ライトノベル
俺を好きなのはお前だけかよ
シリーズ内の平均評価:
(36)
完結
ここで質問。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃない。クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼馴染み・ひまわりという二大美少女!! 意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そして告げられた『想い』とは! ・・・・・・親友との『恋愛相談』かぁハハハ。 ・・・・・・やめだ! やめやめ! 『鈍感系無害キャラ』という偽りの姿から、つい本来の俺に戻ったね。でもここで俺は腐ったりなんかしない。なぜなら、恋愛相談に真摯に向き合い二人の信頼を勝ち取れば、俺のことを好きになってくれ・・・
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「お、俺に・・・・・・恋愛相談をさせてくれ!」 とある冬の日、こう言って『ゲンキな焼鳥屋』に俺――ジョーロ、ホース、そしてフーちゃんの三人を呼び出した、サンちゃん。らしくない相談だが・・・・・・でもよ、こうやってクサイ話を男同士で語り合うのも悪くねえ。さぁ、サンちゃんよ! どんなことでも俺達に――「実を言うと・・・・・・、俺も大賀と同様に、恋愛相談があってな」 「その・・・・・・、僕もなんだ・・・・・・」 って、俺以外全員かい! そして全員揃って頼るような視線を送るんじゃねえっ! ・・・・・・俺には俺でやらなきゃならねぇことがあるんだって!
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――終業式。二学期の終わりを生徒達に告げ冬休みが始まる日。だけど・・・・・・『あたしの場所でジョーロと話したい!』『ジョーロ君、あそこで貴方を待っているわ。もちろんどこかは分かるわよね?』『ジョーロ、かくれんぼだよ! わたしのこと、ちゃんと見つけてね!』『ジョーロ君、来てくれると信じているよ』 サザンカ、パンジー、ひまわり、コスモスの4人の少女が待つ場所へ、俺はこれから向かわなくてはならない。 約束を果たすため、自分の本当の気持ちを伝えるために。たとえどんな結果になろうとも。 ――つうわけで、俺の人生のクライマックス(?)、とくとご覧あれ!!
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「ジョーロ君はパンジーの恋人になった。だから、こうして私がここに来たのよ」 クリスマス・イヴ当日。待ち合わせの場所に現われたのはパンジーじゃなく、中学校時代のクラスメイトである虹彩寺菫、通称『菫(ビオラ)』。 何が何だか全く状況を飲み込めない俺をよそに、ちゃっかりデートを堪能しやがるビオラ。しかも、大晦日の日まで付き合えだと? ・・・・・・ってアイツと同じで、お前も大晦日が誕生日なんかい! ・・・・・・そうだよ、アイツだよ。俺の恋人の三色院董子はどこいる? 連絡は取れず、ひまわりたちやサンちゃんもはぐらかすばかり。それでもてめぇを見つけてやる。やると決めたらやる――それが俺のモットーだ。 え、コイツがヒントってマジ・・・・・・!?
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俺、ジョーロこと如月雨露が高校二年生に経験した出来事は、奇想天外の連続。 二人の美少女からの勘違い恋愛相談に始まり、なんちゃって三股記事の配布、串カツ屋と焼鳥屋の謎の聖戦、紡いできた大切な三つの絆の破壊――そして訪れた史上最大の難問。クリスマスに、姿を消した三色院董子。なんだが・・・・・・『ジョーロ君。私はあそこで貴方を待っているわ。もちろんどこかは分かるわよね?』 まじ、あいつ何なの!? 探してほしいなら、隠れないでもらえますぅ~!? そもそも俺告白してオッケーもらったじゃん! もう、後はチュッチュモミモミしかないと思うじゃん! ガッデム! こうなりゃ絶対大晦日までに三色院董子と、てめぇが抱えた答えを見つけ出す! だからさ、見つけたらこれだけは言わせてくれよ、パンジー。 ・・・・・・俺を好きなのはお前だけかよ。
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ここで質問。本来の自分を偽り、鈍感純情BOYとして振る舞うことで、美少女達とキャッキャウフフと過ごすという大いなる夢が潰えた時、君ならどうする? 絶望だよね。しかも隠していたクソ野郎の本性を知られたら、もう人生詰んだよね。 だが、世の中とは不思議なもの。その後も様々な事件に巻き込まれた結果、俺の夢はある意味叶ってしまったのだ。 なあ、愛しのマイハニー、菫子よ!「おはよう、ジョーロ君。ふふふ、今日も豚の排泄物のような顔面ね」 ・・・・・・ウン、全然叶ってないね。ここは気を取り直してアニメ『俺好き』BD/DVDの特典SSから厳選・加筆掲載された珠玉のエピソードを読むとしよう。 フムフム、全ての始まりはやはりあの場所だったか・・・・・・って気づいたら今度こそ本当にエンディングかよ。では、最後に俺から一言。 ・・・・・・俺が好きなのは、みんなだよ。
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