白皮オレンジさんのレビュー
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球体の蛇
道尾秀介 / 角川文庫
恋心
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主人公が小さい頃に憧れていた幼馴染の少女。少女の家族と行ったキャンプで起こった事故から物語は始まり、絡み合っていく。
登場人物は皆、自分の所為だと言うのだが・・・。
ラストの1ページで、すべてがひっく…り返されます。
私の考え到った答えは違うのかもしれない。けど、ほぼ確信しています。
もし、ひとつの異常が日常に溶け込んでいたとしたら・・・。 続きを読む投稿日:2014.01.29
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カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
道尾秀介 / 講談社文庫
不思議な家族
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すべてを疑うつもりで読んでも、舞台裏は読み取れない。疑問にも思っていなかったところまで真相が解明される。
どうせ騙されるなら、いっそ最後まで騙されてみましょう。投稿日:2013.09.28
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黒い家
貴志祐介 / KADOKAWA
人間とは
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京都の梅雨。じっとりとした暑さが伝わってくる雰囲気。
じりじりと追い詰められていく様は、読んでいても汗が伝ってくる。それでいて周囲の空気は止まってしまったかのよう。
投稿日:2013.09.28
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天使の囀り
貴志祐介 / 角川ホラー文庫
背筋がゾワゾワする
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紀行文を執筆するため、作家の高梨はアマゾン調査のメンバーに加わり、現地で取材を行っていた。
調査隊が「呪われた沢」へ立ち寄ったことがきっかけとなり、アマゾンの現地民から追い出されてしまう。
ホ…スピス医の早苗は、帰国した恋人の高梨と再会するも、彼の別人のような態度に不安を募らせる。
早苗の見立てでは、高梨は極度の死恐怖症《タナトフォビア》であった。
日常的に死を意識するあまり、高梨の人格に翳りをもたらしていた。
その様子がアマゾンへの渡航を境に一変したのだ。
死に恐怖を抱いていたはずが、死に魅了されて忘我となる。
恐怖の概念が覆るとき、人間に訪れるのは地獄の苦しみか天使の囁きか。
不気味でおぞましいけど、その怖さが面白い!
密林地帯がトラウマになりそうなほど、余韻も凄いお話です。 続きを読む投稿日:2021.06.12
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ドグラ・マグラ 上
夢野久作 / ゴマブックス
再読不可避の難解探偵小説
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真夜中にボンボン時計が鳴る音で目を覚ました男。
見知らぬ部屋の中、自分は何者なのかも見当がつかない。
隣の部屋からは、生き返った許嫁だと云う女が呼び掛けてくる。
名前も思い出せずにいる男の許…へ、犯罪心理学を専門とする若林が現れた。
若林は、精神病を研究する正木とともに、男の記憶が回復する過程を観察していたと明かす。
異常な殺人事件と脳髄論が関係する衝撃の真相とは!? 続きを読む投稿日:2021.06.18
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イニシエーション・ラブ
乾くるみ / 文春文庫
手法が秀逸
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ドタキャンしたメンツの代役、つまりは人数合わせのため合コンに呼ばれる鈴木。
雰囲気を味わってみようという軽いノリで、参加を決めた。
しかし酒の席で、女性も参加するとなれば、周囲から孤立する予想…をしていた。
自分が喋ることで賑やかな場を白けさせるかもしれない。
そんな不安から緊張を感じ始める鈴木だが、なんとか会話の調子を合わせていく。
合コンで恋愛相手を探すつもりもなかったはずなのに、気が付くとひとりの女性に注目していた。
彼女へ向かう好意はとどまることなく加速していく。
続きを読む投稿日:2021.06.26