ナツミカンさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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のぼうの城 上
和田竜 / 小学館
期待通りの歴史大作
96
「天下の豊臣軍にケンカを売った、でくのぼうがいた」をキャッチフレーズに映画も大ヒットしました。
戦国時代末期。豊臣秀吉の大軍による北条氏攻め。成田氏の忍城攻めを担当は石田三成。当主不在の中、城を…預けられた成田長親は、周りからは、「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれる不器用な武将です。上巻では、降伏を求める軍使の理不尽な振る舞いに、誇りを持って開戦を決意するまでを描いています。
主人公は、歴史上ではマイナーな人物ですが、実在の武将で、背景は史実通り。もちろん、内容は、小説(フィクション)ですが、読みやすい文体、、「のぼう様」をはじめとする登場人物たちは魅力的で、すらすらと最後まで読み切ってしまいました。最近読んだ中では、代表的な歴史大作となっています。 続きを読む投稿日:2014.01.01
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ストロベリーナイト
誉田哲也 / 光文社文庫
姫川玲子シリーズ第1作
18
累計数百万部と言われる姫川玲子シリーズの第1作!!
警視庁捜査一課姫川玲子警部補、殺人事件に関わる捜査係の主任として、共通点がなさそうな事件とともに出会った謎の言葉「ストロベリーナイト」! …この言葉の意味するところを追って、姫川玲子警部補をはじめ、個性的な登場人物が活躍します。
姫川警部補は、鋭いカンと嗅覚を持つ若い優秀な警察官ですが、決して名探偵ではなく、人間としての弱さも持っています。スピード感のあるリアルな警察捜査と事件の内容は、この作品の魅力でもありますが、私には、怖く感じる部分が含まれていました。今後の姫川警部補の成長が気になる本作でした。 続きを読む投稿日:2013.12.31
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進撃の巨人(2)
諫山創 / 別冊少年マガジン
世界観が広がるインパクトのある展開!!
4
巨人から逃れ、3層の高い壁の中の広大な土地に暮らす人類!! 超大型巨人の出現により空けられた壁の穴により、人類は2層目の壁まで後退します。1巻で感じた強烈なインパクトのある世界観に引き寄せられるよう…に2巻目を手にしました。
外層の壁が破られてから5年後、訓練兵となったエレンと仲間の前に、再びあの大巨人が出現!! 壁の破壊により再び訪れる人類滅亡の危機。圧倒的な力の差。次々と食われようとする仲間たち。エレンは、親友アルミンを助けようと……本巻ラストには、強烈な転回点が訪れます。
滅亡の危機に、果敢に巨人に立ち向かうアクション。この世界とは、そして巨人とは何なのか謎と謎解きの伏線が絡み合うサスペンス。これらが、さくさくとテンポ良く展開していきます。久しぶりにじっくりと楽しめる大作です。 続きを読む投稿日:2014.01.01
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進撃の巨人(3)
諫山創 / 別冊少年マガジン
新しい展開!! 世界観に引き込まれていく
2
3層の高い壁の中に暮らす人類!! 超大型巨人の出現に人類は3層目の壁を失い、後退します。5年の年を経て、再び登場した超大型巨人!! 2層目の壁も破られるのか?? 斬新な世界観にどんどん引きこまれて…いくのを感じながら、3巻目を手にしました。
人類の存亡を懸け、壁の穴をふさぐための、反抗作戦が実施に移される。作戦の鍵をにぎるエレン。しかし、エレンは、自我を失い暴走してしまう。幼なじみで同じ訓練生のミカサとアルミンは、必死で暴走を止めようとします。
滅亡の危機に、果敢に巨人に立ち向かうアクション。この世界とは、そして巨人とは何なのか謎と謎解きの伏線が絡み合うサスペンス。これらが、さくさくとテンポ良く展開していきます。久しぶりにじっくりと楽しめる大作です。 続きを読む投稿日:2014.01.01
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のぼうの城 下
和田竜 / 小学館
期待通りの歴史大作
2
「天下の豊臣軍にケンカを売った、でくのぼうがいた」をキャッチフレーズに映画も大ヒットしました。
戦国時代末期。豊臣秀吉の大軍による北条氏攻め。成田氏の忍城攻めを担当は石田三成。当主不在の中、城を預…けられた成田長親は、周りからは、「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれる不器用な武将です。下巻では、周囲の心をつかみながら大軍に奮戦する「のぼう様」と個性的な板東武者たちが描かれています。
主人公は、歴史上ではマイナーな人物ですが、実在の武将で、背景は史実通り。もちろん、内容は、小説(フィクション)ですが、読みやすい文体、「のぼう様」をはじめとする登場人物たちは魅力的で、すらすらと上巻に続いて、最後まで読み切ってしまいました。最近読んだ中では、代表的な歴史大作となっています。 続きを読む投稿日:2014.01.02
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八八艦隊海戦譜 開戦篇
横山信義 / C★NOVELS
あの名作が、新たに書き下ろされて
1
横山さんの名作「八八艦隊物語」が、新たに書き下ろされたされたと聞いて、飛びつくように読んでみました。現実離れしたSF小説のような戦記物が多い中で、旧作の「八八艦隊物語」の物量と技術の差により歴史は変…わることなく終わるという展開は、好印象でインパクトがありました。
ヒトラー率いるドイツに、引きずられるように戦争の道へと進む日本。アメリカが宣戦布告をし押し寄せる奇襲艦隊とそれを待ち構える戦艦を中心とする八八艦隊。考証をさらに深めた新作。今後の展開に期待しています。 続きを読む投稿日:2013.12.31