AIは人間の仕事を奪うのか?~人工知能を理解する7つの問題
松本健太郎(著)
,池田憲弘(著)
/シーアンドアール研究所
作品情報
ITmediaの人気連載が書籍化! 本書は、人工知能にカンする誤解・問題について、わかりやすく解説しています。人工知能というと極端な人工知能論になりがちですが、本書では、その本質を見極め、次のステージに進めるようにさまざまな視点から解説しています。本書を読めば、人工知能についてだいたいのことがわります!〈「はじめに」より抜粋〉 おそらくは本書で取り上げる働き方、ビジネス、政府の役割、法律、倫理、教育、社会、7つの話題以外にも必要な知識や情報はあるとは思いますが、本書さえ読んでおけば人工知能のだいたいが掴めるようになると自負しています。 本書では、7つの問題に対して肯定的な見方と、否定的な疑問から各章が始まります。その疑問に、あなたは「確かにその通りだ」と思われるでしょう。しかし、その後に続く別の観点からの意見を読んで、「そういう見方もあるかもなぁ」と考え方が変わるはずです。 もしそうなれば、私の目的である「自分は人工知能の片面しか理解していなかったと自覚してもらうこと」を達成したことになります。
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商品情報
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- シーアンドアール研究所
- 書籍発売日
- 2018.05.01
- Reader Store発売日
- 2018.05.29
- ファイルサイズ
- 14.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.8 (6件のレビュー)
-
昨年(2017)後半辺りから興味を持っているテーマの一つに、AI(人工知能)があります。以前は、AIと言えば単なる技術のように思っていたのですが、AIは産業革命が人間の生き方を大きく変えましたが、それ…に匹敵する可能性があると思うようになりました。
この本は、人工知能が影響を及ぼすであろう7つの方面(働き方、ビジネス、政府、法律、倫理、教育、社会)について解説がなされています。光ファイバーが一気に普及したように、スマホがそれまでの特化したガラケーに取って代わったように、ノートパソコンがいつの間に誰でも持つようになったように、AIも皆が普通に使うようになるかもしれませんね。
それがいつ急に普及するか私はわかりませんが、仕事をしている間に来ることが十分に予想されます。その時に備えて、AIを怖がる、排除する、無視する方向ではなく、AIを上手に使って共存する道を探っておきたいものです。
以下は気になったポイントです。
・すでに決まった正解を探す能力が「知能」、一方まだ正解らしい正解が決まっていなくて、実際に行動を起こさないとわからない案を考える能力が「知性」である、知性には、「こんなものか」と考えを止めずに、途切れず考え続けられるか、共通点を発見して関連付ける汎用的思考と教養が問われる(p29)
・人工知能の定義を、答えのある問いに対して、答えを見出すことを目的に、人が作り出したシステム、とする(p30)
・仕事を奪われたくないから人工知能には反対だ、と考えるよりも、人工知能という武器を身に付けて仕事に就く、と考える方が自然な流れである(p42)
・オズボーン博士の論文から3年後、欧州経済研究センターのアルツ氏は、統計手法を見直した結果、自動化される可能性が高い仕事はOECD諸国全体で9%程度だと発表した、それでも過大評価していると論文は主張している、論文の中では教育水準や所得水準が低い労働者の仕事は自動化リスクが高く、技術革新による失業よりも、潜在的な格差拡大や職業訓練に注意を向ける必要があると指摘している(p45)
・自動化は後世にスキルが継承されないので、一度やってしまうと後戻りできない(p47)
・働き方改革、の一環として、リカレント教育が必要となる、新しい知識を取り入れて自分自身をアップデートさせる「学び直し」が必要、それが嫌な人はビジネスの現場には居づらくなる(p67)
・2016年度国民生活基礎調査によると、等価可処分所得の中央値の2倍である、520万円以上は全体の12-13%(p98)
・ビックデータはデータ活用においては、1)量(Volume)、2)頻度(Velocity)、3)種類(Variety)のバランスが必要(p133)
・リベラルアーツとは、言語に関する「文法」「修辞学(弁論)」「論理学(弁証法)」の三学と、数学に関する「算術」「幾何」「天文」「音楽」の四科、合わせて7つの科目で構成されている。古代ローマでは、技術は奴隷人が身に付けるべき、機械的技術と、自由人が身に付けるべき、自由諸技術、に区分されている。後者がリベラルアーツの大本になっている(p165)
・奴隷人は生きるために仕事をしているので、機械的技術が必要であった、自由人は生きるために生きていたので、「僕らはなぜ生きるのか」という哲学が流行した。そのための基礎知識として、自由諸技術を必要としてた、哲学はリベラルアーツ7科の上位に位置付けられていた、やがてリベラルアーツは、欧州の大学制度において、人間が身に付けるべき最初の芸術と見なされるようになり、今日では「学士過程における基礎分野を横断的に教育する科目=一般教養」となった(p166)
・欧州では、人の手によって作られたもの全般を、芸術(art)、神の手によって作られたもの全般を、自然(nature)と分類する(p166)
・変わりゆく機械的技術は、陳腐化してしまえば価値が下がるが、リベラルアーツは、不変の本質なので一生使い続ける技術ともいえる、人工知能を始めとするITが発展すれば、専門知識が陳腐化し、不要になるかもしれない(p168)
・本当に大事なことは、コードを書けることではなく、自分以外の第三者でも理解できるコードを書ける論理力を養えるかである(p176)
・人間の心を問うような、明確な答えがない、判断を下すのが難しい倫理的な問題においては、人工知能の判断に頼るのは難しいだろう(p190)
2018年5月27日作成続きを読む投稿日:2018.05.27
人工知能ってなに?という理解導入によい。
エッセイに近いので途切れ途切れでも読みやすい。
通勤通学のお供に投稿日:2022.01.15
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