パンデミックの文明論
ヤマザキマリ(著)
,中野信子(著)
/文春新書
作品情報
新型コロナについての議論で意気投合した二人が緊急対談。
古代ローマ帝国から現代日本まで、歴史を縦軸に、洋の東西を横軸に目からウロコの文明論が繰り広げられる。世界各国のコロナ対策を見れば、国民性がハッキリ見える。
・「空気」という戒律が、日本でコロナを生きづらくさせた
・イタリアで大流行してしまったのは、ハンカチで洟をかむから?
・古代ローマ帝国の弱体化もパンデミックから始まった
・「自粛警察」は不倫カップルのことも許せない
・オランダ人の50%はトイレに行っても手を洗わない
・「浮気遺伝子」と感染拡大地域のビミョーな関係
・疫病が拡大すると「マイノリティ」排除が起きやすい
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商品情報
- シリーズ
- パンデミックの文明論
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春新書
- 書籍発売日
- 2020.08.20
- Reader Store発売日
- 2020.08.20
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 216ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (25件のレビュー)
-
国が違えば、文化・思想・経済・社会制度・生活常識なども異なり、日本とイタリアで同じコロナ対策はあり得ない。
自国基準を善として他国の批判をしてしまいがちだが、その国の事情を理解して考えなくてはいけない…。
2020年8月発行なので、ちょうど1年前のコロナの状況をふまえての対談です。
緩いコロナ対応なのに感染が低く抑え込まれていた日本を、欧州の国々は「ミラクルジャパン」と不思議がっていた。
入浴や手洗いなど清潔な習慣ができている。
握手やハグやキスなどの習慣がなく、ソーシャルディスタンスが保たれている。
普通にマスクも受け入れるし、大声でしゃべったりしないので飛沫感染も防いでいる。
未知の「ファクターX」を日本人は持っていて、コロナ耐性があるのではとも言われていた。
だが、「ミラクルジャパン」なんて言ってる場合じゃなくなる可能性だって大いにあるとのマリさんの懸念が現実になってしまった。
この対談は、コロナをきっかけに企画されたものですが、主にイタリアとの対比で日本の特徴が語られています。
日本人は空気を読む、皆と異なることを許さない同調圧力が強い。
イタリア人は空気を読まない、他人と同じは良しとせず自分の意見を求められる。
日本人は窮地に立つと苦笑いでごまかす。
イタリア人は窮状を受け止め強く耐え脱却する。
良しも悪しきもオープンにするイタリアから見ると、都合の悪いことを隠ぺいしちゃう国と見られているのが中国・日本らしい。
日本は社会が安定的であれば、体制を長く保持できるように作り上げられてきた。
利権が損なわれる改革や大きな変化は望まない、身の危険と自粛警察の圧力でテレワークはできたが、自身への影響が希薄な9月入学は拒まれた。
ヤマザキマリさんは次のように言っている。
「日本は建前としては実力主義や民主主義だとされているが、確立している質感がない。」
「日本みたいに空気を読みつつ、自らの欠点や汚点と向き合わない社会に、民主主義は果たして合っているのか考えさせられた。」
これは、近年の日本の政治とそれを良しとしている国民から感じることなんだろう。続きを読む投稿日:2021.08.24
このレビューはネタバレを含みます
日本では若者と高齢者が交流する場がないというのは確かにそうだなと思いました。
レビューの続きを読む
イタリアでは年齢層ごとの雑誌がなく孫と同じ雑誌読むとか、ホームパーティーにおばあちゃんが普通に参加するとか。いいなーと思い…ました。
交流があれば、選挙のシニア票とかももしかしてバラけないかなと思ったり。
民衆の検閲というパワーワードも印象的。続きを読む投稿日:2023.11.28
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