readmekoread3さんのレビュー
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箱館売ります(上) - 土方歳三 蝦夷血風録
富樫倫太郎 / 中公文庫
幕末ガルトネル異聞
2
土方歳三がカッコ良くて、尚且つ面白かった。
戊辰戦争末期の箱館、プロシア人・ガルトネル兄弟と蝦夷政府の間で99年間の貸借契約が結ばれた。その影にはそれを足場に北海道占拠を目論むロシアの策謀が・・・。
…その事に気づいた新政府に協力する遊軍隊(地元有志50名・全員素人)と、土方歳三が(無論、土方は蝦夷政府の人なのでこっそりと)という手を組み阻止する、というお話。
もちろん、ロシアの陰謀云々はフィクションですが、ガルトネルと蝦夷政府との間の契約は実際にあった事(小説読むまで知らなかったが・・・)。ちなみにこの契約は、箱館戦争終結後は新政府に引き継がれ、賠償金を払って決着が着いたとの事です。
文庫版の前に単行本で発売されてましたが、サブタイトルは「幕末ガルトネル異聞」のままが良かった、と思います。
続きを読む投稿日:2014.01.06
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薔薇王の葬列 1
菅野文 / プリンセス
リチャード3世とヘンリー6世
1
最近になってリチャード3世の遺体が発見されたので、「時の娘」なんかを読み直したりしていましたが、
なんと菅野文先生によるリチャード3世、薔薇戦争をマンガ化!!
やっぱり菅野先生は「オトメン」より「悪性…」みたいなシリアスや新選組のような歴史ものマンガが好きです。
シェイクスピア「リチャード3世」が原案といいますが、この時点では「ヘンリー6世」が元になっていますね。
互いが何者かを知らずに惹かれ合うリチャードとヘンリー。
しかし、シェイクスピア「ヘンリー6世」での二人だけのシーンを菅野先生がいったいどういう風に描かれるのか、
それを考えるだけでゴロゴロ転がりまわってしまいそうだ・・・!! 続きを読む投稿日:2015.03.21