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有頂天家族
森見登美彦 / 幻冬舎文庫
狸と天狗のファンタジー
7
京都の町を闊歩(?)する,狸と天狗。
日々,毛玉として楽しく暮らしていきたい狸たちにも,派閥があったり,諍いがあったり,狸鍋にされて,食べられてしまう危機があったり。
狸鍋となって食べられてしまった父…親から「阿呆の血」を継いだ4匹のユーモラスな狸たちが描かれている。 続きを読む投稿日:2013.11.10
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終わらざる夏 上
浅田次郎 / 集英社文庫
なぜ,戦争は起きるのだろう
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戦争,その影で苦しむ多くの国民たちの姿が描かれている。
赤紙によって徴兵されて,戦地へ行かなければならない人々,その赤紙で人数を集めなければならない軍の徴兵担当者や役場の係。さまざまな立場の人々がさま…ざまな形の苦しみを抱えていた1945年の夏。当然,歴史は知っているのだけど,読みながら,一刻も早く終戦を迎えてくれと思ってしまう。
なぜ,戦争は起きるのだろう。 続きを読む投稿日:2013.11.10
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植物図鑑
有川浩 / 角川書店単行本
(食べられる)植物でつながる恋愛小説
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「お嬢さん,よかったら俺を拾ってくれませんか」
「咬みません,躾のできたよい子です」
こんな言葉から始まる恋愛もの。言わずとしれた有川浩さんの小説ですが,タイトルに惹かれて読んでみました。恥ずかしくな…るくらいの恋愛ものですが,いやもう,普通の恋愛小説とはひと味もふた味も違います。飼い主が餌付けされているかのようなやりとり。
なんか,これを読んでいると,野草の料理を食べたくなってしまいます。 続きを読む投稿日:2013.11.10
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青のフェルマータ
村山由佳 / 集英社文庫
透き通った世界
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リオ,JB,アレックス,ダグ,ゲイリー,フィオナ。イルカを通して関わり合うさまざまな人々の透き通った心の世界が伝わってきます。
そんな世界のキーになる「フェルマータ・イン・ブルー」,もちろん,物語の中…の曲なので,架空なのだけど,どんな曲なのか,すごく気になってしまいます。 続きを読む投稿日:2013.11.10
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いま、会いにゆきます
市川拓司 / 小学館文庫
読む場所に注意
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読んだ後,涙腺が緩むこと必須なので,読む場所には注意しましょう。
出会い,愛情というものがすごく美しく描かれたファンタジー風味の恋愛小説です。
日常を当たり前に生きるということが,どれだけ幸福なことな…のか,このストーリーを通して再確認できました。 続きを読む投稿日:2013.11.10
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ふわふわの泉
野尻抱介 / ハヤカワ文庫JA
なんとなく実現してしまいそうなSF
5
野尻さんのSFって,なんか,こうちょっとがんばると実現してしまいそうな,絶妙な設定がすばらしい。あと,このゆる~いタイトル。
女子高校生が発見した,ダイヤモンドより硬くて,空気より軽い新素材「ふわふわ…」。そんな夢の素材があれば…。 続きを読む投稿日:2013.10.21