中森明菜の音楽 1982-1991
スージー鈴木(著)
/辰巳出版
作品情報
令和のいま、巷に湧き起こっている“明菜ブーム”希代の歌姫・中森明菜の楽曲に徹底フォーカスした、かつてない音楽クロニクル!人気音楽評論家・スージー鈴木が満を持して渾身のペンを走らせる!80年代日本の音楽界に偉大なる金字塔を打ち立て、かつ象徴的存在として君臨した中森明菜。アイドルという立ち位置からスタートし、破格の商業的成功を維持しながら、単なる歌謡曲でもニューミュージックでもロックでもない独創的な音楽を創り出し、歌い演じ、プロデュースし続けた中森明菜。多くのコアなファンを含めた大衆からの支持を得ながら、世間的にはゴシップや憶測ばかりが一人歩きし、結果、音楽家としての真価がぼやかされ続けたとも言える。本企画では、 時代的な表層現象ではなく、ただひたすら彼女が残した歌、そして音に耳を澄ませることで、音楽ファンとしての固定カメラから「中森明菜の音楽」 を真正面から捉える書とする。令和のいま、その真の価値がややぼやけて映っている彼女の音楽について、くっきりと解像度を上げる契機となるような一冊としたい。中森明菜の作品すべてに共通する、悲しいほどの美しさ、その広さと深さ、つまり真価を改めてあぶり出すための書である。【構成】第一期 1982~1983『スローモーション』~『禁区』第二期 1984~1986『北ウイング』~『DESIRE -情熱-』第三期 1986~1987『ジプシー・クイーン』~『難破船』第四期 1988~1989『AL-MAUJ』~『LIAR』最終期 1990~1991『Dear Friend』~『二人静』◆シングル28タイトル/アルバム16タイトル収録
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 中森明菜の音楽 1982-1991
- 著者
- スージー鈴木
- 出版社
- 辰巳出版
- 書籍発売日
- 2023.12.12
- Reader Store発売日
- 2023.12.12
- ファイルサイズ
- 82.4MB
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 4.5 (2件のレビュー)
-
なんでこんなにも明菜ちゃんが好きなのか?
明菜ちゃんはアーバン音楽が多くて、わたしはそのアーバン音楽が好きだからなのかも。
ただ明菜ちゃんが好きじゃなくて、こういうふうに分析するともっと好きが深くなっ…ておもしろい。続きを読む投稿日:2024.02.14
明菜ちゃん1982-1991の音楽評論本。
元々曲選びやレコーディング、作詞家作曲家編曲家演奏家などとの交流エピソードが希薄な明菜ちゃんなので、部外者が書いても当時の内部者とほぼ同じ感じに仕上がる。ま…ぁまぁの内容。
気になった点をいくつか。
デビュー候補4曲のくだり。筆者の感覚(スロモダントツ、銀河まぁまぁ、あなポよし、Tサン古過ぎはまさに私の感想と同じ。私の友人のアイドル基地外(1968生まれ。本人は聖子世代と言い張るけどどう考えてもキャンピンク宏美裕美世代。要はジジィ。)も似たような感じ。銀河安い条件でも?とのこと。てか本の感想に戻っていい?
少女Aについてのやりすぎギター。百恵の3曲(プレ絶対ロックン)を「矢島x百恵」、曼珠沙華を「これはもう百恵VS矢島」と評したのもさすが。
スロモ、もう逢えないかも、セシルを「80年代3大影歌謡」とまとめるのもGood
スタ誕での曲選びや初期の真っ直ぐボーカルから、「ひょっとしたら岩崎宏美や大橋純子路線になる可能性があったのでは」としているが、これはどうでしょうね。明菜ちゃんはそりゃ歌うまいです。上手いですけども。上記2人はミュージカルでもいけそうなほどのマジの発声歌唱でしょ?対して明菜ちゃんは色、手触り、匂い、感情の揺れというか「テクスチャー」を伝える人。
前者は「歌うために生きてる人」明菜ちゃんは「生きるために歌う人」似て非なるもんだと思うんだけど。セカラブが純子用だったってことも併せてこう書いてるのかもね。
改めて気づいた細野晴臣の1983-4天キッス、1983-8ガラ林、1983-9禁区。この辺当時の島田氏はどう思ってたんだろか。作詞家、編曲家が違うとはいえ聖子のシングルが2枚続いてんのにね。
十戒、売野の前にユーミン作詞verがすでについてたなんて知らなんだ。「ガードレールに腰掛けてポニーテールをほどいた」これはこれでいいじゃんね。アルバムに入れて欲しかったなぁ。
(ワーナーの人、聞こえますか。今発売してもええんやで。。。)
飾りじゃ。「ダイヤと違うの涙は」が前年の聖子への当て擦りとの意見も。まぁ本当にそうならオモロイけど。さすがに当初はアルバム用だったし、歌詞で真珠とダイヤを並べてるから違うでしょ。
でもファンとしてはわざとであって欲しい。
同時期に発売してADHD黒柳に指摘して欲しかった。
赤逃げ、ミアモのくだりで「ハイヌーンは熱くを裸足の季節に変えた若松」ってのがあるがこういうのがプロデューサー、ディレクターの腕の見せどころですよね。ハイヌーンは熱くは流石に1978-1979っていうか、石川ひとみ倉田まりこなんよ。
80年後半の明菜ちゃんを「アーバン歌謡」と評するのも納得。
クリムゾン。山下発言を21世紀の竹内発言でチャラとするのも納得。(山下君はジャニーズに楽曲提供してますからね。仕方ないんですよ。誰だって我が身が一番かわいいのだから。)
難破船。「男は塔、女は孤高の木」「ひばりやみゆきと同様」とする加藤登紀子の明菜評も納得。
Stock 「いいんだけど、何をやってるのか分かってしまうアルバム」っていう評価にのけぞり。
全く声が聞こえないアルバムや全編英語アルバムに対してなんじゃこりゃという意見は数あれど、Stockのようなはっきりとコンセプトを打ち出した統一感ありありのアルバムに「分かってしまう」。
何をしでかすか分からない、いつ壊れるか分からない、割れるぞ割れるぞといいながらガラスのボールでバレーボールみたいな?明菜の魅力のワンカラーを的確に表現してる。好き。
最後の二人静。ここでは「明菜=3通り歌います」「松本=どれもいいけど桜吹雪の中だと思ってやってみて」のプロ同士の殴り合いを評しているが、吃驚なのはレコーディング現場に作詞家松本隆が同席してること。これはワーナー時代明菜に楽曲提供した人達が「授賞式でちらっと挨拶した」とか言ってるのと対照的。松本隆だから同席を許したのか、事件後に明菜の心境変化があったのか。
筆者が言うように2023年になってから聴き始めたのだから何も1991でやめる必要はなく少なくともDIVAくらいまでは曲評論やればいいのに。なんでワーナー時代でやめるんかね。権利関係?お金?
で。最後に最初の話を。
執筆にあたり「明菜より聖子、みゆきよりユーミン、ていうか洋楽を聴いてきた自分。TV明菜の振り返りとなると少女A、デビューでスロモ、変わり種で飾り、王道でミアモにデザ。選曲狭くね?ソリとかFinとかライとかあんだろ?」っていうのがモチベの始まりのように書いている。まぁ嘘じゃないでしょうし想定する読み手(この本を読むことくらいしか金と時間の使い道のない高齢者明菜ファン。きゃっ。呼んだ?)に向けてのちょっとした迎合というか、「そうそう!そうなんだよね!」っていう扉を用意して次を読みやすくしてる。
分かるんだけど。
TVってのは私のようなパッパラパーのオッパラピーを想定して作ってるでしょ?過払金だのボートレースだのCMがバンバン流れてくる時点でどんな人間が観てると思われてるかはっきりしてるわけよ。電通の有名な言葉の通り「バカが理解出来るものを作らなきゃダメだ。」と。だから百恵といえばプレバだし、亜紀ちゃんでも舟に雨、あってなみ恋にもう逢いに愛終着駅か。紅白でもさゆりの津軽超え(もしくは天城海峡)無限ループじゃん。そのうち1曲にマッシュアップしてくんじゃないかな、あの女。
要は明菜紹介すんのにいきなりFinとかブロンドとか流すバカはいないって分かってて書いてるでしょ?あなた。あとFinとかライとかってなんでそこで今夜流れ星とかDaysとか書けないかね。(これにはまぁお金とかお金とかお金とかの事情があんのかな)最低でも月華とか。そこがちょっとだけイラっとした。まぁちょっとね。
長々書いちゃったけど好きよ、この本。
続きを読む投稿日:2024.03.02
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。