ライトノベル
耀帝後宮異史
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凶事が続く後宮で廃妃が見たものは・・・。
夫である皇帝が起こした政変により、皇后の座を奪われ、廃妃として残虐な刑に処された美凰。万民の怨憎を一身に受ける美凰は、恐怖と苦痛の中で己のなかに眠っていた力を目覚めさせて不死となり、幽閉される。月日は流れ、息をひそめるように生きてきた美凰の前に、ある日、幼馴染みでもある新帝・司馬天凱が現れる。都に蔓延する奇病を鎮めるために美凰の奇しき力が必要だと天凱に告げられた美凰は、皇太后として後宮に舞い戻ることに。
そして二ヶ月後。事態をおさめ、後宮を去っていた美凰のもとに再び天凱がやってきた。懐妊した妃嬪たちが奇妙な石を産むという異常事態が、後宮で続いているというのだ。しかし、地方で蝗害が発生し、天凱は都を離れなければならない。そのため、美凰に事態の収拾を任せたいのだと天凱はいう。
天凱のいない後宮で怪異の調査を始めた美凰を手助けするのは、天凱の異母兄である白遠。十数年ぶりの再会を喜ぶ美凰と白遠だが、皇宮では白遠にまつわるよくない噂が流れていた。そして都を離れ、駆蝗に奔走する天凱は新たな災厄を目撃する――。
怨憎と混乱と悲しみの後宮史、第二弾! -
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血染めの廃妃、後宮に帰還す――。
「おまえを廃位する。しかるのち、極刑に処す」
花婿である皇帝、司馬雪峰から突きつけられた言葉は、幸せな結婚を夢見ていた劉美凰の心を容赦なく引き裂いた。残虐非道な稀代の悪女と呼ばれる凶后の姪で、その寵愛をほしいままにしていたがゆえに、美凰は婚礼の夜に起きた政変で断罪され、天下万民の怨敵として刑場に引っ立てられた。
そして十年の歳月が流れ、雪峰の崩御後に皇帝となった司馬天凱は、廃妃劉氏――美凰が幽閉されている離宮を訪ねる。都で猛威をふるう鬼病を鎮めるため、彼女の身に宿る奇しき力が必要になったからだ。幼き頃、姉弟のように過ごした二人はふたたび邂逅し、美凰はいまだ怨憎が煮えたつ禁城に舞い戻る。こたびは紅の面紗をかぶった天子の花嫁ではなく、白き喪服をまとった、皇太后として――。 -
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