「やさしさ」過剰社会
榎本博明(著)
/PHP新書
作品情報
ある大学生は、自分の友だちに深刻な悩みごとは相談できないという。「友だちにそんな重たい話をして、負担をかけたくない」。しかしそんなに気を遣う関係が、友人関係と言えるのか。目を転じれば、子どもを叱れない親、部下を注意できない上司が世に溢れており、人を傷つけてはいけないという風潮があるようだが、背景には「子どもに嫌われたくない」「部下に訴えられたくない」といった思惑があるのではないだろうか。上っ面のやさしさが主流になり、あえて厳しいことも言う本物のやさしさが疎まれてしまう時代。日本古来の「間柄の文化」にも言及しながら、ベストセラー『「上から目線」の構造』を著した心理学者が現代の「やさしさ」を分析する。【目次より】●人の気持ちを傷つけない人はやさしいのか? ●聞き分けのいい母親より、厳しい母親でありたいと思う人は一二% ●アドバイスを受けてムカつく部下 ●気遣いをさりげなく伝えるやさしさ etc.
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商品情報
- シリーズ
- 「やさしさ」過剰社会
- 著者
- 榎本博明
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2016.11.15
- Reader Store発売日
- 2016.11.18
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 2.8 (6件のレビュー)
-
自分が他人に行なってる優しさすら、思いやり故なのか自己愛故なのか曖昧になってる部分が多いので、優しさに真正面から向き合ってみようと思いました。
自己愛で固められた優しさを振りまく人にはなりたくないな。投稿日:2021.06.28
【背景】
①なぜ読むか
以前、この本の要約を読んで記憶に残っていた。
②何を得たいか
日本社会の“上っ面”な人間関係の一要因を考察するきっかけ。
③読後の目標
身近な人間関係への応用。
【著者】榎本博…明
【出版社】PHP新書
【重要語句】
やさしい、厳しさ、閉塞感、友達、ほめる、タテマエ、「間柄の文化」、レジリエンス
【要約】
【メモ】
ほめる≠やさしさ
留年はかわいそうなのか
【感想】
書かれたのは2016年。現状との若干のミスマッチは否めない。むしろ、当時の状況を示す指標としては参考になると思った。
また、この本は、若者批判によりがちではある。社会人歴数年の私から言わせてもらえば、年上の管理職に対し「お前ごときが私に注意するな」と思うことは多々ある。“叱る”行為の中の優しさは、相手を育てるだけの気概がなければ成立しえない。古い表現だが、筋を通す、仁義を尽くすような人であれば叱られても良いが、責任を転嫁するような無能な管理職や上司は黙ってヘラヘラしとけ、と言わざるを得ない。ある意味で昭和的な優しさが足りないとは思う。人情が足りないというか…
本書でも使われる「やさしさ社会」を作ったのは、我々の世代だけだろうか。否、そんなことは無い。物質的な豊かさを重視し、精神的な豊かさを放棄したのはどの世代だろうか。そのような教育、社会を作ったのは誰だろうか。この著者を含めてだが、ヒトと特に自分の子供たちと、ちゃんと向き合ってきたのか。自分や今(当時)の社会ばかりを優先し、子供や未来のために本当に必要な関係を築いたのか。
現代社会では、「多様性」という言葉が多用される。みんな違ってみんないいよね的な“やさしさ”が蔓延っている。そもそも、今さらそんなことを口にするのもバカらしいし、その違いを優先して既存のシステムや文化を全てキャンセルすることは許されるのか。保守的との指摘はあるかもしれないが、それは人類が、日本人が積み上げてきた文化、ひいては人類そのものへの挑戦ではなかろうか。
私は自分の軸に沿って、優しくありたい。続きを読む投稿日:2023.02.08
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