この本は、三〇年間、毎年教育書のベストセラーのトップであり続け、多くの大学や教育委員会が「授業とはどのようにするのか」の講座のテキストとして採用してきた名著の新版である。 若い教師が知りたいことは、「まず何をしたらよいのか」「次にどうするのか」「それをどのくらいすればよいのか」である。本書ではどのようにすれば「授業の腕を上げることができるのか」「何をどのように努力していけばよいのか」ということを、分かりやすくまとめてある。(「まえがき」より)
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授業がよくなる方法を具体的に述べたロングセラーの新訂版いじめられる子、いじめる子、優等生、登校拒否、情緒障害、父兄。さまざまな交流や、積み重ねてきた努力が優秀な教師を生み、子供たちは学校や家庭で幸せに過ごせる時間を持てるようになる。著者の実践、学級通信、子供の日記、父兄からの手紙など、さまざまな資料も掲載。さらに授業づくりに役立つ「学級経営の月別展開図」も初めて収録。
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一人一人の子供に対応した教育を目指すために!「論争は教育に不可欠の要素である」というのは、主として次の理由による。まずは、多くの子供たちに対応できる教育システムを必要としていること、そして、よりよい教育の方法・技術を追究できる研究システムが必要なこと。多くの子供たちに対して、「一つの方法」だけでは対応しにくい。それぞれの事情・個性に応じて様々な学校の対応があるべきである。
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授業の腕を上げるには、実績のある実践を知るしかない!本書は、『新版 授業の腕を上げる法則』『新版 続・授業の腕を上げる法則』の続編です。「未発表のまとまった実践記録」を中心にして構成しました。実践の中には、様々なことが複合され含まれています。前二作は、それ等の内容を分解して示しましたが、本書は複合のまま提出した感があります。前二作で示したことを拠り所にして、ぜひとも「複合状態」―それはつまり実践そのものなのですが―における活用方法を学び取っていただければ幸いです。
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プロの教師を目指すなら、黒帯六条件をクリアせよ!授業が上手くなるためには、教師修業をするほかない。本書では,法則化運動・TOSSが提案してきた一つの上達法「黒帯六条件」を示した。「自分は力のない教師だ」と思う教師には、この上ない力強い支援の書となるだろう。「自分の力は満更でもない」と思う教師には、衝撃の本になるだろう。多くの若い教師が、プロ教師への道を歩み出されんことを心から願っている。
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全国の先生が選んだ、すぐに役に立つ珠玉の格言集。本書は私の著作集の中から、私の本を読んだ人々に「出会い」を感じさせた「言葉」が収められています。それぞれは短い一節ですが、読者の方々の実践に投影していくことを何よりも願っています。(「まえがき」より)
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メールにはない手紙の味わい。授業者たちの真剣な思いがここに。本書に収めた私の私信は、全体として若い教師の参考になるだろうと考えた。自分の生き方をそのままさらすことによって、「若い教師へのメッセージ」となるようにした。(「まえがき」より)
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六年生は小学校の最上級生である。学校で行われる行事や様々な活動の常に中心になる。学校全体の動きの中心になるのだ。この仕事がきちんとできてこそ、一人前の六年担任である。六年生は六年生らしい高度なトラブルも生じる。低学年・中学年とはまた異なった事件が発生する。しかし、そのようなトラブルや事件が、子供たちにとっても大切な教育の場になるのである。(「まえがき」より)
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教育の基本は、第一に授業であり、第二に学級経営である。授業については、自分の知らないことを知り、様々な教育実践へのイメージをふくらませてほしい。これが、技量を高めるうえでも重要である。学級経営については、子供への思いを深く自覚してほしい。いかに忙しくても、子供のことは何よりも優先すべきである。本書は、私の五年担任時代の授業や学級経営の場面を掲載している。読者の皆様のお役に立つことを願っている。(「まえがき」より)
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本書に書かれていることの多くは、かつての「学級通信」や「学年通信」、教育雑誌などに発表したものが中心である。新書シリーズを出すに当たっては、私が書いたものだけではなく、外部の人の分析考察を載せ、私見を付け加えた。また、理科授業奮戦記では、教師の立場からの実践記録を掲載することにした。必要なところに絞り込んでいるので、これまで以上に活用できると期待している。授業や学級経営など、方法論をできるだけ含めたつもりである。(「まえがき」より)
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本書は、私の新卒時代の一年間の実践のみで構成した。いわば「駆け出し時代の向山実践」だが、それだからこそ意味もあると思う。本書を書いていて自分でも驚いたのは、新卒の時にすでに教育研究の新しい方向を模索していたということである。自分の頭で考え、実践の中から論理をつかんでいこうとしたのである。大学をどん尻で出たことの最大の収穫がこれであった。(「まえがき」より)
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二年生を初めて担任した時に、私は千葉大学で大学生や大学院生を教えていた。けれども、あまり違いを感じていなかった。低学年であろうと、大学生であろうと、どちらも「知性的な授業」には、熱中していた。本書は学級経営の内容が多いが、授業の場面も多く取り入れている。そのほかには、イベントづくり、儀式の演出、会議の原則など、授業とは異なる面も教師としては大切な能力を要求される。そのような能力を身に付けるための原理・原則などにも触れた。 (「まえがき」より)
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一年生担任とは、実に素晴らしいものであり、また怖いものである。世の中の青年教師の中には「高学年担任」を心ひそかに誇りにしている方もいるようだが、これは実に気の毒な考え方である。小学校教師は一年生を担任してようやく一人前である。一年生の心は、ほんとうに純真である。一年生は神様みたいなものである。だからこそ、一年生を迎える教師はそれなりの心構えと準備、そして覚悟が必要なのだ。(「まえがき」より)
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