老人をなめるな
下重暁子(著)
/幻冬舎新書
作品情報
仕事部屋を借りようとした著者は、86歳という年齢を言うと立て続けに断られ、啞然としたという。日本の高齢者は、収入があっても部屋すら借りられないのか、と。最近では終末期の医療費を減らすために、「高齢者の延命治療は必要ない」という議論もある。だが著者は、高齢者本人の意思を無視して一緒くたにし、命を軽視することに異議を唱え、さらに「少子化でこれから否応なく年寄りが社会の担い手になるのに、年寄りが生きにくい世の中にしてどうする!」と喝破。高齢化ニッポンが抱える難題の打開策を提言する。
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商品情報
- シリーズ
- 老人をなめるな
- 著者
- 下重暁子
- 出版社
- 幻冬舎
- 掲載誌・レーベル
- 幻冬舎新書
- 書籍発売日
- 2022.09.28
- Reader Store発売日
- 2022.09.28
- ファイルサイズ
- 0.4MB
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この作品のレビュー
平均 2.6 (6件のレビュー)
-
仕事部屋を借りようとして不動産屋から年齢を尋ねられ「86歳」と告げると、立て続けに断られ啞然とした著者が、高齢化社会ニッポンが抱える難問に対して、毅然とした打開策を提言した、老人に奮起を促す活力指南書…。 「こうして高齢者は排除される」「デイサ-ビスは介護する家族の息抜きが目的」「老人が皆、集団行動を好むわけではない」・・・〝私は全員で何かを一緒に、しかも強制的にやらされることに馴染めない...皆で歌を歌ったり工作したり、体操したり...個人の我儘と言われても、私は一人で過ごしたい〟身に染みて頷ける。続きを読む
投稿日:2023.03.02
このレビューはネタバレを含みます
第一章 なぜ高齢者になって住みづらくなったのか
レビューの続きを読む
第二章 体が不自由な時は頭を使う
第三章 「年寄り」にならない人はいない
第四章 年を取るほど、お金は重要
第五章 高齢者よ、街に出よ!
第2章P80…意向の内容が心に残った。
子どもが親の介護をするのは当然ではない。
この固定観念は親のわがまま。子供が親元を離れている場合、その子が介護をするとき、離れていた先の生活を捨てさせることになる。しかし、いざ介護される側になると、子どもに頼ってしまう。心細くなるし、判断力も鈍ってくる。配偶者に先立たれると余計寂しくなり子供を呼びたくなる。元気な時は子に頼りたくないと言っていたけど、いざ元気でなくなると・・・。
著者は、以下のように書いていた
それは決して格好いいものではない。若いころから孤独に慣れよ
この孤独、家族がいるのが当たり前の生活の中でどうはぐくむのだろうか?最終章の、街に出よ!につながるのかもしれない。
親は子から与えられた喜びを思い出せ。
固定概念の根底には、「育ててやったのだから」という考えがあるらしい。育ててもらった恩を介護で返せ。これはおかしいと指摘している。育てる中で多くの喜びを得たはず。与える途中で多くの喜びをaji合わせてもらったではないか、とされていた。
子どもは親のもの、一生責任を持つという考えは、子離れできず、子どもの自立を妨げる。
子どもは自分を知っている。家族外の介護者は自分の好みを知らず説明するのがめんどい。と思っているかもしれないが、子どもと離れて生活している場合は、好みの変化を子が知ることはない。親は自分の好みを知らない、なんて親不孝な奴。子は今までの努力は何だったの?(ちょこちょこ顔を見せていたのに)と疑問に思う。こんなに不幸なことはない。
第3章P131以降
最高の人生を送る秘訣は、自分の中から湧き出る気持ちにしたがって行動すること。続きを読む投稿日:2024.04.23
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