いつも一緒に泣いたり笑ったり。それが夫婦っていうもんだ。懸命に真っ当に生きる家族が明日の夢を紡ぐ、滋味溢れる時代小説。――「沢庵は頭から尻尾まででどこが一番うまいと思う」茂平は大工の元棟梁。いつの頃からか深川では“ほら吹き茂平”と渾名されるようになった。別に人を騙すつもりはない。悲しいことも苦しいことも、ほらに紛らせば落ち込まないことを、懸命に働くうちに身につけたのだ。今日も一向に嫁ぐ気のない我儘娘と相談に来た母親に語り出すと……。笑いと涙の人情小説集。
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こんな夫婦になれたらいいな――離縁の玄人も内縁の果報者も、家族の恵みぞありがたき。形はいろいろあれど家族の倖せは変わらない、心に沁み入る時代小説。・・・・・・又兵衛は三回、おいせは一回。日本橋堀留町の会所の管理人をしているふたりは、離縁の玄人とうそぶいては近所の家族の面倒を見ている。今日も夫義助の暴力に耐えかねた女房おなかと子供を会所にかくまった。腕のいい昔気質の畳職人だが、仕事のしくじりを押し付けられ、酒浸りとなったのだ。又兵衛は離縁をちらつかせ、義助に再起を迫るが・・・・・・。珠玉の人情小説。
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いつも一緒に泣いたり笑ったり。それが夫婦っていうもんだ。懸命に真っ当に生きる家族が明日の夢を紡ぐ、滋味溢れる時代小説。――「沢庵は頭から尻尾まででどこが一番うまいと思う」茂平は大工の元棟梁。いつの頃からか深川では“ほら吹き茂平”と渾名されるようになった。別に人を騙すつもりはない。悲しいことも苦しいことも、ほらに紛らせば落ち込まないことを、懸命に働くうちに身につけたのだ。今日も一向に嫁ぐ気のない我儘娘と相談に来た母親に語り出すと……。笑いと涙の人情小説集。
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