ヒアルロン酸サイボーグNo.ナイン9さんのレビュー
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【推しの子】 7
赤坂アカ×横槍メンゴ / 週刊ヤングジャンプ
ダークなヒーローズジャーニーの終わり。だがしかし。
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二人か運命共同体のような相方となり、ライバルに、全力を出させようとする。修羅の門。「グローブはずそうよ」。片山右京なら「体だけでなく、心までも」。少年漫画の王道、その裏で、アクアが躍動。東京ブレイド→…演技の修羅達が演じる鬼の舞台、そしてアクアという復讐鬼の、その慟哭。
鬼ども総出演の場から、七色いんこは。手塚漫画七色いんこの行動の目的は、復讐で、最終回、果たした後は退場する。
アクアもそう。バッヂを返した後、変身できなくなったタロウはヒーローの座から降り、市井の人となって新宿の雑踏にまぎれる。厨二病は終わり、己の未来を見据える。いわゆる、ダークな、「ヒーローズジャーニー」は、ここで終わる。はずだった。
だがしかし。彼は知らなかった。水面下で、妹の、デビルマン化する計画が、原作者さんとマンガ家さんと編集者さんの間で着々と進んでいることを。 続きを読む投稿日:2024.01.21
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【推しの子】 8
赤坂アカ×横槍メンゴ / 週刊ヤングジャンプ
ゴロー転生。妹が知らぬ間にデビルマンレディーになっていた件
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女優探偵、黒川あかねの怪奇事件簿、解決編。「悲しきストーカー連続殺人。神話の里・高千穂で恋人の懺悔を聞いた」。もしくはアクアマリン・The・ダーク「主人公の座を降りたら、妹が悪魔の力を身に宿し、知らぬ…間にデビルマンレディーになっていた件」。もしくは、五瓣の椿ルビー胎動編、「ルビー・黒衣の花嫁」。的な。 続きを読む
投稿日:2024.01.21
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【推しの子】 10
赤坂アカ×横槍メンゴ / 週刊ヤングジャンプ
劣化コピーの行いが。ブーメラン。
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似て非なるもの。歪な悪意。「可愛い悪魔」の行いは加速する。
業界に走った、この世界、どこにでもあるようなSNS時代のイベントは大団円を迎える。良い形で、四方八方丸くおさまり。だがしかし。推理小説家が…原作の、ヴァンパイア十字界のように、万人が望むキレイなわかりやすい枠組みにおさまらず。ひっくり返って裏がある。
絵図面を引いたのは、裏どろろ。バカで図々しく図太い彼女は、百鬼丸を殺され、闇堕ちする。妄想をさらにたくましくするならば、少女が主人公なのは、リボンの騎士。サファイアが反転して、ルビー。裏リボンの騎士を、アクアが追い詰める。
アクアは七色いんこから降りて、一般人になった身。悪から裏返った人間が(探偵役となり)、双子の妹を追い詰める。己自身な、あわせ鏡を。
アクアマリン、青が赤、ルビーを問う。なるほど、糾弾する側が正義と取るならば、アクアは青。探偵が主人公とするなら、青のトリトン、海のトリトン。アクアマリンはここからか。
ホームズの短編は「青い紅玉」。と赤はコインの裏表。彼にさらされる、鏡の中のもう一人の言葉。意訳→「あれ、あれ〜、やってることはあなたと同じことだよ〜。私も同じことしてるだけ〜。正義面して私を問い詰めないでほしいな〜」劣化コピーの行い。故に、たちはさらに悪し。彼がこれまで行ってきたことが、ブーメランとなって彼を追い詰める。
続きを読む投稿日:2024.01.21
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【推しの子】 11
赤坂アカ×横槍メンゴ / 週刊ヤングジャンプ
情念という名の怨念。ある意味ホラー。
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なんだろ、このコマ。水木しげる? いや、エコエコアザラクか? 違うかもしれないけど、どこか引っかかる。決定的な破局にこもる情念に、よくもまあ、こんな表現を取り入れる。すげぇ。
投稿日:2024.01.22