仮想通貨はどうなるか―――バブルが終わり、新しい進化が始まる
野口悠紀雄(著)
/ダイヤモンド社
この作品のレビュー
平均 3.6 (7件のレビュー)
-
仮想通貨は、普及する事が前提として成立しなければ、投資効果が期待できない。普及頼みである。しかし、普及するには、社会が利便性や必要性を感じる必要がある。利便性として考え得るのは国際送金の迅速化。しかし…、第三通貨の出現は国が持つ通貨発行権や経済政策の独立性を奪う事にもなる。自国通貨の信頼が低い層がビットコインに流れるならば、危うい気もするが。
読み始める前の仮想通貨に対する私の認識はこの程度であり、証拠金取引なら、何たらペイのようなスマホ決済で十分じゃないか、と。
読み進める。
ー ビットコインの取引高で日本は世界一。日本の取引が多い原因は、小額の資金で多額の取引ができる証拠金取引による可能性があった。しかし、ビットコインの価格急騰に伴って、その送金手数料が急騰し、銀行の口座振り込み手数料よりビットコインの手数料が高くなってしまった。しかしこうなると、ビットコインは、投機対象以外には何も利用価値がないという状況になる。
ー ビットコインに規制を行う必要がある。まず対象とすべきは証拠金取引である。これは一定額を証拠金として預けておくと、その何倍ものビットコインを購入できると言う仕組み。その比率をレバレッジと言う。将来の時点で売って、差額を決済する。
何だか、読む前の理解を超える話は出ない。そもそも、自国通貨の現金払いから、仮想通貨という国際通貨並みの電子マネーに切り替える目的は、利便性と信頼性、利益期待なのだろう。利便性は代替可能なら、後は利益期待だが、金利差を演出して為替操作、それで胴元というかビットコインを多く保有する人=操作可能な人の売り逃げ可能な状態が、レントシークを引き起こすという話に聞こえてしまう。続きを読む投稿日:2024.04.23
ビットコインで一儲けしようと邪念をいだき勉強がてら読んでみる。
2018年の古い書籍ですが、その当時どう考えられてきて現状どうなったかのか答え合わせをしようと試みる。
仮想通貨に対するこれまでの印象…:投機的で怪しい。資金流出、マネーロンダリングなど犯罪の温床。電子マネーと仮想通貨の違いもわかっていない。
読書後の仮想通貨の印象:取引履歴の全てを記録し格安の送金手数料が特徴のインフラだけのはずが2017年にタダで資産を増やせるとの誤解により価格が急上昇した経緯が理解できた。仕組み上の取引履歴は暗号化されているためハッキングはできなないが、誰が取引しているかとうことは完全に匿名化されている。どうりで資金洗浄に使われやすいわけだ。暗号化の安全性も量子コンピュータによって崩される可能性もあるしその時にまた暴落なんてこともありうるだろう。現在の日本ではビットコインで売買できるものもあんまり無いし金融機関の発達した国では送金の簡便さのメリットもあまり感じられない。何より膨大な計算資源が必要で電力を大量に消費するのが問題。またその匿名性の担保から薄暗い目的の送金に使われやすい印象もますます強まる。一方でエルサルバドルや中央アフリカなど貧しさから逃れるためだったり植民地支配から逃れるために法定通貨に指定した国もある(まだ成功はしていないけれども)。胡散臭さはありつつも世界的にみると消え去ることはない印象。ついでに言えば本書では仮想通貨とブロックチェーンの将来性をごっちゃに記述されていて意図不明。(最後の章はいらいのでは?)
ではこれから自分はどうするか:いずれにしても通貨というものを自分が理解していないことを再認識したし、考えるきっかけになったことは確かだ。著者の立ち位置としては仮想通貨を資産としては認めていないけれど、世の中は資産として扱い始めているし、理解してないのに使っているというか長いものにまかれていることはよくあることだから試しながら考えてみようと思う。続きを読む投稿日:2024.04.23
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。