ブランディングという力――パナソニックは何故認知度をV字回復できたのか
上阪徹(著)
/プレジデント社
作品情報
【内容紹介】
失われた30年を取り戻せ!
ブランディングの力で会社に元気の風を吹き込んだパナソニック2年間の軌跡
「20代のブランド認知度が53%」・・・・・・世界的企業パナソニックに衝撃が走ったのは、2021年。
ブランドイメージ回復のための取り組みが始まった。
それは、失われた30年間を取り戻す作業でもあった。
新しいブランド・スローガン、ユニークなオウンドメディア、若者たちとの対話により従業員が制作し従業員が歌った音楽楽曲、事業会社が独自に作るブランド・スローガン・・・・・・。
そして、わずか2年で認知度は劇的に回復。辿りついたのは、ブランディングの天才、創業者・松下幸之助の経営理念だった。
ブランディングは、企業に力を取り戻させる原動力となり得る。それは、なぜか。
ブックライターの上阪徹氏が、グループCEO 楠見雄規氏の単独インタビューを含め徹底取材。
苦難の時代に、日本企業の進むべき指針となる痛快ルポ。
【著者紹介】
[著]上阪 徹(うえさか・とおる)
1966年、兵庫県生まれ。85年兵庫県立豊岡高校卒。89年早稲田大学商学部卒。ワールド、リクルート・グループなどを経て、94年より独立。経営、金融、ベンチャーなどをテーマに雑誌や書籍、ウェブメディアなどに幅広く寄稿。著書に『成功者3000人の言葉』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『JALの心づかい』(河出文庫)、『子どもが面白がる学校を創る』(日経BP)など多数。また、『熱くなれ 稲盛和夫 魂の瞬間』(講談社)、『突き抜けろ 三木谷浩史と楽天、25年の軌跡』(幻冬舎)などのブックライティングを担当。
【目次抜粋】
第1章 新しいブランドスローガン「幸せの、チカラに。」はなぜ生まれたか
「20代のブランド認知度が53%」という衝撃
昭和のマーケティングは、もう通用しない
デジタルがない。マーケティングがない
60年ぶりに経営基本方針を改訂したCEO楠見の意思
幸之助が大事にしていた「物心一如」こそ・・・・・・etc.
第2章 「環境」への考え方がブランドにもたらす、絶大なインパクト
ブランディングのもう一つの柱「環境」
埋もれていた「削減貢献度」という考え方
「Panasonic GREEN IMPACT」に込めた意味
「Disruptive Equilibrium」による戦略的広報へ
社会に新しい流れを作っていきたい・・・・・・etc.
第3章 創業者「松下幸之助」は、100年先を見すえていた
取材は「松下幸之助歴史館」から
創業時前夜の苦労。そして稀代の商売人としての力
なぜ「松下電器産業」は、世界に冠たる会社になったのか
パナソニックは今、原点に立ち戻っている
戦争の時代に、幸之助が経営でやろうとしたこと・・・・・・etc.
第4章 若手社員が担う「パナソニックらしい」先端デジタル・コミュニケーション
ユニークなオウンドメディア「q&d」
若年層向けのコミュニケーションがこぼれてしまった
ブランディングワーキンググループから
若い人たちが強く反応した記事とは?
従業員がライターになり、プロフィールも明かしている意図・・・・・・etc.
第5章 最も重要と幸之助も語った「インターナルブランディング」はいかに変わったか
幸之助も重視していた「インターナルコミュニケーション」
冊子の社内報を廃止したら、イントラメディアすら読まれなくなった
コミュニケーションマガジン「幸せの、チカラに。」誕生
現場に寄り添うコンテンツを意識する
いかにわかりやすいものにできるか
短縮動画より長いバージョンの方がよく見られた・・・・・・etc.
第6章 事業会社パナソニック「空室空調社」の新しいブランディング戦略
新体制で生まれた新しい分社「空室空調社」
B2B事業のほうが大きく、環境にも貢献
事業の方向性が、ブランディングに直結する
事業会社やホールディングスと、どう連携するか
事業部がブランドスローガンを作るなんて、考えられなかった・・・・・・etc.
第7章 ブランドとは何か。楠見雄規グループCEOインタビュー
一人ひとりがやっていることがブランドにつながっていく
この会社をサステナブルにすることが、私の仕事
みんなでどこに向かうのか、がはっきり見えなかった
OBからは、けっこう励まされた。「それ
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