人は誰もがリーダーである
平尾誠二(著)
/PHP新書
作品情報
不安を抱え、弱さに気づいたとき、リーダーになる! 組織は生きている――組織を動かし、成果を上げるためには、自分で考え、判断し、行動できる「強い個」が求められる。そして「強い個」であるかぎり誰もがリーダーであり、その集合体が、つねに矛盾や問題を抱えた組織を前進させていく。そのときリーダーとは、もはや肩書きではない。著者のラグビー人生は、不安と葛藤の連続だった。しかし、そのほうが試合の集中力も高まったと言う。「弱い自分」を自覚して初めて不安から脱出し、「強い個」に変わることができるのだ。リーダーをめざす人、現在リーダーの人必読の書。 [内容紹介](第一章)弱さを知って初めて「強い個」は生まれる (第二章)部下の弱さを克服させ、強さを生み出すリーダー力 (第三章)人は生まれながらにしてリーダーである (第四章)強い組織は成熟した個人の集まりから生まれる (第五章)個人と組織の力を最大限に活かす戦略とは
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商品情報
- シリーズ
- 人は誰もがリーダーである
- 著者
- 平尾誠二
- ジャンル
- スポーツ・アウトドア - スポーツ
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2006.11.15
- Reader Store発売日
- 2018.09.14
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (19件のレビュー)
-
人は誰もがリーダーである
著:平尾 誠二
PHP新書 431
平尾誠二は間違いなく、カリスマ型のリーダだとおもう。押しもつよいし、何よりもかっこいい
それが証拠に本書の表紙も男が惚れるようないい男で…ある。荒くれ者をまとめ上げて何連覇もできる男が何をいっても、そこはそうだと、素直に聞くしかないではないではないか
気になったのは、以下です
・型をつくって選手をそこに当てはめるのではなく、個々の技術と判断でゲームを組み立てていくことこそが真の強化と呼ぶべきものであり、そのためには、選手個々の力をベースアップさせる必要があるとジーコも私も信じていたわけだ
・すなわちフットボールというゲームでは、監督は選手をピッチに送りだしてしまえば、ひとつひとつのプレーについて細かく指示を出すことはできない
・その都度、選手たちがその状況に対応し、自分自身で適切な判断を下しながら、ゲームを進めていかなければ、最終的にゴールにたどりつくことは不可能である
■弱さを知って初めて「強い個」は生まれる
・そもそも自信と不安は表裏一体のものだと私は思っている。このふたつが本人の中で行ったり来たりしているのである
・これからは、こんなことは何回もあるだろう。そのたびにこうやっていつも逃げていたら、自分はずっと逃げ続けなければならなくなる。そんなことはできやしない。いつかは逃げられなくなるときが来る
・自分の弱さと向き合い、外から自分を見ている「もうひとりの自分」と対話することが大切だ
それを繰り返していくうちに、弱い自分をコントロールできるようになる
それが、セルフコントロールだとおもう
・だいたい、不安や弱さを感じなければ、人間はそうそう努力などできるものではない
・つねに最悪の状況も想定し、その場合の対策を考えておかなければならない
・不安で満たされることがないゆえに、つねに努力するし、より高みを目指そうとする
・考えてもしかたないことをいつまでも考えていれば、行動力は鈍くなるし、結果的に生産性が下がるのは必然である
・状況によっては問題を先送りしても構わないと思う
どうしても突破口が見つからないときは、あるいは緊急に解決を迫られていない問題なら、少し時間を経たあと、違う状況で考えて見る
それは逃げたことにはならない
・組織に必要不可欠な人間になるには、どのような存在になればいいのか
それは組織の、「内部」ではなく、「外部」で大きな力を発揮できる人間であれ、ということになる
・失敗を経験してこそ強くなれる
どうすれば、恥の意識から脱却できるのか
それはやはり、たとえ失敗したって恥ずかしくない、と思えるかどうかにかかっているだろう
失敗すること、ミスをすること自体は、決して、恥ずかしいこと、ではない
大切なのは、失敗を、恥、だと思わず、それを、次への糧、だと考えらえるかどうかなのだ
失敗や挫折を経験することで、自分の弱さや情けなさと正面から向き合うことが、人間が生きていく上では非常に大切であると私は考えている
・人からやらされるのではなく、自分で自分を律し、目標を達成することは、想像以上につらいものだ
困難や苦しさが伴うし、ときには高い壁にぶち当たることもあるだろう
人間は弱いものだから、どうしてもそこから逃げようとする
しかし、困難を自分の力で乗り越えなければ、強い個、の確立など望むべくもないのはいうまでもない
・視点を切り替えることで活路を見いだす
・苦しいのは自分だけじゃない
・壁にぶち当たって苦しんだり悩んだりしたとき、そこから逃げることなくやる気をかきたてるためには、置かれた状況を冷静に見つめ、悲観的にならずに、ポジティブに物事を捉えて、思考や目線を切り替える、ことが重要なカギになると思う
■部下の弱さを克服させ、強さを生み出すリーダー力
・モチベーションとは、あえて、日本語にすれば、動機づけ、という意味になる
すなわち、行動を起こすための源泉となる意欲のことである
・人はとうてい実現不可能だと思える目標に対しては、そうそう努力できるものではない
逆にいえば、もう少しがんばったら、達成できる、という感触があるからこそ、やってやろうじゃないか、と思えるのである
・それでは、コーチングの本質とは何か
それは、モチベーション、にあると私は考えている
・やる気を起こさせるには、マイナスに落ち込んだ自信を、ゼロの状態に戻してやることが必要なのである
・人間というものは、悪いところを指摘して、ここを直せ、と言っても、なかなか主体的に努力できるものではない
だからこそ、本人のいちばんいい部分をグンと引き上げてやるのがいちばんよい方法だと思うのである
・臨場感を感じたうえで、さらにもう一歩踏み込んで、この人間は何を求めているのか、を察する力、すなわち、洞察力を指導者は持たなければならない
・コーチングにおいて、もっとも大切なのは、やる気をさせることだ
・コーチの役割とは、分かりやすく言えば、ゼロの状態をプラスにしてやる、ことである
・強制させて何かをやらせるときに大切なのは、結果を出させる、ということなのだ
やればできる、という実感を味わわせなければならない
■人は生まれながらにしてリーダーである
・こうした時代において、求められるリーダーの資質とは何か
それは、一言で言えば、キャパシティであると私は思う
すなわち、異質なものやいびつなもの、対立するものを排除するのではなく、取り込んでいく力のことである
・たとえ、上司であっても、人間として信頼できなければ、ついていこうとは思わないはずだ
そして、信頼関係を築くために、最も大切なのは、相手の話をよく聞くことである
・間合い つまり人と自分との距離、物事と自分との距離感のことである
人には、自分を活かす間合い、自分が行かされる間合いがある
あまり対象に近づきすぎては、身動きがとれなくなってしまうし、離れすぎると影響力が及ばない
自分にも周囲にも適切な距離があるのだ
・監督や、管理者になるということは、群れから出ることである
・結論をいえば、自分の立ち位置は自分で探すしかない
・リーダーは孤立を恐れてはいけない
だが、組織としての目標を共有させ、個々を連帯させることは絶対に必要だ
・リーダーの立場にある人間は、フォロワーの管理にはできるかぎり力を使わないほうがいい
なぜなら、リーダーの本来の仕事とは、組織の外、すなわち、競争相手と闘うことであるからだ
■強い組織は成熟した個人の集まりから生まれる
・アクティブコミットメント、自発的連係とでもいおうか
チームにコミットしようとする意欲、チームとしてまとまろうとする気持ちのことである
ただし、ここが肝心なのだが、それは強制されたのでは意味がない
個々の内側から滲み出るこのでなければならない
・そもそも、私は、組織内の人間の目標を無理やり一致させる必要はないと思っている
要は、それぞれの目標を達成することが結果として組織としての目標達成につながればいいのだ
■個人と組織の力を最大限に活かす戦略とは
・ゲームの本質を見誤っては、勝つことは非常に難しくなる
戦略と立てるときには、ラグビーならラグビー、野球なら野球というゲームにおける、競争相手との構図をまず認識しておくことが重要になる
・戦略と立てる際、もうひとつ大切なのは、自分たちの強みと弱みとを正しく認識することである
・何か一点でいいから、相手を上回る強みを身につけ、そこから活路を見いだすことが絶対に必要だ
いわば、一点突破、全面展開、だ
・相手がほっとした瞬間を見逃さず、一気呵成に攻めるのである
目次
はじめに
第1章 弱さを知って初めて「強い個」は生まれる
第2章 部下の弱さを克服させ、強さを生み出すリーダー力
第3章 人は生まれながらにしてリーダーである
第4章 強い組織は成熟した個人の集まりから生まれる
第5章 個人と組織の力を最大限に活かす戦略とは
おわりに
ISBN:9784569656427
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:700円(本体)
2006年11月29日第1版第1刷
2007年12月11日第1版第4刷続きを読む投稿日:2024.05.14
指南書やハウトゥーものは読まない。でも、それでも平尾誠二は魅力的だし、昭和のおじさんが真面目に世界や日本の旧体質と戦った痕跡を垣間見ることができる。
投稿日:2020.09.06
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