miseryさんのレビュー
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新Good Job グッジョブ(3)
かたおかみさお / Kiss
ふと昔の失敗を思い出して「あっ!」ってなる。
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work.11、12は単行本1巻work.3での出来事を当事者の二人(南さんと矢野さん)の視点から捉えなおしたようなストーリーです。work.11で、南さんはかなり前の出来事(彼女はある意味失敗だと…思っている。)を急に思い出し、落ち込むという話。私自身も経験があるので、今度そうなったらこの話読み返そうって思いました。
work.12は11と同じ出来事について矢野さん側も気にしているという話。矢野さんの場合は家族(母&姉)との関係も絡んで、悩んで落ち込んだり、イライラしたりしてしまいます。「仕事とプライベートは別物」という考え方もありますが、やっぱり同じ一つの人生だよなぁと思わせる部分がありました。
work.13はwork.12後半でのほんの些細な出来事を、直ちゃんが気に病んでいるところから始まります。直ちゃんは体育会系で明るく素直な性格ですが、若干抜けているところがあり、それを自分では物凄く(必要以上に?)気にしています。このシリーズで面白いのは、一つの出来事を二人以上の視点で描かれていること(先のwork11,12もそうでした。)。些細と思える出来事も、人によっては重く受け止められたりするもんですね。
以上3本はいつも通り、上ちゃんの言葉で励まされたり、納得したりで一応解決します。
後半の2本は二岡ちゃんとその友達が主役のお話。友達の一人、ユウカちゃんは見た目も可愛く、繊細で、かまってちゃんなところがあり、典型的に同性から嫌われてしまうタイプの女の子(正直、私もかなり苦手)。そしてもう一人の友達ナミコは、そんなユウカちゃんが嫌いで・・・という流れです。最後はいろいろあって、ユウカちゃんとナミコも仲良くなれました。
個人的に、最後までユウカちゃんは苦手なままだったので☆は4つで。 続きを読む投稿日:2016.05.21
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新Good Job グッジョブ(4)
かたおかみさお / Kiss
新Good Jobでは初・・・かな?
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Work.17で、男性営業社員と女性一般職社員(主に桑田さん)との間でちょっとしたトラブルが起こったり(前巻までは女性同士の問題やトラブルが中心でした)、Work.18ではいつも解決役の上ちゃんがプ…ライベートでちょっとした問題を抱えていたりと、今までの流れとはちょっと違う話もあって新鮮でした。
相変わらず、問題の根本的な部分は解決されていないのでは・・・?と感じるころもありますが(コピー用紙の補充や紙詰まりを、結局使い切ったり詰まらせた本人以外がやることになる、など)、実際そういうもんかと変に納得してしまいます。そういう問題も、気の持ちようで解決した気にさせてくれるマンガです。実際、読んだ後はかなりスッキリします!
Work.20は野村さん×小久保さんの女子トーク。二人は元々知り合いでは無かったのに、野村さんは村田さんの同期、小久保さんは村田さんのランチ友達(部署も同じ)ということで、知り合いになり、話してみたら意気投合、という感じです。
私だけかも知れませんが、この野村さんと2巻に登場した山崎さんの区別がつかなくて・・・電子書籍だと見比べるのが難しいこともあって☆は4つにさせてもらいました。 続きを読む投稿日:2016.05.22
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新Good Job グッジョブ(5)
かたおかみさお / Kiss
衝撃!村田さんの過去
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個人的に5巻のメインは何といってもwork.23でした。真面目で地味な(でもカワイイ)村田さんの学生時代の様子が出てくるのですが、正直、このシリーズで一番驚きました。でも確かに、人は意外な一面を持っ…てるものなので、そういうこともあるか・・・と妙に納得してしましました。
work.24のお土産のおやつが自分にだけ回ってこないという話も面白かったです。自分が気づくのが遅いだけなのか、ちょっとした意地悪なのか、内容が幼稚なだけに人に相談もしにくいという・・・。グチで聞く分には面白いけど、当の本人からしたら気持ちの良い話ではないだろうなぁと感じました。
どの話もとりあえず前向きな結論がでます。「そんな無理やりな・・・」と感じることもあるけど、そこが現実的で面白いと思うし、前向きに考えることって大事だなと思わせてくれます。 続きを読む投稿日:2016.07.03
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天そぞろ(4)
あかほり悟, 北崎拓 / ビッグスピリッツ
木工さんの言葉が重い・・・
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源吾、楓ともに3巻末のピンチを乗り切り、ホッとしたのも束の間。追手から逃れるための逃亡生活が始まるかと思いきや、何と楓が現代に戻ってしまいます!(勘のいい人は表紙で気づいたかも?)単行本で読む限りで…は、本当に話がサクサク進んで気持ちいいです。楓は再び江戸時代へタイムスリップするようで、巻末では有名な池田屋事件がほのめかされいます。次巻完結だそうで残念な気もしますが、どんなラストになるのか目が離せません!
と、本編は盛り上がってますが、この巻で一番印象に残ったのは木工さんのセリフ。
(1巻で完成した「桜田門」の絵が完成しても)「絵師である源吾の名前以外、俺も、志乃さんもどこにも残るこたぁねえ。だが、この絵を俺は百年先の連中に見せてやりたい!」
1巻のコラムで知った事ですが、浮世絵ができるまでには絵師、彫師、摺師が必要だそうです。しかし、名前が残るのは絵師のみという事実・・・。このマンガはフィクションですが、実際、現在まで残る浮世絵には名前を知られることもない彫師や摺師の存在があったのかと思うと、何ともいえない気持ちになりました。
本編はもちろんですが、少し外れた部分でも色々と考えさせられたり、学べたりするのがこの作品の味の一つだと思います。 続きを読む投稿日:2016.09.24
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天そぞろ(5)
あかほり悟, 北崎拓 / ビッグスピリッツ
結末がちょっとイマイチ
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個人的には4巻までがかなり面白かったので、この終わり方は残念という感じでした。結局なぜタイムスリップしたのかもわからず・・・。
5巻のクライマックスは「池田屋事件」で、その後はアッサリ終わってしまった…という印象です。(もしや打ち切りだったの?)
絵はキレイだし、迫力もあり、登場人物の心理描写もうまいな~と思っていたので、せっかくなら函館戦争やその後の顛末までもっと読んでみたかったなと思います。 続きを読む投稿日:2017.05.05