白蛇教異端審問
桐野夏生(著)
/文春文庫
作品情報
ケンカ・キリノの真骨頂といえる初のエッセイ集。
直木賞受賞直後の多忙な日々を綴った日記や書評、映画評、いわれなき中傷に対して真摯に真っ向から反論する表題作の長篇エッセイに加え5篇のショート・ストーリーも収録。
デビュー以来10年の軌跡をまとめ、小説では味わえないストレートな「桐野夏生」の魅力がぎっしりと詰まった著者初のエッセイ集。
解説・東野圭吾
※この電子書籍は2008年1月刊行の文春文庫を底本としています。
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商品情報
- シリーズ
- 白蛇教異端審問
- 著者
- 桐野夏生
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2008.01.10
- Reader Store発売日
- 2019.11.15
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 304ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (14件のレビュー)
-
桐野夏生さんの作品はすごく面白くて好きだったけど、ご本人も好きになった。
いくつかの小節にわかれているのだが、タイトルにもなっている白蛇教異端審問が1番面白く、桐野さんを尊敬した。
あと私もアウト…的な、危ない主婦の方なのだろうかとぼんやり考えていた。反省。
東野圭吾さんの解説、寄稿も面白かったです。インタレスティング的な意味で。
桐野夏生を好きな人も嫌いな人も、一度読むべきではないだろうか。
にょろ。続きを読む投稿日:2009.12.14
作家が何を言わんとするのかは、その作品から知るのである。作家のエッセイなどは読まないほうがいいかなと思っている。
しかし、時には読んでみたくなる。読んで補足された気になるというか、ああそうだったのか…と理解が進むというか、ぞき趣味というか、ようするに楽屋裏、屋敷内を知りたいというのである。作家自身の「苦手だ、あまり書かないなどという」フレーズが付いたものはなおさらだ。
エッセイだから日常生活、直木賞を受けた時のこまごました日記、執筆に当たっての姿勢、逡巡、苦労などもちろん面白く読んだ。
読み進むうちに桐野さんの「書評・映画評」の章で愕然となった。う、うまい。当然本職の物書きさんなのだから比べようも無いのだけれど、自分のがいやになった。
「『<詩>の誘惑』井坂洋子」の書評で桐野さんは
『書評することが気恥ずかしくてならない。いくら分析をしても的が外れているのではないかと疑い、どんな言葉を遣っても言い足りないのではないかと何度も後ろを振り返る。』
と書いていらっしゃっるにもかかわらず、その書評の的確さ、テーマを展開させる面白さ、筋の通った論理に圧倒された。私の読書感想なんか、もうやめようかしらとまで思いつめてしまった。
が、そこでちょっとうまいことが頭に浮かんだ。ネットで流している書評ともいえない感想が、本職の作家さんよりうまく書けていたら、職業を圧迫してしまうではないか。
このエッセイ集にも「知」は対価を支払って手に入れるもの、新古書店のごときはなにごとぞ!と怒っていらっしゃる場面もある。(いわゆる105円で手に入れ、ほくほく状態になってる私たちはちと恥ずかしい)図書館も「知」の濫費に手を貸しているとおっしゃっている。(それはちょっと意味が違うと思うが…)からして、ネットという垂れ流しの場合は下手のほうがいいんだもん。
私のささやかな家庭菜園は農業流通をば、つゆほど圧迫しないと思おうよ。気を取り直した。
*****
本題になった最後のエッセイ「白蛇教異端審問」は桐野さんの気迫に満ち満ちていて思わず拍手する。
少しも知らなかったが、直木賞の「柔らかな頬」を駄作だといった批評があり、江戸川乱歩賞の「顔に降りかかる雨」に関するバッシングもあったらしい。論点についてはともかく、きっちりと反論するということはいいことだ。しかし、日本の文化はそれを異端とする。なさけないことに。続きを読む投稿日:2021.03.13
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