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あの日、幼き狐の子にとっての“いい子”とは何だったのか――。伊予姫の父・多郎太の力によって作られた空間内で修業する夏羽たち。その間、隠神のもとを訪れた野火丸が語るは、狐の屋島襲撃と任務阻止の協力でございました。しかし、知らせよりも早く予期せぬ不穏な影が迫っておりました。それは美しくも残酷な炎で……。
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狸たちが住まう裏屋島への襲撃者から全ての命を守るべく、ただの御一人で狐に挑まれる三代目頭領・太三郎様。その間、屋島に向かう道中で福姫との修業を終え、到着した夏羽一行が目にしたものは、連携して一体となり、巨大な炎の狐へと姿を変えた花楓と赤城にございました。以前に大切なものを託し、自分たちを助けてくれた屋島の狸の恩義に報いるべく、夏羽は合流した紺と共に、戦いへ――。
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業火に巻かれた裏屋島で起きた二匹の狐による襲撃事件は、憧れ続けた安らぎの炎にその身を焼かれた赤城が倒れたことで終結したのでございます。辛くも屋島を守りきり、安堵する夏羽一行と四国狸にございましたが、傷ついた体以上に心は疲弊しておりました。そのような中で、捕らえた花楓の処遇や、残された結石について話し合っていたところ、さらなる悲しみの報せが屋島を包み込み…。
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飯生の過去を調べるべく、京都の狐を探す夏羽たちは現地で怪物捜査を専門とする京都府公安警察『ゲンジ』のメンバーと会ってみることになったのでございます。ですが『ゲンジ』に所属する者は全員が人間であり、中でもリーダーの源頼電は狸について特別な心情があるようで…。京狐の棲家への潜入計画を練る『ゲンジ』は夏羽たちに手合わせを提案するのですが、人間と怪物…うまく交わるのでしょうか?
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京狐捜索任務のリーダーを決めるべく怪物とゲンジで手合わせを行う一行。激しい戦いも3戦が終了しましたところで、1対2と負け越す夏羽たちでございましたが、次に夏羽が相手する坂田という若者。なにやら檻に入れられた花楓について物申したそうな様子…。さらに気になりますのは、大将戦を前にして隠神に姉上を殺されたと恨む頼電は、はたして今、どのような心情なのでしょう…。
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京狐の里に潜入した夏羽たちでございましたが、狐の幻により意識を失い、分断されてしまうのです。早くに目を覚ました卜部は、庶民階級が暮らす楊梅エリアにて紺とシンと合流を果たした後、既に捕らわれていた民間人の救助に動くのですが、途中で槐と名乗る狐に襲われ、重傷を負うのです。一方で、夏羽・織・晶のもとには京狐の里長の娘・小紅羅が接触をしてきたのでございます。その目的とは里に隠された陰結石と陽結石を探す椿妃の助けとなることだったのですが…。
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京狐の小紅羅と石鎮の血を引く紺を番わせ、藻さまの仔を生させようとする米。ですが、神儀の最中に突如として乱入した花楓により辺りは騒然。その混乱に乗じて虎視眈々と陽結石を狙っていた野火丸や、紺の救出のために頼電が動き出すのですが、神儀を妨げられた米は激しい怒りを顕にするのです。里中の信者の命を贄に力を得た米はとても恐ろしく、それは花楓たちの下へ向かう夏羽と椿妃にも向けられて…。
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京狐の里にて陽結石を手に入れるべく頼電たちと共闘し、里長の米を討ち破った夏羽。ですが、花楓が結石を飲み込んでしまい、取り返そうと手を伸ばしたその刹那、対の陰結石と陽結石が引き寄せあって融合し、辺りが大きな光に包まれたのです。『陰結石と陽結石を近づけてはならぬ』。古くからの言い伝えの通りなのかどうか、目が覚めた夏羽は見たこともない土地にいたのでございます。さて、此処は果たして…。
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京狐の里での戦いの後に見知らぬ土地で目を覚ました夏羽。そこでかつての敵だった炉薔薇と再会した夏羽は、なんと3年の月日が経っていた事実を知るのです。その間に日本は飯生が支配する世界に変貌し、外国とも断絶。多くの国民の意識は支配され、人ならざるものが街を闊歩する異様な景色にございました。ですが、そのような状況に置かれながらも、夏羽と絆を結んだ者たちが夏羽の無事を信じ、戦い続けていたのです。
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