残酷依存症
櫛木理宇(著)
/幻冬舎文庫
作品情報
サークル仲間の三人が何者かに監禁される。犯人は彼らの友情を試すかのような指令を次々と下す。互いの家族構成を話せ、爪を剝がせ、目を潰せ。要求は次第にエスカレートし、リーダー格の航平、金持ちでイケメンの匠、お調子者の渉太の関係性に変化が起きる。さらに葬ったはずの罪が暴かれていき......。殺るか殺られるかのデスゲームが今始まる。
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商品情報
- シリーズ
- 残酷依存症
- 著者
- 櫛木理宇
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 幻冬舎
- 掲載誌・レーベル
- 幻冬舎文庫
- 書籍発売日
- 2022.04.07
- Reader Store発売日
- 2022.04.07
- ファイルサイズ
- 1.2MB
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この作品のレビュー
平均 3.8 (61件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
いろいろ考えさせられる一冊ですね。
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人間の尊厳を踏みにじられても、抵抗することができない状況があるという問題。例えば、中学生に美人局をされて逃げようとした大学生が死亡した事件とか、なぜ被害者はマスコミにさらされて、加害者は守られるのか(この事件は少年法がかかわっているのでそこに問題もあると考えますが)
もちろん復讐は許されることではないけれども、事件の真相がわかるにつれて、これも一つの罰なんだろうなとも思ったりして。(法治国家の人間として法で裁かれるのが当然と思いますが)
難しい問題ですね。この作品に描かれている状況は私たちのすぐ隣にあるわけでもあり、切ない限りだと思ったりもしました。
ただ痛い描写が多いので選んで読んでくださいね。投稿日:2024.03.16
このレビューはネタバレを含みます
「死んだほうがましだ」は真っ赤なシグナルだった。「死にたくない」はあざやかなエメラルドグリーンだった。
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そう90ページで思いを馳せるのは《彼》だ。
厭に詩的な、それでいて場違いな言葉だなあと印象に…残っている。
前作の【殺人依存性】で嫌という程の《絶望》を叩きつけられた私が手に取ったのは本作、【残酷依存性】だ。
やはり櫛木理宇には「もう嫌だ、読みたくない」と思わせながらも中毒性があり私を離してなどくれないカリスマ性がある。
否、離してくれないとは思い上がりも甚だしい。
私はこの天才小説家、或いは彼女の描く世界に、彼女が伝えたい《現実》に打ちのめされることに、心酔してしまっているのだ。さながら【櫛木依存性】である。
と、余談を挟むが それは著者が一番されたくないことなのだろうなと十二分に分かっていた。何故なら彼女はあくまで「これは現実にも起こり得ること」「または起こったこと」なのだと作中に実事件を挙げることで私たちを制している。
本作品に描かれていること全てがフィクションなのではなく、この地球のどこかで、否 この日本のどこかで、いいや 私の住むこの都道府県で起こっている事件なのだ。
それでも、本作品には最後には救いがあった。
救いがあったのだと私は思った。
読んだ作品には必ずレビューと共に《タグ》をつける私が、《イヤミス》の選択を除外したくらいには、清々しい最後だった。
前作で猛威を奮い、《殺人依存性》 だった《彼女》が犯した新たな事件は絶望ではなく希望だった。
少なくとも最後に泣きながら笑った、
「悪意など知らなかった」とあえいだ《彼女》にとっては《殺人依存性》が《残酷依存性たち》をこの世から消し去ったのは たった一つの救いだった。
前作のレビューにも書いた通り、
私は《彼女》の事を二度と忘れないだろう。
それでも、本作ではそんな《彼女》の事をほんの少し、称えてしまった。なんと流されやすい事だろう。
最後の【監禁依存性】が今 手元にある。
一日で三部作全てを読んでしまうのが勿体ないほどに私の心に突き刺さるこの本たちを、同時に手元にあるのに読まないのが勿体ないほど私は欲している。
前作の時と同様、
ひと時の休憩を挟んで 次作を読もうと思う。続きを読む投稿日:2024.05.07
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