「佳津ちゃんは良い子よね」「お母さんの言うこと聞けるわよね」沢井佳津(25)は、幼い頃から母の過干渉に悩んでいた。それは大人になった今も変わらず「差し入れ」を口実に、たびたび職場に佳津の様子をチェックしに来ていた。母に強く言えない佳津は「母の世話がないと一人で生きられない娘」と周囲から疎まれ、存在を消すようにひっそりと生きていた。そんな中、公園で野良猫と出会ったことで、佳津の運命は思いもかけない方向へ動き出すことになる・・・・・・。娘を思うことはいけないことなのか――暴走母が娘を破滅へと奈落させ・・・
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「佳津ちゃん、あなたはほんとに我がままね」
変わってしまった佳津を受け入れられない母・羽田子。”悪霊に憑りつかれてしまった”そう思い込み、自分の心のバランスを取ろうとしていた。なんとしてでも羽田子に理解してもらおうと佳津は必死に説得するが、それが最悪の事態を招くことになる――!?
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方がついに終着へ――‼
『母の枷』ついに完結 -
「お前が佳津ちゃんを変えた元凶だな・・・」
佳津の自立を受け入れられず、周囲に迷惑をかけ続ける母・羽田子の行動を知り、ショックを受ける佳津。そんな佳津に、カフェのオーナー佐東が「子を持つ母として羽田子と話したい」と申し出る。しかし、羽田子にとって佐東の存在は”佳津を自分から奪った悪者”でしかなかった・・・。
佐東の登場により、羽田子の精神はもはや限界を超えてしまい、誰も止められない錯乱状態に。それは佳津も同様で・・・!? -
「お母さんを怒らせたらどうなるか、分かってるでしょ!?」
カフェでの仕事も順調で、少しずつ自信をつけ始めた佳津。しかしそれに反するように母の佳津への執着は増し、あらゆる手を尽くして佳津を取り戻そうとしていた。その事実を知った佳津は絶望するが――。 -
「佳津ちゃんは絶対に私のもとに帰ってくるわ――」
バイト先のカフェの店主・佐東さんの協力もあり、佳津は一人暮らしを始めた。距離ができたことにより、佳津は母との関係を前向きに考え始めたが、佳津が茨城にいないことを知った母は追い詰められていき・・・――⁉
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方!! 『母の枷』第9話。 -
「自分がいるせいでカフェの評判が落ちてしまう」これまで周囲とうまく接してこれなかった佳津は、初めての接客業に苦戦。店主の大智に迷惑をかけていることを気に病む。同居している叔父叔母から励まされたことで、つらいことからつい逃げてしまう自分の弱さにも気がつき、母からも逃げずに気持ちを伝えようとするが・・・・・・!?
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叔父の家に乗り込んできた母に毅然とした態度を取った佳津は、佐東さんのカフェでも働き始めることに。
しかし、一緒に働くのは佐東さんの息子・大智だという。
「のんびり気軽に」と甘く考えていた佳津だが、それを見透かされたかのようにさらに厳しい現実が襲い掛かる――!?
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方!! 『母の枷』「あ、あの人は・・・・・・どうしよう・・・・・・!」第8話。 -
茨城の叔父の家で暮らすこととなった佳津。
畑仕事では失敗が続くものの、気のいい叔父夫婦との生活で徐々に元気を取り戻していた。
しかし、母・羽田子から手料理や日用品の差し入れが連日のように届き、離れていても母の干渉は続く――。
そんなある日、いつものように大量の荷物が届くが、その中には・・・・・・!? 「これってまさかっ!」
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方!! 『母の枷』第7話。 -
「私はもう、お人形じゃない!!」
そう言って、お見合いから逃げ出した佳津。追いかけてきた母と揉み合いとなり、2人は階段から転落してしまう。
奇跡的に佳津は軽傷で済んだが、母は怪我がひどく、2週間の入院となった。この状況となったことで、母と佳津の異常な関係に気づいた父は、佳津にある提案をすることに――。
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方!! 『母の枷』第6話。 -
会社を辞めさせられ、母の監視下で生活することになった佳津。癒しの場であるカフェにも行けず、やつれていく佳津は、心を閉ざして人形のようになっていた。
ある日、単身赴任先から帰宅した父親だが、異常な光景に戸惑いつつも、妻・羽田子に強く言えず、ただ黙るしかなかった。
そんな中でも、母の希望したお見合いは行われることになったが、そこに現れたのは・・・・・・。いやっ・・・・・・、私は人形じゃない‼
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方‼ 『母の枷』第5話。 -
「お母さん、ごめんなさい・・・」「お母さんの言うこと聞くから・・・」
納戸で一晩過ごした佳津は、母に対して恐怖を感じるようになる。
反して母は、ご機嫌な様子でどこかへ出かけていった。じわりじわりと追い詰めるかのような母の言動によって、次第に外での居場所がなくなっていく佳津。
ついには、自分の存在が周囲に迷惑をかけていると思い込むようになり・・・・・・。
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方‼ 『母の枷』第4話。 -
チビと瓜二つの猫「ナツコ」と温和な店主・佐東との会話は、佳津に喜びと笑顔を与えてくれた。
しかし、母への連絡を忘れたことにより、おびただしい数のメッセージと着信。どうして母が会社に向かってるの!?
母が街中で狂乱! 必死に言い逃れしようとするが、母の口撃は収まらず、ついには佳津の身に・・・・・・!
暴走母が娘を破滅へと奈落させる、行き過ぎた愛の行方‼ 『母の枷』第3話。 -
唯一の拠り所だったチビを失い、失意の佳津に会社から無残な通告が下される。
一方、母の過干渉は佳津の将来にまで及んでおり、自分の知らないところで勝手に結婚相手や出産時期などが決められていたことにゾッとするが、佳津には拒否権はなかった。
「自分には母しかいない」「母の言うことを聞いていれば大丈夫」――ますます殻に閉じこもってしまった佳津だが、ふとしたことで運命の再会を果たす・・・・・・⁉
気弱な娘と暴走母の物語。後ろめたさを感じつつも、温かいその場所のことは知られたくない! 『母の枷』第2話。
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