便利な購入方法
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札差の筆頭行司を巡る争いが激化する御蔵前で、当代の伊勢亀半右衛門宛てに不可解な投げ文が届く。江戸の経済を司る影響力を持つ御蔵前の頭の座を狙い、張り巡らされた陰謀に会所は立ち向かう。さらに、幹次郎によって西河岸に落とされた元新造の桜季が忽然と姿を消した。別の線と思われた二つの事件がつながるとき、背後にいる謎の大物の存在が明らかになる。
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鎌倉の旅から帰った裏同心の幹次郎らは、玉藻と正三郎の祝言を控え、忙しい日常に戻る。柘榴の家の離れ家も着々と完成に近づき、祝いの空気が流れる秋。しかし幹次郎は、吉原が公儀から得た唯一無二の御免状「吉原五箇条遺文」が狙われていると直感していた。襲撃される幹次郎と汀女。張り巡らされる謀略と罠。吉原遊廓の存続を懸けた戦いが、再び幕を明ける!
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花魁・薄墨太夫に驚きの運命が訪れた。幹次郎と汀女、薄墨改め加門麻は、思いがけぬ新しい生活を始めたのだった。一方吉原では、三浦屋の新造桜季の様子がおかしいことに気づいた幹次郎が周囲を探る。そして幼い頃に母と訪ねた地を再訪したいと願う麻に応え、幹次郎らは鎌倉へ向かう。道中に襲う困難の末に辿りついた鎌倉で、麻は亡き母の思いに巡り合う――。
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吉原会所を嶋村澄乃と名乗る武家の娘が訪れた。裏同心として働きたいと言う澄乃に、一同は驚く。そんな中、全盛を誇る薄墨太夫に身請け話が持ち上がり、薄墨の馴染客である札差伊勢亀の隠居半右衛門が病に臥せったとの報が届く。裏同心神守幹次郎は半右衛門の療養所を見舞い、ある重要な書状を託される。そして薄墨は、思いがけない運命に導かれることになる。
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廓に上がらず、吉原で金を使わない地廻りと呼ばれる男の骸が切見世で見つかった。切見世にいた女郎とその仲間が下手人とみた廓の用心棒神守幹次郎は、町方同心の桑平とともに女郎を故郷の川越に追う。一方、番方仙右衛門とお芳に子が生まれ喜びが溢れる中、頭取四郎兵衛の前に倅だという男が現る。秘密を打ち明けられた幹次郎は、情の絡む悲しき成敗に挑む。
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吉原の用心棒神守幹次郎を、豊後岡藩から二人の侍が訪ねてきた。かつて出奔した旧藩に復帰せよとの話に、幹次郎は戸惑う。そんな折り、廓内で若い女が襲われ、吉原に出店を持つ呉服屋で騒ぎが起きる。吉原乗っ取りを狙う新たな企てが浮かび上がる中、玉藻にも怪しい男が近づき、年の瀬の吉原に危機が。難問山積の中、幹次郎は役人たちとともに大捕物に向かう!
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さまざまな人生の交差する吉原で二十年、按摩稼業で身を立てていた孫市が殺害された。吉原会所の裏同心神守幹次郎らは現場に残された手がかりから調べを進めるが、下手人は杳として知れなかった。やがて孫市の不遇な生い立ちと叶わなかった哀しき夢が知れるとき、ついに事件の全貌が明らかになる。そして下手人を追いつめる幹次郎に、卑劣な刃が向けられる――!
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吉原会所の頭取四郎兵衛の傷がようやく癒えた折り、またも吉原が脅威にさらされた。裏同心神守幹次郎は、いまだ復調ならぬ四郎兵衛に伴って、吉原の秘された過去を記す「遺文」があるとされる鎌倉へ向かう。そこで彼らを待ち受けていたのは、過去最強の刺客たちとの戦いと、吉原存続をかけて守るべき重大な真実だった。鎌倉を舞台に、御免色里の運命が決する。
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遊女たちの髪洗いの日、千惷楼でお職を張る女郎莉江が客と心中した。廓の用心棒神守幹次郎らは、心中に見せかけた殺しでは、と疑いを抱く。探索で浮かび上がったのは、陰供を引き連れ楼に上がった謎の人物。白装束の軍団が幹次郎に脅しをかける中、莉江とかかわる者らが次々と殺されていく。そして「闇の力」が会所に襲い掛かるとき、幹次郎らに生命の危機が!
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女髪結おりゅうの妹で髪結見習いのおきちが不審な客に狙われているという。廓の用心棒神守幹次郎らはおきちの警固に乗り出すが、背景には謎の船問屋が企んだ陰謀が隠されていた。さらに、吉原会所の頭取四郎兵衛をその座から引き下ろそうと、卑劣な攻撃が始まる。再び蠢き出した「闇の力」がもたらす危機に、吉原会所は総力を上げ立ち向かうが、悲劇が襲う!
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早朝の浅草寺で、廓の用心棒幹次郎は血の臭いをまとうふたりの男とすれ違う。質商小川屋の一家総勢七人を惨殺したと思われるふたりは、江戸の町から消え去ったかに思われたが・・・・・・。さらに、人気絶頂の花魁・薄墨太夫を狙う謎の「眼」に気づく幹次郎。その正体を追ううち、薄墨こと加門麻の隠された過去に触れることになる。悪を相手に、幹次郎の怒りの秘剣が翻る。
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日本橋に現れた、誰より走るのが早い若侍。見世物好きの江戸者を当て込み、吉原を舞台に走り合いの勝負を行う話が出るが、過去の怪しい若侍の正体を会所は調べることに。一方、吉原の大籬三浦屋で人気の振袖新造が騒動を起こし、裏同心幹次郎にも罠が忍び寄る。新造の陥る悲劇とは。そして、謎の俊足の侍が、吉原と江戸の町を大興奮の渦に巻き込むことに――。
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