arikaさんのレビュー
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京都ぎらい
井上章一 / 朝日新書
よーわからん
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京都の中でもヒエラルキーがあるとは、初めて知った。京都人は大阪、神戸を見下しているという意識があるのは有名(?)ですが。大阪で育った私としては、淀川と大和川を境として、北摂となにわと、大阪南部(河内と…か和泉とか)の3つがあって、それぞれ「別もん」の意識があるとは思うが、上下があるかと言えば ??である。
しかし、著屋は何を言いたかったのだろう。京都市の辺縁からみた洛中、ひとくくりの京都人から見た東京、そこらへんを語っているが、定まったビジョンが感じられず、何を伝えたかったのが、まさに「よーわからん」なのでした。
ちなみに、「かみひちけん」は賛成です。本文読んでいて、ルビにわざわざ(ママ)がついていたのは、何で?と思っていたが、後書きを見て納得。 続きを読む投稿日:2017.08.21
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被差別のグルメ
上原善広 / 新潮新書
食物の歴史書としても読める
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「被差別の食卓」の続編とのことだが、こちらを先に読了した。「・・食卓」が世界の食事を題材にとっていることに対して、本書は日本での食事を重点的に記載しているとのこと。
見たことも聞いたこともない料理が…ほとんどで、個人的には想像を逞しくして読むことができた。
ただ冒頭に書かれていたような、提供した食事から妻の出自がばれて云々という話題は、私からはにわかに信じがたかった。確かに、アブラカスというものは、食品でなく肥料(植物性油脂を絞った残渣)の事しか知らなかったが・・・その一方、四国で肉屋で普通に売られていたイリカスという食品をみて、まさに著者の言うアブラカスと同じものと思い、ある種複雑な感銘を受けたことがある。
著者のスタンスは、特にこれらの食品や料理を淡々と述べていることにほぼ終始し、いわゆる偏見や差別意識はこの書籍からは生まれるはずはないと信じることができる。
イラブー料理は美味しいですよ 続きを読む投稿日:2017.08.16
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私家版 差別語辞典
上原善広 / 新潮選書
差別の歴史と現状は?
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ひと昔前と比べて、部落解放運動は表面にはあまりでなくなってきたと思う。
しかし、「放送コード」「放送禁止用語(公式にはそのような用語はないとも聞いているが」は今も存在している。 現在も、あまりにこれ…らの言葉が多く存在していることに驚かされる。
ただ、被差別部落のことを著者は「路地」と表現している。他の著者の表現を使ったとのことではあるが、私は幼少時から単なる細い道を路地と呼称しており、なぜこの言葉を使用したのか、最後まで異和感を感じた。
また、差別される職種も色々記載されている。猿回しについては村崎太郎氏が自身も述べられていることもあり知っていたが、この書籍の中には木地師や陰陽師まで含まれているのはどうだろう。その意図がわかりにくかった。
民族としてアイヌに対する差別の歴史についても記載がある。しかし、それより北方の少数民族が強い差別を受けて、救済されなかったことにはもっとも驚きと悲しみを禁じ得なかった。 続きを読む投稿日:2017.08.16
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面白くて眠れなくなる地学
左巻健男 / PHP研究所
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カンブリアンモンスター図鑑 カンブリア爆発の不思議な生き物たち
千崎達也, 左巻健男 / 秀和システム
生物の多様性
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タイトルに惹かれて購入しました。
まず、イラストが素晴らしいです。そして、生物相の「爆発」がいかにすさまじいものであったか、その多様性に思いを馳せることができました。
このあたりの生物は、本に表現…されているよりもかなり小さいはずなのですが、もし現代にもいたら、怖いででしょうね。我々のご先祖様かもしれないのに・・・ 続きを読む投稿日:2017.08.16
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消えた古代豪族「蘇我氏」の謎
『歴史読本』編集部, 古川順弘 / 中経の文庫
読みやすいです。
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「蘇我氏とは何だったのだろう」と思い、読み始めました。なぜそこの思い至ったのかが想い出せないのですが(笑)
蘇我氏の全体的な興亡、一族の個人紹介、遺跡とあり、それぞれが非常に読みやすく、どんな人々が…いたのかの理解が進みました。
第4章で梅原猛の解説が入ります。仏教の導入、藤原氏との確執などを含め、蘇我氏がいたことが日本にどのような影響を与えたのか、非常に面白い説明を見ることができます。
ところで、蘇我氏は滅亡していないんですよ。 続きを読む投稿日:2017.08.16