ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 自信
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部(著)
,DIAMONDハーバードビジネスレビュー編集部(著)
/ダイヤモンド社
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なぜ自信をもつことは簡単ではないのか。ちょっとしたきっかけで揺らいでしまうのか。「インポスター症候群」など、恵まれた立場を目の前にしり込みしてしまう人も多い。自分自身が、そして、チームや組織が健全な自信をつけるにはどうすればよいか。男女のステレオタイプなども考慮に入れながら、具体的な方法を提示する。
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この作品のレビュー
平均 3.8 (5件のレビュー)
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薄い本で軽い本で、でもハーバード・ビジネス・レビュー編集なので、中身はしっかり実用的であって1,400円での価値も見いだせる「ビジネススキル」本。 こうした本も、たまにはいい。
日々のいろんなや…り取りの中で、誰かが話題に上げていた本は積極的に 「読みたい本リスト」 へアップしておき、たまに訪れる丸善まとめ買いのタイミングにおいて、書店でのひょんな出会いで買う本と、こうして「読みたい本リスト」からの本を検索して探して買う、という本と二種類ある。 その中で、そもそもどんなやり取りで私の「読みたい本リスト」に入ってきたのかも忘れてしまったが、先日のゴールデンウイークまとめ買いの際に棚卸で購入した本の一部。
正直書店で検索してヒットして本棚にて見つけた本は文庫本のちょっと大きい程度の、(昔であれば通勤時の電車で軽く読めるような、ビジネスマンの成長に使ってくれ!というような持ち運びに便利なイメージ)あ、ちょっと想像と違ったかな、でも、なんだかおもしろそう、と思った印象。 さらに、ほかにも『世界のエグゼクティブが注目するEI<Emotional Intelligence>シリーズ』として、いくつかの種類もあって、入山先生や中竹竜二さんがいたりすることもあって、またなんかの機会で丸善に行った際に、あともう一冊買いたいな、と思ったタイミングで自分の片隅に置いておこうと思う。
さておき、まったく読書レビュになってない投稿ですみません、なのですが、『自信』とは自分に対する信用の事、というくだりからはじまり、具体的に「自分に自信をつける方法」から「トップアスリートに学ぶメンタルの整え方」や、最後には「自信がない人の方が成功する理由」というそれぞれの短いトピックがテンポよくまとめられ、非常に実践的な本。
自分としては、自信がないのでいろいろと努力を重ねてきた、という人生の人間なのですが、「演じることは、必ずしも自分を偽ることではない」の章での内容もしっかり対応できるようにしたいし、いかにも「ビジネススキル」本であって、すぐにやってみよう、と思う実践的なアドバイスが多数。
(もちろん他の本と同様、やってみて、自分の中で落とし込んで、合うあわない、は、自分で考える必要はあると思いますが)
以下、抜粋引用となります。
=======
P008 信用とは信頼と共感を掛けたものであり「他者からの信任の総量」のこと。信任というのは、この人物にはここまで任せていいだろうと他者が下す判断のことだ。政治家なら得票数だとも言えるし、米国の大学では取得単位数のことをクレジットと呼ぶから、積み上げた学業成績もこれに当たる。
(中略)信任を得るためには、他者から感情的に共感されなければならないし、同時に、理性的に信頼されなければならない。
この感情面(情緒面)と理性面の両方が必要だというのがミソである。
だとすれば、「他者」という言葉の代わりに「自分自身」を挿入して、自分が自分をどう信任しているかが「自信」につながるのだという理屈がわかるはずだ。
P009 学校文化は残念ながら「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」で、正解しか教えない、前例がないとやらない、リスクがあることは避けて通る風潮がある。
しかし、自分に対する共感がある「根拠のない自信」を持つ人たちは、「修正主義」「先例主義」「事あれ主義」で物事に向かって行ける。 初めから正解なんてあるわけないのだから、やってみてから修正すればいい。前例がなければ、自分が先例を世界に示そう。いろんな不具合や予期せぬトラブル、リスクがあっても上等だ。その方が人間として成長するし、自分の人生の物語が豊かになる、と考える。
P068 私が思うに、あなたは自分を売り込むための準備はうまくできていた。しかし、それと同じぐらい重要なこと(より重要とまでは言わない)が準備できていなかったのだ。それは、面接時のパフォーマンスだ。多くの人が同じ失敗を犯している。
そう、パフォーマンスである。 演劇や芸能の世界で使われる言葉だ。俳優はステージやスクリーンで演じる人物になりきる準備をする。俳優がそのために利用する方法に学んで、あなたも理想の応募者のキャラクターを演じることが必要なのだ。
P070 私は二十年にわたる実践と研究に基づいて、「ビカミング・プリンシプル」という考え方を提唱している。これは演劇の世界で行われている、なりたい自分―いまは違うが、将来そうなりたい理想の自分―に成長するための方法だ。
これは“ふり”をする能力、演じる能力を意識的に使うことで、自分自身の中にある良い部分(なりたい自分)を成長させようとするものである。
ちなみに「ふりをする」(pretend)という意味のラテン語の動詞のもともとの意味は「伸ばす」ということで、偽ることや仮面を着けるという意味はない。
P075 以上紹介したテクニックのなかには、わざとらしくて自分らしくないと感じるものがあるかもしれない。だが、実はそこにこそポイントがある。新しい方法のための能力を開発することで、居心地のよい領域(コンフォートゾーン)が広がり、自然な表現のレパートリーが増え、成長できるのだ。それはあなたがなりたい人物―いまは違うが、将来そうなりたい理想の自分―になる方法であり、採用面接に成功する方法でもある。
P140 簡単に言えば、真剣に目標達成を目指す人にとって、自信がないことは強い味方になる。自信がない人は一生懸命に働き、限界を超えるために取り組み、嫌な奴にならずに済み、勘違いして足元をすくわれるようなこともなくなる。
ビジネス心理学の神話は、自信がある者は幸いであり、自信がないものは不幸である、と告げる。実際はその逆だ。いまこそ、偽りの神話の呪縛を解かなくてはならない。
=======続きを読む投稿日:2021.05.30
演じることは必ずしも自分を偽ることではない、に登場するpretendは偽るではなくて、伸ばすと言う意味だ。と言う文章が、日本で言う学ぶの語源は真似るだ、だなと思った
投稿日:2021.05.26
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