tomthumbさんのレビュー
参考にされた数
5
このユーザーのレビュー
-
ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~
三上延 / メディアワークス文庫
物語も佳境に入ってきました
3
人気シリーズの最新巻、迷わず買い求めました。
今までの流れが一つにまとまってきているようで、謎解きのワクワク感を伴いつつ、一気に読みました。
これまでのストーリーの流れを踏まえつつ、伏線として張られた…謎が解き明かされていきました。
「極度の人見知り」が設定の栞子さん、ちょっと「わざとらしさ」が鼻につく彼女の吃音壁にも慣れてきました。
設定といえば、そもそも人間がこれだけ本の知識をこと細かに覚えていられるものか、とかいう野暮な質問はなしです。
それより、せどり屋さんの今後も含め、この話がどう落ち着くのかが気になります。
次の巻が楽しみです。 続きを読む投稿日:2015.04.01
-
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
太田紫織, 鉄雄 / 角川文庫
スーパー櫻子さんと、M体質「僕」の掛け合い漫才
2
若さと美貌とお金と専門知識、おまけにナイスな恋人まで。
いやいやいやいや、こんな女性が居てたまるかー、と叫びたくなるくらい出来すぎの櫻子さん。
彼女のキャラが(すんなりとではなくとも)受け入れられる…のは、ひとえに「僕」の存在そのもの。
女性としては、胸とお尻に集中しがちな「僕」の視線が、時々こそばゆくもなるのですが、
「僕」あってこそのミステリーでしょうね。
ちょっと疲れた休日に、ライトなミステリを読みたい人向き。
あまり知られていない、ちょっとした知識も仕入れられます。
『ビブリア』での「本」が、ここでは「骨」になった感じかも。 続きを読む投稿日:2015.04.01
-
銀の匙 Silver Spoon(13)
荒川弘 / 少年サンデー
主人公をはじめ、それぞれの成長がまぶしい
0
いろいろな経験を経てきた蝦夷農高生たち、その結果が目に見えてき始めます。
それぞれに成長を遂げ、進むべき目標がはっきりしてくる生徒たち。
夢と現実とのギャップの中で、戸惑うのは誰しもあること。その妥協…点を探していく彼らの姿に、読んでいてこちらが姿勢を正したくなってくることも。
馬術部絡みでは、プレッシャーに弱いという八軒の弱点がモロ出しにされています。
笑っちゃいけないんだけど、それでも笑っちゃう。そして「自分でもあるよなあ、こんなこと」と、やはり自分の襟を正すわけで。
何にしても、続きが待ち遠しいという一点については異議なし。 続きを読む投稿日:2015.09.08