文学
P+D BOOKS エイヴォン記
シリーズ内の平均評価:
(2)
懐かしい本と、孫娘がある幸せを噛みしめる。デイモン・ラニアン『ブッチの子守唄』、ツルゲーネフ『ページンの野』、チェーホフ『少年たち』、トルストイ『ふたりのおじいさん』など、著者の心に残った珠玉の短編を紹介する「読書日記」の体裁をとりつつ、著者夫婦が暮らす「山の上の家」にやってくる孫娘らとの平穏な日々を綴った心温まるエッセイ。近所に暮らす〈清水さん〉が季節ごとに届けてくれるエイヴォン、バレンシア、ソニアといったバラや水仙、ヒヤシンスなどの花々が、淡々とした日常にさり気ないアクセントを与えている。『・・・
便利な購入方法
-
-
フーちゃん、さようなら!
幼稚園の年長になった庄野家・次男の子、文子(フーちゃん)は、作者の家(山の上の家)のすぐ下に住んでいる。ことあるごとに(ときには一日に何度も)行き来をしては、作者の妻が洋服をつくってあげたり、ご近所さんからいただいた季節の風物をともに楽しんだりしていた。
そんな、まさに目の中に入れても痛くないほどかわいがっている孫が、隣駅の街に引っ越すことに。そしてほどなく卒園、小学生になり、ひとつの時代が終わりを告げる。
妻は「フーちゃん、いちばん可愛いときに近くにいて遊ばせてやれてよかった」と何度もつぶやく――。
足柄に住む長女夫婦、〈山の下〉に住む長男・次男夫婦、そして近所の人たちとの交流を写実的に、丹念に描く「フーちゃん三部作」完結編。
気鋭の庄野潤三文学研究者・上坪裕介氏が「三部作」を通じた解説を特別寄稿。 -
-
古き良き時代の家族を描く庄野潤三の世界。
神奈川県生田の高台にある「山の上の家」を舞台に、庄野家の穏やかな日常を描く日記文学的な長編小説。
幼稚園に通う孫(次男の娘)・フーちゃんの成長を中心にしながら、「山の下」に暮らす長男と次男の家族、そして足柄に住む長女の家族との濃厚な交わりを丹念に描く。
三世代が集う大家族の賑々しさ、季節の風物を届けてくれるご近所さんとの交流など、「古き良き時代」を感じさせてくれる佳作。
『エイヴォン記』に続く「フーちゃん三部作」の第2弾。 -
-
懐かしい本と、孫娘がある幸せを噛みしめる。
デイモン・ラニアン『ブッチの子守唄』、ツルゲーネフ『ページンの野』、チェーホフ『少年たち』、トルストイ『ふたりのおじいさん』など、著者の心に残った珠玉の短編を紹介する「読書日記」の体裁をとりつつ、著者夫婦が暮らす「山の上の家」にやってくる孫娘らとの平穏な日々を綴った心温まるエッセイ。
近所に暮らす〈清水さん〉が季節ごとに届けてくれるエイヴォン、バレンシア、ソニアといったバラや水仙、ヒヤシンスなどの花々が、淡々とした日常にさり気ないアクセントを与えている。
『鉛筆印のトレーナー』『さくらんぼジャム』と続く「フーちゃん三部作」の第一弾。 -
-
-