「粉骨砕身!」さんのレビュー
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後世への最大遺物・デンマルク国の話
内村鑑三 / 岩波文庫
生きることに迷った人へ
3
なぜ生きるか、疑問に思ってしまう人にとっては、とことん考えてしまうテーマだろうと思う。この本は、その問いに非常にわかりやすい形で答えている。「後世の最大遺物」という題は難しい言葉だが、「後世に何を残す…か、何を残すのが一番か、最大か」という意味。著者の講演をそのまま本にしたもので、昔の言葉であるが、口語のため読みやすく、内容もわかりやすい。そして、極めて真理をついているように思う。なぜ生きるか。何のために努力し、何の為に汗を流し、何を得て、もしくは感じて、死ねばよいのか。その答えが、この安さで手に入るので、コスパの意味でも最高であった。生きる指針になる。 続きを読む
投稿日:2013.09.24
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たった3センチで人生が変わる座り方
片平悦子 / 朝日新聞出版
3センチかはわからないが、確かに人生が変わる
1
私は猫背だ。小学校からもうすぐ30になる今まで、ずっと猫背だ。どんなに腹筋や背筋、いわゆる体幹トレーニングをしようと、整体や接骨院にいこうと、直る事のなかった猫背。
それがこの本に書かれている座り方を…意識するだけで、確かに姿勢が良くなる。極めて意識的にやらないとできないが、我慢とは言わないまでの我慢をしてこの姿勢を続ければ、立ったときの姿勢が全然違う。「正しく座る」という行為が肩甲骨周りの筋肉をほぐしているようで、明らかに立ち姿勢時の肩甲骨が寄っている。肩甲骨の可動域が上がっている。もはや「正しく座る」という行為そのものが、ストレッチであることを教えてくれる本。
当然、歩行時の視線は前になり、呼吸もしやすいので、生きるのが楽に感じる。文字通り「前向き」になる。本書とは関係ないが、多くの著名人、会社の社長、重役で、姿勢の悪い人は少ないように感じる。偶然かもしれないが、この姿勢の改善が、特に座った時の姿勢が、身体だけではなく思考にも影響をあたえるのではないかと思う。とりあえず私は前向きになった。
続きを読む投稿日:2013.09.24