ビジネスで使える! ハーバード流 世界標準の英語表現
左門新(著)
/すばる舎
作品情報
あなたの話す・書く英語は、ネイティブ・スピーカーに正しく伝わっていますか?残念ながら、日本人の英語はネイティブはじめ世界の人々に、その内容を正しく理解させるどころか、誤解を生み出していることが多いのです。多くの人は、その理由を「正しい構文や文法を理解できていないから」と考えがちですが、大間違いです。筆者はハーバード大学に留学し、医師・研究者として世界中の人々と英語で交流したり、WHOなどの国際機関で活動したりするなかで、日本人が見落としている、英語に関する「3つのピットフォール(落とし穴)」の存在に気が付きました。すなわち、「日本語的な発想」、「冠詞の誤用」、書く英語に関しての「トピック文の欠如」です。本書では、この3つの落とし穴を回避し、学校で習った英文法から離れ、日本人特有の癖をなくして「英語らしい英語表現」を身につけるためのテクニックを紹介していきます。
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誤解されない英語の書き方、話し方を学べる本です。
日本人が話したり書いたりしている英語が、実は世界の人々に誤解を与えていることがよくあるようです。
同じ文でも、言語思考が違えば、言い方や受け取り方が大…きく異なるので、英語を使う際は、思考を変える必要があります。
特に注意すべきは、「日本語と英語の発想の違い」、「冠詞の誤用」、「トピック文の使用法」の3つとのこと。
それらを踏まえ、「英語らしい英語」を使いこなせると、ネイティブスピーカーとも誤解なく話せることを教えてくれています。
これから英語を学びたい方も、英語を使っているがうまく伝わらないと感じる方などにとっても、使える1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「同じ文であっても、言語思考が違えば、言い方や受け取り方が大きく異なる。日本人が英語を使おうとする時は、その思考を変えないといけない。特に、複雑な文になると、日本語思考で作文した英文は誤解されやすい。」
「日本語なまりの発音は、そこで誤解を生むことは少なく、それほど気にしなくてもいいが、ローマ字読みの発音は誤解を招きやすい。イギリス英語、特にクイーンズイングリッシュは日本人が発音しやすい。ぎこちないほうが、相手が確認してくれ、かえって良い場合もある。」
「ネイティブスピーカーは肯定文を好む。日本語では否定形で表現されるものも、英語では肯定形で表現されるものも多い。そのまま英訳すると、相手が『何のこと?』と思いを巡らすこともある。求められるのが前向きさか、過ちを避けることかの文化の違いもある。」
→文化の違いを知ることは、単に英語が通じるだけでなく、お互いの考えを理解できるかに関わる重要なことです。日本人同士でも、会社ごとに文化が違うことを理解していないと、お互いの考えを分かり合えないこともありますよね。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・日本人が陥りがちなのは、「日本語と英語の発想の違い」、「冠詞の誤用(やたらと不定詞、関係代名詞、接続詞、現在完了形を不適切に使う)」、「トピック文(1つのアイデアを提示する段落の内容を1文に集約し、それを段落の最初に提示するもの)の使用法」の落とし穴。
・ネイティブスピーカーは動名詞、現在分詞、過去分詞などをよく使うが、日本人はほとんど使わない。英語らしい動詞の使い方に疎く、ネイティブスピーカーのように抽象的な用語を主語とできる日本人も少なく、述語動詞を選びやすい「人」や「物」を主語に使いがち。
○日本語と英語の発想の違い
・同じ文であっても、言語思考が違えば、言い方や受け取り方が大きく異なる。日本人が英語を使おうとする時は、その思考を変えないといけない。特に、複雑な文になると、日本語思考で作文した英文は誤解されやすい。
・発想の違いの主なところは、単数と複数での意味、人称代名詞の使い方、時制の誤用、慣用的に日本語では否定になるところが英語では肯定、直訳英語、和製英語、前置詞の誤用、能動態と受動態の使い方の誤用など。
・まずは、理屈抜きで英語のフレーズを覚え、真似る。日本の学校での英語の教え方は、まずbe動詞から始め、次第に複雑な文法を説明しようという姿勢で、日本人が英作文した日本人発想の英語だったので、日本人は間違って覚えていることが多い。
・英単語は英語の最小単位の言葉で「英語の基礎」だが、「単語と単語の組み合わせ」であるフレーズを覚えなければ、英語発想は発展しない。どの単語がどの単語と仲良しで、どのように組み合わさるのかを覚えていく。
・単語と単語の組み合わせ方を覚え、あとは英語発想となっているフレーズの組み合わせを適切に変えていくことを習得できれば、多くの場面で英語発想の英語が話せ、書けるようになる。
・英語の単語部分だけを取り出して日本語と組み合わせるカタカナ英語(和製英語)のほとんどは、英米では使わない表現。英単語を借りた日本字発想の表現で、同じ意味を英米では別の言い方をするので、伝わらないだけでなく、誤解される危険もある。
○冠詞の誤用
・日本人は名詞にふさわしい冠詞は何かを考えるが、ネイティブスピーカーはまず冠詞が頭に浮かぶとも言われる。不定冠詞、定冠詞の役割で言えば、書き手と読み手、話し手と聞き手の間に「あれね!」という共通の認識があれば定冠詞、なければ不定冠詞となる。
・日本語の名詞そのものには文法上の単数や複数がなく、数えられる可算名詞と数えられない不可算名詞に対する意識が日本人には希薄で、その区別が難しい。英語では、可算名詞には不定冠詞か定冠詞が必要で、不可算名詞は無冠詞か定冠詞のいずれかとなる。
○トピック文の使用法
・最初にトピック文を示し、以降に指示文で段落を構成し、これを重ねていって文章を作成していくのが、英語の論文の書き方。1つの段落にアイデアは1つ、が原則。この基本が守られていない英文は「よく分からない」英文となってしまう。
〇「英語らしい英語」を使いこなす
・日本語なまりの発音は、そこで誤解を生むことは少なく、それほど気にしなくてもいいが、ローマ字読みの発音は誤解を招きやすい。イギリス英語、特にクイーンズイングリッシュは日本人が発音しやすい。ぎこちないほうが、相手が確認してくれ、かえって良い場合もある。
・多様なニュアンスを持つ助動詞を効果的に使う。能力を示すことで使いがちなcanは、可能性、疑い・否定、許可、命令、依頼、残念な感情など多彩なニュアンスがある。あまり使わないshouldは義務・助言以外に、確信、低確率、丁寧などのニュアンスを持ち、実は便利。
・ネイティブスピーカーは肯定文を好む。日本語では否定形で表現されるものも、英語では肯定形で表現されるものも多い。そのまま英訳すると、相手が「何のこと?」と思いを巡らすこともある。求められるのが前向きさか、過ちを避けることかの文化の違いもある。
・ネイティブスピーカーが使う前置詞を使う。ちょっとした前置詞の違いが、大きな誤解のもと。forだとその人のためになるところをtoにすると、余計なことというニュアンスになったりする。日本語での「の」を何でもofにせず、適切な前置詞を選びたい。
・現在完了形は、過去のある時点を示す語句や表現と併用することはできない。「過去形のすっきり明確な紋切り型より現在完了形の文のほうが格好いい」という思い込みもあったりして、よく使う中で間違いが起こりやすい。
〇メモ、メール、プレゼンなどで伝わる英語の実践
・単語でなくフレーズを覚える。英文は単語と単語の組み合わせで成り立ち、意味を持つ。内容を伝えるには、どの単語とどの単語をどう組み合わせて内容のあるフレーズや文を作るかによる。どんな言語の場合でも組み合わせ方は決まっており、それを覚えるべき。
・フレーズを覚えるには、「音声を聞いてそれをつぶやく」のが王道。少し難しくてわからない単語を含むフレーズなら、最初だけテキストや絵、ビデオなどを見ながら練習するとよい。聞いて理解する脳の領域と言葉を発する領域は異なるので、聞き流しはNG。
・文を作るときは、3要素と言われる主語、述語動詞、目的語を考える。主語は人や物にしすぎないようにして、主語に適合する述語動詞を探し、述語動詞に適合する目的語(句)を探す。ネイティブスピーカー型英文を目指し、15~20語の短い文を心掛ける。続きを読む投稿日:2023.03.29
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