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ぬけまいる
朝井まかて / 講談社文庫
お江戸女3人のお伊勢まいりドタバタ道中
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なにかの拍子に「そうだ、お伊勢さまに行こう!」と思い立ったその時に、とるものもとりあえず、家族にも相談せずに、仕事もそのまま放棄して伊勢神宮へのお参り旅に行く事をぬけまいりといって、江戸時代に流行った…らしい。この物語ではかつてのおてんば3人娘(今は三十路前のお年頃)が、お茶してる時に「これからお伊勢さまに行こう」という事になり、そのままの格好で旅立つ事になる。
ロードムービーならぬ、江戸時代ロードノベルみたいな感じで、気軽に楽しく読めます。 続きを読む投稿日:2013.10.07
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横道世之介
吉田修一 / 毎日新聞出版
セピア色に包まれる感じ
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大学一年って自分の可能性がこれから無限に開けていくようでワクワクして、でもまだのーんびりした感じだと思います。この横道世之介も、のんびりして、ワクワクしていて、でも少し不安って感じで話が進んでいきます…。しかし、合間に各登場人物の20年後の視点がはさみこまれていて、メインの大学の話が「過ぎ去ってしまった遠い過去の出来事なのかぁ。」と言う事に気づかされ、セピア色な感覚に包まれました。20年後の人達が世之介とのしょーもない出来事を思い出して、「あーあんな変なやつがいたよなぁ」みたく笑って、少し気持ちが前向きになります。楽しかった(?)思い出は思い出として、とりあえず今はここで生きるしかないよなぁ。という気持ちもちょこっとわいてきました。 続きを読む
投稿日:2013.11.15
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水滸伝 一 曙光の章
北方謙三 / 集英社文庫
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幕が上がる
平田オリザ / 講談社文庫
演劇を作っていく過程が興味深い
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高校の部活成長もの。高校生の部活成長ものとしての面白さはもちろんあるが、それに加えて演劇を作っていく魅力を垣間見る事ができて面白い。
実際に演劇のプロの人が書いているだけあって、演劇の舞台や照明の効果…の様子がよく描かれていて、実際に演劇見てるような気も少しした。また、少しずつ劇を作っていく様子や、ふとしたきっかけやアイデアで話に厚みがでてくる所とか、実際の演劇もこんな風にできていくんじゃないかと思える所もあり非常に興味深かった。 続きを読む投稿日:2013.09.29
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太陽の村
朱川湊人 / 小学館
日本昔ばなしの世界は理想郷?
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気がついたらなんか非現実的な所にいた、みたいな設定がいいですね。人生リセットみたいな。。ダメ男だった主人公が、だんだん人を喜ばせたり、働いたりする喜びに目覚めていく過程も読んでいて心地よかったです。と…いうか、こんな村なら打ち上げられてもいいカモ。。と少し思ってしまった。「走れメロス」を暗記しとかねば。。
前半のファンタジー感や主人公の成長はいいのですが、最後の主人公の選択は、賛否両論あると思います。自分としては、別の道へ行った方が好みですが。。 続きを読む投稿日:2013.11.03
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タイム・リープ<上> あしたはきのう
高畑京一郎, 衣谷遊 / 電撃文庫