蘇芳堂さんのレビュー
参考にされた数
17
このユーザーのレビュー
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花に染む 1
くらもちふさこ / コーラス
花に染む1
3
弓道の表紙に、目がとまりました。弓道のマンガを何冊か読んだことがありますが、これほど正確に描かれているマンガは初めてです。見覚えのある道場が出てきたり、弓道経験者なら「うんうん…」うなづいてしまうこと…、間違いないです。
内容は、ちょっと重ため。だからこそ、他の弓道マンガと違う雰囲気を醸し出しているのでしょう。この先の展開が気になります。 続きを読む投稿日:2014.05.27
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神去なあなあ日常
三浦しをん / 読楽
神去なあなあ日常
3
面白かった。「仏果を得ず」のように、若い男の子が苦しみ楽しみながら成長していくストーリー。
この物語は、周りを固める登場人物のキャラが立っていて、とても楽しく読めた。また、古き良き時代の日本の匂いがし…てなんだか癒される。
自分の知らない世界が目の前に広がる幸せ…。
これだから、読書はやめられない(*^_^*) 続きを読む投稿日:2014.05.27
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鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様
朱川湊人 / 集英社文庫
これもまた
2
朱川さんの少女が主人公の、ちょっと不思議な作品、とっても大好きです。
この作品は、少女が主人王ではないのだけれど、これもまた秀逸。
レトロ感たっぷりの不思議なお話が好きな人にはたまらない作品です。
暑…い日は苦手で、食に執着がない雪華はもしや。。。
続編が待ち遠しい。 続きを読む投稿日:2015.03.30
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すかたん
朝井まかて / 講談社文庫
ほろりとして妙
2
青もの???
なんじゃそりゃ?などと思いながら読み始めたこの作品。
そんなことも知らなかったなんて、まったくぅ、すかたんなんだから。
夫に先立たれた知里が、大阪の商人のお家さん付きの女中となり、なれな…い土地でなれないしきたりに右往左往する様にほろりとしたりクスッとしてしまう。
しらずしらすのうちに青物狂いで粗野な若旦那に惹かれていく知里。
読了のすがすがしさがとってもよかった!
続きを読む投稿日:2015.03.30
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守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人
上橋菜穂子, 二木真希子 / 偕成社
おくればせながら
2
「おもしろい!」と言われれば言われるほど、その本から遠ざかってしまう、私の悪い癖。
ようやく、守り人シリーズを読み始めましたが、やはり面白いのです。
「精霊」は、やはりどこかファンタジーなそんな面白さ…でしたが、「闇」は、ファンタジーでありながら、「世間」や「人」を強く感じる物語。
「精霊」で見せた人々とのつながりをあえて封印して、最初から最後までバルサがこの物語で知り合った人々とともに、自分の人生を切り開いていく姿に感動です。
大人の読み物。
そう言い切れる一冊。
続きを読む投稿日:2016.11.20
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バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達
藤木稟 / 角川ホラー文庫
記念すべき???
1
ようやく、とうとう、日本にやってきました。平賀とロベルト。
読了して最初に思ったのが、「よかった。あの人が出てこなくて。」でした。
作品的には、あの人が暗躍していた方がスケールの大きいものになるんでし…ょうけれど、舞台は日本だからね…。
隠れキリシタンってこういうものだったのかしら。キリスト教でありながらそうではなくなってしまった日本のそれが、悲しくも切ない。
平賀のロベルトに対する思い(もちろん、友人としてですよ!)にもふれられる一冊。 続きを読む投稿日:2015.04.27