もみじ山さんのレビュー
参考にされた数
9
このユーザーのレビュー
-
「イスラム国」の正体 なぜ、空爆が効かないのか (Wedgeセレクション No.37)
池内恵, 高岡豊, マイケル・シン, Wedge編集部 / WEDGEセレクション
3人の専門家が「イスラム国」を語る
4
本のタイトルが衝撃的だ。 「イスラム国」は空爆が効かない? 今現在、空爆しているんじゃないのか?……
そもそも「イスラム国」って、どういういきさつで生まれたのかも分かっていない。
と、「イスラム国」に…ついてあまりにも知らないので、読んでみました。
1 グローバル・ジハード
2 「イスラム国」は空爆が生んだ
この2つの内容はよかったです。ちょっと学術的ですが、分量も多くないのですぐ読めると思います。
(ちょっと、難しい部分は読み飛ばしました)
続きを読む投稿日:2015.11.28
-
ドイツの傲慢 日本の孤立【文春e-Books】
池上 彰, エマニュエル・トッド / 文春e-Books
エマニュエル・ドット氏の考えをちょっと知るきっかけになる
2
エマニュエル・ドット氏は、「ユーロはいずれ消滅する」など、エッと思うような事をどんどん言う。
世間一般に言われている事や当たり前と思っていた事と反することを言うので、「どういうことだろか」などと考え…込むところだが、
池上氏が特に気になるところを、自分の意見を混ぜながら質問するので、自分考えを主張しつつ、
エマニュエル・ドット氏の主張するところがよりわかる、という感じです。
いや、さすがというべきか、対談を面白くさせているな、と思う。
20ページぐらいの量なのですぐ読めます。深く知りたいと思う人には物足りないかもしれません。
エマニュエル・ドット氏の考えをちょっと知りたい、同氏の本を読もう、と思うきっかけにはなるでしょう。 続きを読む投稿日:2016.02.27
-
世界史に学ぶ経済
倉都康行, 金山隆一, 桑原小百合, 渡邊頼純, 須藤繁, 梶谷懐, 橋爪大三郎, 上川孝夫, 松田卓也, 平山賢一, 萱野稔人, 川北稔, 田家康, 佐藤哲彦, 孫崎亨, 梅原淳, 上間常正, 米山伸郎, 出口治明, 真田久, 井上章一, 片山杜秀, 佐々木毅, 板谷敏彦, エコノミスト編集部 / 週刊エコノミスト
面白いエピソードがいっぱい
2
1つの経済のテーマを6~10ページで語る。
1つのテーマのページ数は少ないが、わかりやすく、読み応えがあり、面白かった。
1つだけ紹介すると、米国FRBの金融政策が(今でもそうだが)世界経済に大きな…影響を与える話。それも、どちらかというと混乱を巻き起こしている事を、メキシコ通貨危機、アジア通貨危機などの歴史から指摘する。もちろん、FRBの金融政策のみが問題なのではないが、自国の経済のためが、結局、世界を振り回している。FRBにはその自覚があるのかどうか。そこまでは触れていないが、自覚していての金融政策なら何と言っていいものやら。
正しい経済などないかもしれないが、少なくとも過去から学べるものはあるだろうと思う。
続きを読む投稿日:2016.08.20
-
将棋世界 付録 (2014年5月号)
マイナビ出版 / マイナビ出版
「穴熊」対策です
1
この本は「穴熊」の攻略がテーマです。頑丈な囲いをどう攻略するかです。
1 じわりじわり、切り崩していく
2 鮮やかな手口で、詰めていく
の2パターンがあると思いますが、やっぱり将棋好きなアマチ…ュア一人として鮮やかな手口を堪能したいでしょう。
実際、鮮やかな手口がとても良かったと思います。
全部で39題。1問1問に結構時間をかけてやりましたが、あまり時間をかけずにやって、後でもう1回、もあると思います。実は、後でもう1回やるつもりです。
駒の使い方がわかったような気がします。 続きを読む投稿日:2015.09.10
-
将棋世界 付録 (2015年4月号)
マイナビ出版 / マイナビ出版
初段は考えることが違う!
0
矢倉の端攻め、向かい飛車の困った時の対応、など
1 実践問題がメイン
2 問題はたっぷり50問
3 駒の動きのテクニックの勉強に
4 持ち駒の利用の仕方
いい問題が多いと思うので、
せっかち…に、答えを知りたがるより
じっくり、時間をかけて考えるのがいいと思います
最後の方はよく研究されている手筋なんでしょうか
ちょっとレベル高めかな 続きを読む投稿日:2015.10.22
-
トマ・ピケティ『21世紀の資本論』を30分で理解する! 週刊東洋経済eビジネス新書No.76
週刊東洋経済編集部 / 東洋経済新報社
30分+α で理解する
0
この本は、作者トマ・ピケティのインタヴューから始まります。難しい話は、話し言葉にすればわかりやすいですよね。作者自身が何を言いたいのか、自分の言葉で言ってくれるので助かります。(実は、あの厚い本を、何…度か手にしたものの、最後まで読み切ることができず・・・。)
一言でいえば(一言で言っていいのか、どうか)、今、経済格差が広がっていると言う。その経済格差は現在の経済を阻害していると言う。そして、経済格差を解消するにはどうしたらいいのか、の答えを提案している。
「格差の拡大は資本主義に内在するメカニズムである」・・・これって、大変なことじゃないか。
新しい理論は往々にして、議論が巻き起こる。当然反論もあるはずだが、反論もあっていいと本人もそう言う。
本人へのインタヴュー、反論、実際経済格差がどうなっているのか。
それが、1冊になっていて、面白い。30分では理解できないけれど、読んでいいと思う。 続きを読む投稿日:2015.12.22