成功=ヒト×DX――デジタル初心者のためのDX企業変革の教科書
鈴木康弘(著)
/プレジデント社
作品情報
【内容紹介】
DXが99%迷走する原因は「社内」にあった――
セブン&アイホールディングス、ソフトバンクでデジタル改革を進めてわかった「DXの本質」を初公開!
初心者のための、DX企業再生の教科書。
「DX=デジタルトランスフォーメーション」
デジタルを広く活用して製品やサービスを変革しつつ、 組織そのものを変革し、競争力を高めることです。
近年、多くの企業がその重要性に気づき、DXに舵を切り始めました。
ところが、DXに取り組む企業の実に「9割」が迷走しています。
それは、なぜなのでしょうか?
その原因は、「人(ヒト)」にあると著者は考えます。
本書では、セブン&アイ・ホールディングス、ソフトバンクでDXを推進してきた著者が、DXを進めるうえで必ずと言っていいほど立ちはだかる5つの「壁」と、その解決法について、実体験を元に紹介。
【経営者の壁】経営層へのデジタル化の啓蒙/経営者のタイプ別アプローチ法
【社内の壁】プロジェクトメンバーの選定法/業務改革の正しい進め方/抵抗勢力との向き合い方
【社外の壁】外部パートナーの選定法/良好な関係を築く方法/業界を巻き込む方法
【システムの壁】職場に合ったシステムの選定・導入
【組織の壁】部門横断でDXを浸透させるうえで気をつけるべきこと
想像を絶する幾多の困難を乗り越え、DX黎明期からデジタル変革を成功に導いた第一人者が語る、DXの【超実践版】。
DXにすでに取り組んでいるが手応えを感じていない経営者、管理職、ビジネスパーソンはもちろん、DXをこれから進めていくうえで具体的な方法について知りたい人に役立つ内容。
これ一冊で、デジタル変革に必要なことがすべてわかります。
【著者紹介】
[著]鈴木康弘(すずき・やすひろ)
株式会社デジタルシフトウェーブ代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。2006年セブン&アイホールディングスグループ傘下に入る。14年セブン&アイホールディングス執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。 デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外取締役、日本オムニチャネル協会会長、学校法人電子学園情報経営イノベーション専門職大学客員教授を兼任。
著書に、『アマゾンエフェクト! ―「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かうか』(プレジデント社)がある。
【目次抜粋】
第1章 デジタルシフトとDX
第2章 成功=ヒト×DX
第3章 経営者の意識を変え、決意を促す
第4章 デジタル推進体制を構築する
第5章 未来を見据えた業務改革を進める
第6章 自社でシステムをコントロールする
第7章 変革風土を定着させ、加速させる
第8章 DXがもたらす未来を想像する
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成功=ヒト×DX (鈴木康弘)
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□最も強いものが生き残るのではなく、
最も賢いものが生き延びるのでもない。
唯一生き残る事ができるのは、変化できるものである(チャールズ・ダーウィン)
■デジタルシフトとDX
□未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
人は現実からしかスタートできないのだから(ピータードラッカー)
・デジタルシフトとは、社会問題をITの力で解決するために必要なもの
(既存のアナログ業務をデジタル化する事)
・デジタルシフトの影響は、効率化や生産性向上の範疇を超え、ビジネスモデル・慣習までも変え始めている。
→DXへ(デジタル化により、ビジネスモデルや人々の生活を変革する事)
■成功=ヒト×DX
□本物の変化か、一時の変化か、見分け方は簡単である。
本物の変化とは人が行う事であり、一時の変化は人が言う事である。
話にばかり出てくるものは、一時の物である。(ピータードラッカー)
・デジタル格差による迷走
・エンジニアやマーケターへの過度な期待がDXを停滞させる。
→成功のためには、経営者はじめ全社一丸になって動く。第二の創業のつもりで。
■DXの成功は「ヒトの壁」の先にある
★歴史のある会社は成功体験があり、それが社風となっている。
そこで育った社員は、それを「常識」として教えられ、身についている。
この常識が「変わりたくない」という心理的な抵抗を生む。
それが人の壁となり変革者の前に大きく立ちふさがる。
■実現するための5つのステップ
①経営者の意識を変え、決意を促す
②デジタル推進体制を構築する
③未来を想像し、業務を改革する。
④自社でITをコントロールする。
⑤変革を定着させ、加速させる。
■①経営者の意識を変え、決意を促す
□そのことは出来る。それをやる。と決断せよ。それからそこの方法を見つけるのだ。
■②デジタル推進体制を構築する。
□改革は、内部からなるもので、外部からもたらされるものではない。
■③未来を見据えた業務改革を進める
□過去にこだわる者は、未来を失う「
■④自社でシステムをコントロールする
□実際、誰も当てにしてはならないのです。
他人任せにせず、自分自身の手でやってのける以上にいい仕事をする方法はありません。
■⑤変革風土を定着させ、加速させる
□いつだって、偉大な先人たちは凡人たちの熾烈な抵抗に遭ってきた。
■DXがもたらす未来を想像する
□未来を考えない者に未来はない投稿日:2021.09.18
DXと言うよりはプロジェクトの進め方的な話。
本質かつ包括的な内容と思うが、DXをこれから進めようとして、具体論やテクニックが欲しい人には向かない。投稿日:2023.01.30
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