レビューネーム未設定さんのレビュー
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32
このユーザーのレビュー
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聲の形(1)
大今良時 / 週刊少年マガジン
続きがきになる
11
「おもしろい」では済まされない内容の濃い作品だとおもいます。
罪深いことをしたら、その気持ちは普通、心の隅っこに、端へ端へ追いやって消し去りたいと思います。普通は。
一巻では過去を振り返る形ではじまり…、石田将也と西宮硝子の出会い部分がメインで描かれ、再会の描写 (最初の場面) までです。
物語の内容は一巻が終わるところでうまい具合に調節されていて、続きが気になってしょうがないです。
一巻までの個人的な感想は「いじめていたこと自体を意識していなかったら、出会いはなかったし、その逆も無かっただろうな」です。
続きを読む投稿日:2014.09.26
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聲の形(6)
大今良時 / 週刊少年マガジン
登場人物一人一人の視点から
10
いままでよく分からなかった、一人一人の気持ち、考え方がひとりひとりにスポットをあてて描かれています。
5巻の最後から話はあまり進みません (石田くんの話すパートが少ない?) が、これまでの過去にあっ…た出来事を回収し、ラストに向かっていく感じがありました。巻末に近いほうの西宮さんの描写、表現方法はこれまでに見たことない、マンガらしいけど現実っぽいリアリティーが感じられ、ちょっとむせび泣きそうになりました。
数ページの大今先生×有村架純 対談が巻末にあります。 続きを読む投稿日:2014.10.16
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聲の形(7)
大今良時 / 週刊少年マガジン
西宮さんと将也と
10
みんな少しずつでも成長していける。未来は明るいなと感じられました。
みんな自分の気持ちを伝えきることがこんなににも難しく、ありふれた「伝える」といったことが大切なのだなと。
このマンガには必要以上の…問いかけだったり、露骨な主張などは見受けられません。むしろ足りなさを感じるくらいに。読み手自身のバックグラウンドと重ね合わせて、こういう気持ちなんだろうなといった補間をする余地を残してくれています。なので読んだ後ももう一度、内容を回想して、再思する楽しみもあります。
大人になったみんなの日常もみてみたいなと思いました。 続きを読む投稿日:2014.12.16
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土星マンション(1)
岩岡ヒサエ / 月刊IKKI
引き込まれる絵
1
作品の設定としてこれまでに無いようなSF感が感じられます。
とはいっても、サイエンスサイエンスしてるものではなく、地球からちょっと離れた閉鎖空間のお話といったところ。
学校もあるし、公園もあるし、屋台…だってあるある意味普通の環境です(公園のお花はとっちゃダメだけど)。
ストーリーごとに主人公、ミツのバックグラウンドが分かるようになっていて、少しずつ成長してゆきます。
全7巻中の一巻目ですが、この独特な背景描写と温かいまわりの人たちが好きになれたら、一気に最後まで読みたくなること間違いなしです!
第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞の作品です。お墨付きもらってます。 続きを読む投稿日:2014.11.19
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虫と歌 市川春子作品集
市川春子 / アフタヌーン
不思議な感じのお話のつめあわせ
0
虫と歌はSFチックなお話の詰め合わせです。
「えっ、どうしてこういう設定なの??」と思ってしまうような普段考えもつかないようなストーリーが楽しめます。生物系の科学的なお話が多めです。
絵のタッチはサン…プルで確認する方が良いと思います。最後まで読むと「いい作品に出会えたー!」という充実感に浸れます。
すてきだなと思えたら、25時のバカンスもきっと好きになると思います。 続きを読む投稿日:2014.09.13