駄菓子屋の奥に、子どもだけの食堂開店!激務の末にロケ先で怪我を負い、心身ともにダメージを負った楓子は憧れて入った映像制作会社を25歳で退職した。実家で無為徒食の生活を過ごした後、80歳になる祖母が営んでいた東京・下町の駄菓子屋「かすがい」を継ぐことになった。1ヶ月経ち、「おばちゃん」と子どもたちに呼ばれるのにも慣れ、常連の子の顔と名前も覚えて来た頃、ひとりの少年の存在に気がつく。夕刻にやって来てきっちり300円分の菓子を買って帰るのだ。その理由に気がついた楓子がとった行動とは──(第一話 その名・・・
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この食堂のお節介は温かくておいしい!
映像業界を離れた春日井楓子が、祖母から駄菓子屋かすがいを引き継ぎ、その店の奥で子ども食堂を始めて約2年が経った。事情を抱える子どもを対象に、1回200円で週に2回。買い物も調理も一緒に行い、みんなで食卓を囲む一風変わった子ども食堂だ。
ある日、なじみの商店街の店員から、毎日家の料理を作っているという少女の話を聞いた。「感心な子」だと言う。ヤングケアラーを疑った楓子が本人に尋ねると、怪我を負った母親の世話と家の家事を一人でしていると答えた。楓子は子ども食堂に来ないかと誘うが、けんもほろろに断られてしまう。〈第一話 少女とつなぎとハンバーグ〉
料理系の人気ユーチューバー・ナツミが見せた本音とは。〈第二話 はじけるにんじんしりしり〉
かすがい食堂の食卓に安楽椅子探偵が現れる!?〈第三話 食卓推理「黄泉がえる母親」〉
自分を犠牲にして家事に専念する女子高生・三千香とその弟・璃久に、お節介気質の楓子の思いは届くのか。〈第四話 夢のゆくさき、絆のかたち〉
社会を繋ぐ下町の子ども食堂物語、人気シリーズ最新刊。
(底本 2023年4月発売作品) -
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下町の子ども食堂が世界と繋がる第2弾!
祖母から駄菓子屋「かすがい」を引き継いだ春日井楓子が、店の奥で子ども食堂を始めて1年が経った。
親のネグレクトが原因でまともなご飯を食べていなかった翔琉は大人しく感情もほとんどあわらにしなかったが、通い続けるうちに少しずつ打ち解けるようになった。摂食障害を患っていた夏蓮は元気を取り戻し、積極的に買い物や調理を手伝ってくれている。
中一になった亜香音が友人・彩希を連れてやって来た。髪を染めたことで教師や親に叱られ、家出中だと言うが──(第一話 少女と嘘と白黒パンダ)。
日本語が流暢な黒い肌の少年、日本で働く母親と暮らすためベトナムからやってきた少女、新たなお客さまを迎え、差別や偏見など彼らの抱える問題に楓子は直面するが、かすがい食堂のみんなでごはんを作って食べながら、何が出来るかを考える。
幻のカレイ(?)のムニエル、自分でにぎるおにぎり、ライスペーパーの春巻き、お好みの具材をのせるビビンバなど、わくわくする献立も充実。下町の子ども食堂から世界を知る人気シリーズ第二弾。 -
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駄菓子屋の奥に、子どもだけの食堂開店!
激務の末にロケ先で怪我を負い、心身ともにダメージを負った楓子は憧れて入った映像制作会社を25歳で退職した。実家で無為徒食の生活を過ごした後、80歳になる祖母が営んでいた東京・下町の駄菓子屋「かすがい」を継ぐことになった。
1ヶ月経ち、「おばちゃん」と子どもたちに呼ばれるのにも慣れ、常連の子の顔と名前も覚えて来た頃、ひとりの少年の存在に気がつく。夕刻にやって来てきっちり300円分の菓子を買って帰るのだ。その理由に気がついた楓子がとった行動とは──(第一話 その名も『かすがい食堂』)。
貧困、いじめ、摂食障害など問題を抱える子どもたちのために、楓子は店の奥の台所で食事を提供することにした。肉汁のあふれるハンバーグ、もりもりごはんが進む野菜炒め、みんなで囲む寄せ鍋・・・・・・!!
楽しく温かい食卓を描く全四話。
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