右脳思考
内田和成(著)
/東洋経済新報社
作品情報
優れたビジネスマンは
勘で仕事する!
「なんか、変だぞ」「これは面白い」・・・・・・。
本物の経営者は思いつきやひらめきを大事にしている。
生産性と創造性が劇的に上がる思考法を解説。
著者・内田和成氏が経営コンサルタントの仕事を通じて、優れた経営者から学んだのは、彼らは経験や直感を大切にしているということである。大改革を成し遂げた経営者、ユニークな戦略で自社を飛躍させた経営者に、「なぜ、そのような意思決定をしたのか」と尋ねると、「勘です」とか、「答えは誰もわからない、やってみるしかない」という回答をもらうことが多い。
「優秀なコンサルタントもいきなりフレームワークから持ち出さない」とも述べる。左脳的に分析を始めたり、プレゼンテーションをするのはあまりお勧めできない。
本書で伝えたいのは、ロジカルシンキングの否定ではない。ロジックに加え、感情や勘、すなわち右脳を働かせることで仕事をより効率的に進める、あるいは、成果をあげられるということだ。
「勘や感覚よりもロジックが大事」というのはビジネスの常識。
勘・感覚は右脳的、ロジックは左脳的。ビジネスは左脳重視の世界だ。
本書はこの常識に挑戦する。ロジックの権化と言われる戦略コンサルティングファームのトップを務めた著者は「右脳も大事」と説く。コンサルタント時代から右脳重視派だった著者が右脳・左脳の使い分け方、使うタイミングを解説する。
生産性と創造性が劇的に上がる1冊。
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この作品のレビュー
平均 3.8 (63件のレビュー)
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【感想】
読んでいて何度も「うんうん、わかる~!」「そうだよね~」と頷いてしまう1冊でした。
結局のところ、「ロジック」だけではいつか壁にぶち当たる。
当たり前ですが、物事を解決したり、誰かを自分の…意のままに動かすって事は、とても難しいんですよね。
たとえ言っている事がどれだけ論理的でも、もちろん受け手には感情が存在するわけなので、「コイツ言ってることは分かるけど、何かハナにつくな」と思われちゃ、最早そこでお終い。
そこから生まれるのは意見の違う者同士の不毛な議論のみで、最悪の場合どちらも感情的になってしまう可能性も・・・・
ていう感じで「右脳思考」の大切さは腹落ちしましたが、だからといって「感情」だけだと、ビジネスシーンにおいてはそもそも誰も耳を貸してはくれないものでしょう。
なので、「右脳×左脳」の両輪をバランス良く用いて、フェーズやシーンごとにうまく使い分ける必要があるなと思いました。
(その点、本書のタイトルでもある「右脳思考」っていうのは、やや語弊があるのかも。いうならば、「+右脳思考」かもしれません)
作中にあったこのフレーズ。
『結局、人間を動かすのは「それが正しいか、間違っているか」あるいは「やるべきかどうか」という理屈すなわちロジックではない。「やりたい」「面白そう」「やらなきゃまずい」といった気持ち、すなわち感情なのである。』
このフレーズが、本書で伝えたいことのすべてじゃないかなーと読んでいて思いました。
他人の「Do」の原動力として、もちろん理屈は大切ですが、結局その本人に「どれだけやりたいか」とどれだけ強く思ってもらえるのか?が、大切なのだなと思いました。
それこそが、「右脳と左脳の両輪」なのでしょう。
うん、ものすごく納得。
最後に、下記にまとめた「人を動かす4要素」、これはとても参考になるなと思いました。
どうすれば人を動かす事ができるのか?という問いを、4つの要素で因数分解しています。
「理屈」という面でまずは安全ブレーキを外し、「感情」いう面でその人の可動をより推進する。
これが出来れば、仕事の成長率も格段に上がりそうですね。
自分自身、人に動いてもらう立場の人間ですので、本書で書かれてあった事を意識して、「ロジックだけではなくその人の視点も考えて」の提案を心がけて、仕事に活かしていきたいなと思いました。
【印象フレーズとアクションプラン】
「人を動かす4要素」+ONE
①論理性:聞いてる者が「なるほど、正しい」と納得すること。
②ストーリー:論理的な整合性だけでなく、全体が一つのストーリーになっていて分かりやすい。
③ワクワク・ドキドキ:「やってみたい」という印象を与える
④自信・安心を与える:簡単にできる、問題ないという印象を与える
⑤相手の靴に自分の足を合わせる:どうしたら相手の腹に落ちるのか?
【内容まとめ】
1.相手の感情を理解し、また自分の感情も理解してコントロールすることで、もっと上手に仕事が進められる
ロジカルシンキングが重要視されすぎている。
ビジネスを行なっているのは人であり、そこに感情が存在する。
人は理性でのみ動くのではなく、感情で動くのは行動経済学でも習うことだ。
2.結局、人間を動かすのは「それが正しいか、間違っているか」あるいは「やるべきかどうか」という理屈すなわちロジックではない。
「やりたい」「面白そう」「やらなきゃまずい」といった気持ち、すなわち感情なのである。
3.思いつきを後から左脳で理論武装すればいい。
直感や経験から気づいたこと、感じたこと、つまり右脳的なことを、後からきちんと理屈づけた、すなわち左脳で理論武装すれば良い。
4.やる気スイッチ
どうしたら人のやる気スイッチが入るのか、考えてリードすること。
相手に今やる気スイッチが入っているのかを見極め、もし入っていないならどうすればやる気スイッチを入れれるかを考えてみるくらいの冷静さが、人を動かすには必要である。
相手の右脳に働きかけることが必要なのだ。
5.人を動かす4要素
・論理性:聞いてる者が「なるほど、正しい」と納得すること。
・ストーリー:論理的な整合性だけでなく、全体が一つのストーリーになっていて分かりやすい。
・ワクワク・ドキドキ:「やってみたい」という印象を与える
・自信・安心を与える:簡単にできる、問題ないという印象を与える
6.右脳力の鍛え方「観・感・勘」
「観察する」→まずは材料となる情報を収集する。
「感じ取る」→五感を働かせて様々な事を感じ取る。
「勘を働かせる」→見たり聞いたり感じたことが、自分にどのようなインパクトを与えるのか想像する!
7.「相手の靴に自分の足を合わせる」
どうしたら相手の腹に落ちるのか?
相手に納得してもらうためには、相手がなぜ納得していないのか、どこに真の問題点があるのかを理解することがカギである。
いわゆる「感情移入」で、自分の思考回路でわからない理由が解明できない場合は、相手の思考回路を想像してみること。
⇒自分もまた、腹落ちさせる対象である。
【引用】
右脳思考
右脳の大切さはよくわかった。
ロジカルシンキングと右脳思考は、両輪として使う必要性もかなり納得。
で、右脳はどうやって鍛えればいいの?笑
理屈だけではどうにもならない問題に対し、違うアプローチで攻略する。
ロジカルシンキングが重要視されすぎている。
ビジネスを行なっているのは人であり、そこに感情が存在する。
人は理性でのみ動くのではなく、感情で動くのは行動経済学でも習うことだ。
相手の感情を理解し、また自分の感情も理解してコントロールすることで、もっと上手に仕事が進められる!
この本で伝えたいのは、ロジカルシンキングの否定ではない。
ロジックだけでなく感情や勘、すなわち右脳を働かせることで仕事をより効率的に進める。あるいは成果を上げる事ができるということである。
p6
・本書の3つのポイント
1.左脳と右脳には使う順番と場所がある。
2.左脳と右脳は独立して別々に使うものではなく、両者間で「思考のキャッチボール」が必要である。
3.ビジネスで役に立つ右脳をどう鍛えるか?
p29
人間は仕事を進めるに当たってはロジカルであるべきと誰もが思うにも関わらず、対応する相手がロジカルではない、そしてその相手に対応するため、自分もいつの間にかロジカルではなくなっている、という可能性がある。
この時こそ左脳ではなく右脳で考える、あるいは少なくとも相手の右脳を理解する事が大事になる。
p33★
結局、人間を動かすのは「それが正しいか、間違っているか」あるいは「やるべきかどうか」という理屈すなわちロジックではない。
「やりたい」「面白そう」「やらなきゃまずい」といった気持ち、すなわち感情なのである。
p36
・思いつきを後から左脳で理論武装すればいい。
直感や経験から気づいたこと、感じたこと、つまり右脳的なことを、後からきちんと理屈づけた、すなわち左脳で理論武装すれば良い。
p50
・相手の感情と理屈を因数分解する。
相手のロジック面・感情面の両面で相手を理解するよう努めること。
自分の言っている事や提案に対し、感情ではどう思っているのか?理屈やロジックではどうなのか?
両面で理解する事!
p86
困った人に対して、ロジカルな発言でなんとか説得しようとしていないだろうか?
この反論は、後に禍根を残す事が多い。
なぜなら、そこで一旦退けたとしても、心の底から納得してもらったというよりは、本当は違うと思うのに言いくるめられたという感情が残ってしまう。
そんな時の4ステップの対応法。
1.左脳で論理的に何を言っているのかを理解する。
2.右脳で発言の「真の意図」をつかむ。
→相手の発言からの本当の意図、隠された意図を推測すること。
3.右脳で何をどのように答えればいいか理解する。
→ロジックで説き伏せるのではなく、相手の立場を尊重するような、あるいは不安を払拭するようなメッセージを右脳で考える。
4.左脳でどのように伝えればいいかを考える。
p105★
・やる気スイッチ
どうしたら人のやる気スイッチが入るのか、考えてリードすること。
人によってやる気スイッチが入る時間や場所、シチュエーションは異なるため、個別の対応が必要である。
それぞれのタイプに応じたやる気スイッチの入れ方が必要だが、自分のタイプを明確に自覚している人は少ない。
それぞれ何に関心を持っているのか、観察したり言葉を投げかける事で見極めるしかない。
p106★
相手に今やる気スイッチが入っているのかを見極め、もし入っていないならどうすればやる気スイッチを入れれるかを考えてみるくらいの冷静さが、人を動かすには必要である。
相手の右脳に働きかけることが必要なのだ。
p123
・右脳で考え、左脳でロジカルチェック
勘でおかしいと思ったことを、他人に分かるように説明できないとビジネスパーソンとしては通用しない。
p128
・思いつきを戦略に落とし込む。
突飛なアイデアも、最後に理論武装すればいい。
思いついたアイデアに対して次々にわいてくる矛盾や課題を順番に検討していき、その内に理論武装されて完成されたモデルとなる!
右脳でアイデアを出して、左脳で理論武装による補助をしていけば良い!
p150★
提出された疑問や反論を一つ一つていねいにつぶしたとしても必ずやうまくはいかない。また新たな難グセやネガティブコメントが出てくるだけだ。
どうすればいいのか?
その人が、反対する理由は何なのか?本質を見極める必要がある。
これこそが右脳の仕事なのである。
p156
・企画を通したいなら、意思決定者を動かす「何か」を探れ!
企画を通したいと思ったら、論理的に素晴らしいプランだけではダメだ。
当事者の想いや責任感、意思決定者を動かす「何か」、この両輪が必要である。
p166★
・人を動かす4要素
1.論理性
→聞いてる者が「なるほど、正しい」と納得すること。
2.ストーリー
→論理的な整合性だけでなく、全体が一つのストーリーになっていて分かりやすい。
3.ワクワク・ドキドキ
→「やってみたい」という印象を与える
4.自信・安心を与える。
→簡単にできる、問題ないという印象を与える
p193
・右脳力の鍛え方
右脳力の中で、勘が働くとか直感と呼ばれるものをここでは「勘」と総称しておくが、果たしてこうした能力は後天的に身につくのか?
まずは、自分がどんなことに勘が働き、逆にどんなことには勘が働かないかを自覚すること。
また、仕事でもプライベートでも、感情や思いつきなど「非ロジカル」な感覚を大切に!!
p208
・右脳力の鍛え方「観・感・勘」
「観察する」
→まずは材料となる情報を収集する。
「感じ取る」
→五感を働かせて様々な事を感じ取る。
「勘を働かせる」
→見たり聞いたり感じたことが、自分にどのようなインパクトを与えるのか想像する!
この3つを大切に!
p222★★
・「相手の靴に自分の足を合わせる」
どうしたら相手の腹に落ちるのか?
相手に納得してもらうためには、相手がなぜ納得していないのか、どこに真の問題点があるのかを理解することがカギである。
いわゆる「感情移入」で、自分の思考回路でわからない理由が解明できない場合は、相手の思考回路を想像してみること。
p228
・自分もまた、腹落ちさせる対象である。
自分の感情を素直に出す。勿論、外に向かってではなく、自分の中に問いかけるのだ。
自分の喜怒哀楽はいつもどの事をきっかけに起きているのか、理由を分析してみる。続きを読む投稿日:2020.07.07
コンサルではフレームワーク使った思考法はじめとしたロジカルシンキング(左脳思考)を鍛えられるが人間は論理では動かず直感で動く。
直感でアイデアを出し、ロジカルでアイデアを整えていく どちらの思考法を…適切に使うこと
例えば企業の回収案件でなぜその企業を回収するべきか完璧に分析してロジカルに伝えても、ストーリーや買い手側の心を動かさなければ意味がない。
人が動くのは
論理性、ストーリー、ワクワクドキドキ、安心感
続きを読む投稿日:2024.04.14
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