fujiteaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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七瀬ふたたび(新潮文庫)
筒井康隆 / 新潮文庫
ラノベの感覚で読める良SF作品
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超能力バトル有りの冒険ものから始まり、ダークな雰囲気に展開していきます。超能力バトルものとかのラノベが好きな人はまず楽しめると思います。
最後はちょっと後味悪いですが。
超能力者陣営はもっとチート能力…を活かせたんじゃないのかなーとか思います。 続きを読む投稿日:2015.10.29
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声の網
星新一 / 角川文庫
先見の明がありすぎる作品
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他の方もレビューで書かれていますが、インターネットのイの字も知られていないような時代に、インターネットによる情報化社会の危険性を警告しているような雰囲気の作品です。(別に作者は警告したかったわけではな…いと思うけど)
声の主が最後にわかるのかなと思って読んでいたら、中盤くらいにはそれがわかってしまいます。別にそれ自体が謎だったわけではんく、以降は主のエスカレートする行動と対向勢力との対決が描かれていきます。
そして最後には絶対な平穏が!
謎と種明かしだけでは終わらない面白さがあります。 続きを読む投稿日:2015.10.29
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社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
ちきりん / だいわ文庫
エンタメ8割、自己啓発2割
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自己啓発系の内容、ビジネス書的な内容を多分に含んでいますが、ちきりんさんの本は読み物としてとても面白いので、途中で挫折する可能性が低く、とてもオススメです。
世界を歩いて考えようなんて自己啓発本ある…あるっぽいタイトルですが、、著者が旅行した時のエピソードをまとめた紀行的な内容が多く、そのエピソードから考え方を展開していくので、説得力があり且つ面白いのだと思います。
・奴隷を使って作られた、今後作られる事がないかもしれない「人間の人生より大事な美術品」
・なぜシンガポールがアジアで最も裕福になれたか
・それぞれの国の富の再分配方法
のあたりの章は特にオススメです。
続きを読む投稿日:2015.10.29
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十角館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人 / 講談社文庫
アップデート版「そして誰もいなくなった」
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そして誰もいなくなったを読んだ事がある人は、是非読むべきだと思います。
似て非なるものですが、より洗練されたクローズドサークルものと言えると思いました。
詳細は色んなレビューが投稿されているので割愛す…るとして、これを楽しめた方は、是非米澤穂信氏の「インシテミル」も読んでみることをお勧めします。逆もまた然り。
続きを読む投稿日:2015.06.30
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パプリカ
筒井康隆 / 新潮文庫
SFでありながら、リアルな恐怖も演出してくる
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すごく面白いです。筒井康隆さんの作品の中では一番好きかもしれません。
夢から覚めたはずなのにまだ夢の中に居たって場面が怖いです。
夢の中で寝たりとか、だんだん現実と夢の境界が曖昧になっていくのとか、S…F作品ではありますが、ちょっとリアルな恐怖が描かれているSFものです。
続きを読む投稿日:2015.10.29
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サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
河野裕, 椎名優 / 角川スニーカー文庫
新しい!?超能力青春ミステリー
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その町でしか存在し得ない超能力を使って、「奉仕クラブ」で依頼を解決していく主人公浅井ケイとヒロイン春埼美空の物語。
超能力は、物語全体のバックグランドであり、重要なファクターですが、ストーリー展開自体…は、ヒロイン春埼の「リセット」の能力を用いた時間遡行ものになっています。
超能力には強度と制限などが設定されており、安易に能力の濫用で解決するような事もありません。
きちんと物語内のルールに則った上で能力を登場させ、それにミステリー、青春を織り交ぜているので面白くないわけがありません。
やや主人公が高校生にしては大人びすぎているし、能力は別として頭の作りがチートな気もしますが、絶対記憶能力の保持者ってことで、頭も異常に良いと思って納得しましょう。
ラノベのレーベルと可愛い絵でこの作品を避けるのはとてももったいないです!
続きを読む投稿日:2015.10.29