抵抗論
辺見庸(著)
/鉄筆
作品情報
辺見庸・初の電子書籍! 逆走する世界に抗いつづけるための論考・エッセイ集「抵抗三部作」の第三作。被爆した死骸への想像力をたくましくすること。国家の発想を徹底的に排除すること。孤立を怖れないこと。母や子らの死骸に寄りそうて世界を考えること。――アフガニスタンやイラクへの侵略戦争と日本によるそれらへの加担に反対する根拠は、別して憲法にあるだけではない。憲法以前の、人間的判断が常に先に立つのだ!「メディア知や国家知を徹して疑う。怒りの内発を抑えない。一人びとりが内面に自分だけのそれぞれに質の異なったミニマムの戦線を築く。そこから街頭にうってでるか。いや、いや、街頭にうってでるだけが能ではなかろう。どこにも行かずひたすら内攻し、その果てに日常にクラックを走らせるだけでもいい。この壮大な反動に見合う、自分独自の抵抗のありようを思い描かなくてはならない。」(本文より)『サンデー毎日』連載「反時代のパンセ」他に加筆・訂正し2004年3月毎日新聞社より四六判刊行、2005年11月講談社文庫より刊行。
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.3 (5件のレビュー)
-
好戦的で何の反省もないまま今に至る国家と、その国家に対して何の抵抗もしないメディアへの怒りが詰まった書。イラクへの自衛隊派兵や有事関連法案といった憲法への嘲弄(筆者は憲法を宗教のように信奉しているわけ…ではないが、反国家的なこの憲法を支持している)への怒り。国家は監獄と戦争で人民を統制し動員する。続きを読む
投稿日:2021.08.23
このレビューはネタバレを含みます
ナンセーーーンス!! (って誰のだっけ)
レビューの続きを読む
これをもって辺見庸から離れようと思いまふ。
というかこれも途中でやめたw
この人の本は色々読んできたし、まだ積読の本もあるけど、
順序が悪かったのかな、こ…の本はちょいと受け入れがたかったね。
辺見庸はマスメディアを、社会を、どこまで熟知したのかな?
全ての記事、番組をみたのかね?世間の全部を知っているのかね。
僕は社会学者のルーマンと同じで、今の所、マスメディアに対する規範論的な批判の多くは生産的でないと思うんだよね。そういうことをやるならジャーナリスト個人に直接すべきであって、メディア批判が溢れる現代にあっては規範論的批判も盲目的なマスコミ嫌いの批判も見分けがたいし(見分けるのも面倒)、埋もれて聞こえなくなる。ナンセンスだよ。いたずらに「冷笑の螺旋」(J.カペラ)を煽るんだったらそれはむしろミスリードだと思うね。
マスメディアが社会的リアリティ(この人の言葉で言えば集団的意識もまた同様)を再生産するなんてことはほとんど自明なわけで、そのシステムを前提に「じゃあどうするか」を考えなきゃいけないと思う。
辺見庸は共同通信を辞めた時点で、そういう生産的・建設的行動を放棄したんじゃないのか。諦めたんじゃないのかね。どうだか知らないけど。
いずれにしても、もうこういうペシミスティックな批判はなにも生まないと思うね。
僕は自分の経験不足や未熟さ、甘さを重々承知のうえで言うが、社会を本気で変えようと行動する人がマスメディア、政治、世間にいることを信じたい。彼はそういう可能性を一挙に排除して、批判すべきがマスメディアの全てであるかのように、世間の全てであるかのように、単眼的視点でもってもっともらしく語ってみせてるわけよ。
結局、抵抗ったって自分が描く社会的リアリティへの抵抗でしょう。いやまてよ、抵抗といって批判ばかりじゃないか。
じゃああなたは何を(実践)したのかって、大阪市長じゃないけど聞きたくなるな。
まあともあれ、(抵抗というか)戦いはやっぱり必然だよね、どこに身を置こうと。
社会に普遍的倫理や正義を求めるというのは、その実現自体は理想と言えば理想だが、いまやコスモポリタン的幻想と笑われて無視されるのがおちだし、実際に現実的な議論ではない。
であれば、やるべきはやっぱり、「明らかな不正義」との戦いだとおもいます。そして辺見庸がしているのはこれとはズレが、それも致命的なズレがあると言いたい。続きを読む投稿日:2013.01.11
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。