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漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち
西田宗千佳 / 講談社
久夛良木スゲー。
4
プレイステーションの歴史を綴った本。
…というよりも「久夛良木健一代記」といった内容。
PS3発売当初の混乱での問題発言などが取り上げられ、毀誉褒貶の激しい人物ですが、
PS1、PS2立ち上げ時の先…見性を見ると、スティーブ・ジョブズに勝るとも劣らない超一流のビジョナリーだと感じました。 続きを読む投稿日:2014.12.13
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新撰組顛末記
新人物往来社 / 新人物文庫
生き残りの貴重な証言
2
古い本なので読みにくいのではないかと危惧しましたが、講談の語り口調のようなテンポの良い書き口で、非常に読みやすかったです。
一人称かと思っていたのですが、三人称で「永倉は」と他人事のように書いてありま…す。 続きを読む投稿日:2014.12.13
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「失敗」の経済政策史
川北隆雄 / 講談社現代新書
これぞ講談社現代新書! 失われた20年の経済政策の総論
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まさしく求めていた本でした。
「失われた20年」の経済政策をわかりやすく説明してます。
ジャーナリストらしい、両論併記的、中立的な抑えられた筆致で書かれています。
また、現在から振り返っての結果論で…はなく、当時の視点での記述が多いのも好感が持てました。 続きを読む投稿日:2014.12.13
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漱石とはずがたり 1
香日ゆら / MFコミックス フラッパーシリーズ
漱石愛が止まらない!
2
漱石大好き香日ゆら先生の漱石三部作(ウソ)、2作目です。
前作「先生と僕」は漱石と周囲の人々を題材にした4コマでしたが、今回は、エッセイコミックです。
「何でも漱石に絡めて聞かれてもないこと好き勝手喋…っ」た作品です。
(…って、「先生と僕」最終第4巻の電子化マダー?)
その分、前作以上にマニアック。
その分、前作以上に説明が詳しく。
その分、前作以上に作者の思い入れがはっきり。
マニアックな本編に疲れたあとは、巻末の「文豪家族」が胃に優しいです。
漱石・鴎外・龍之介の三人がおしゃべりしてます。
「森さん、そこは饅頭茶漬けで落とすとこですよ!」
どう考えても人を選ぶ作品なんですが、
だからこそ、他人に薦めたい一作品です。 続きを読む投稿日:2014.05.30
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参謀
森繁和 / 講談社文庫
落合中日ファン必携の1冊。待った甲斐がありました。
1
8年間の落合政権を支え、中日の黄金時代を作った森繁和ヘッドコーチが落合監督退団直後に出した本です。
落合監督の「采配」は、あまりにも一般論過ぎて、おもしろくなかったですが、こちらは、落合政権8年…間の様々なエピソードがしっかり書かれています。
2007年日本シリーズでの山井交代の一件も、それぞれの証言が微妙に違う理由が垣間見えました。
本書は、2014年3月に出た文庫版の電子化です。
そのため、文庫版まえがきで谷繁監督&森ヘッドコーチ就任時のエピソードや高木ドラゴンズのことにも触れられています。
また、巻末には2013年の落合監督との対談も載せられています。
通常版を持っている人にもお勧めな、落合中日ファン必携の1冊です。 続きを読む投稿日:2014.04.23
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海月と私(2)
麻生みこと / good!アフタヌーン
「ころころ丸め込まれて まんまと彼女の思うがまま」
2
突然現れた若くて美人で働き者の謎の仲居。
そんなヒロインに、ころころ丸め込まれてしまう主人公のお話です。
読者も一緒にころころ丸め込まれます。
主人公とちょっと距離が近づきつつ、ヒロインの正体がます…ます謎めく第2巻。
次の巻も楽しみです。 続きを読む投稿日:2014.04.07