岳人(クライマー)列伝
村上もとか(著)
/少年サンデー
作品情報
▼第1話/南西壁▼第2話/裸足の壁▼第3話/北壁 PART1.遭難 PART2.時よ止まれ▼第4話/遠い頂▼第5話/ザイル▼第6話/ヒマラヤの虎▼第7話/吹雪▼第8話/K2 PART1.最終キャンプ PART2.北西稜の5人 ●主な登場人物/アン・プルバ(エベレストのふもとの村に住む、シェルパ族の青年。エベレスト登山者の荷物を運びながら、彼らの補助をして一緒に登山するポーター頭。シェルパ族一の屈強な男) ●あらすじ/幼い頃から、世界一高い山・エベレストに登ることだけを目標に生きてきたロニー・ゴードン。彼は今、エベレスト南西壁厳冬期初登頂のグループの一員として、登頂安全祈願の儀式に参加している。“国(サガル)の母(マタ)なる女神”。現地語でそう呼ばれる厳寒のエベレストは、今日も冷酷で神々しい姿で目の前にそびえ立つ・・・。積年の夢の入口にたどり着いたロニーは、感動のあまり思わず涙を流す・・・。登山は天候に恵まれて順調に進行、ロニーたちは無事第5キャンプ設置に成功した。しかしその夜、ロニーは眠れなかった。それは零下25度の寒気と平地の濃度の約半分しかない空気のせいだけではない。エベレストの山頂に立てるのは25人のクルーのうち6人ほど。そのメンバーに果たして自分はなれるのか・・・。そんな不安が頭をよぎるのだった。翌日、交代のメンバーが登ってきた。ロニーの心の中に、再び彼らへのねたましさが湧いてきた。とそこに表層雪崩が発生! ロニーの目の前で、アッという間に6人の命が消えていった!(第1話)▼1981年、ヨーロッパ西部アルプス・モンブラン山群ドリュ北壁の上空を一台のヘリコプターが飛んでいた。乗っているのは有名な登山家・ユルゲン親子。彼らは8年前の忘れ物を取りに来たのだと言う・・・。1973年、ウェルナ・ユルゲンと彼の長男・イエルクは、ドリュ北壁の未踏のルートにチャレンジしていた。しかし、頂上まであとわずかというところで、ウェルナが足を踏み外す。イエルクが手を伸ばして助けるが、逆に彼が転落! 鋭利な岩肌に擦り付けられたザイルも切れ、イエルクは数百メートル下の崖の窪みにたたきつけられ即死。しかも、そこは未踏ルートまっただ中のため、彼の遺体を回収することさえもできず、それから8年間、イエルクはドリュ北壁に凍り付くことになってしまうのだった・・・(第3話)。 ●その他のデータ/あとがき・今井通子(医師・登山家)
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商品情報
- シリーズ
- 岳人(クライマー)列伝
- 著者
- 村上もとか
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 少年サンデー
- 書籍発売日
- 1991.06.25
- Reader Store発売日
- 2014.09.15
- ファイルサイズ
- 71.3MB
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
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この作品のレビュー
平均 4.0 (4件のレビュー)
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圧倒的画力で迫る山岳漫画
村上もとかの連作短編漫画で当初は「少年ビックコミック」で読み切り連載されていました。短編なのでサクッと読める長さなのですが内容・絵ともにぎっちりと詰まっているのでじっくりと味わいながら読んで欲しい。ど…れも人間の極限状態での生死の話が多いので後味スッキリ的な話は少ないのですが、人は何故山に登るのか?生きている事とは何か?という根源的なテーマが背景にありどれも印象的で感動的な話ばかり。私的には父子3人の運命のいたずらを描く第三話の「北壁」が好きです。
とにかく山岳小説ばりの内容とそれを支える作者の圧倒的画力が感動を呼ぶ山岳漫画の傑作。本作は2冊分が合本されているのでお得でかなり読み応えがあります。続きを読む投稿日:2014.09.17
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時代かな
「六三四の剣」でこの作者の画力は十分わかっていて、それを知った上でもこの作品での画は素晴らしいと感じます。ストーリーとしてはどうでしょう。短編集であり、シェルパ族などヒマラヤ周囲の人々を描いている話…、欧州の登山家の話などが含まれています。話によっては冒頭に「この作品はフィクションです」と書かれています。では、それが書かれていない話はノンフィクションかというと、そうでもないようです。シェルパの人々はこの話の上だけの人たちとはわかるが、ヨーロッパの人々の話は、あたかも実在のような印象を受けるのに、探してもそのような人物は見つかりません(モデルらしき人はいましたが)。そう、全部フィクションと考えて良いです。私自身はフィクションかどうかで作品の評価をするつもりはありませんが。
ただ、死体を頂上まで担ぎ上げるとか、崖で遭難した兄弟の回収を試みるとか、妊娠中に未踏峰に挑戦して流産するとか、(そんな心の動きはあるのかもしれないけど)あまりに現実離れした設定に引いてしまって、のめり込むことができませんでした。「叙情傑作選」も出ているように、作者は細かい心の襞を描いた作品を多く出していますが、山をテーマにして、「そりゃないでしょう」的な設定になったのは、作品が作られた時代を反映しているのでしょうか。古さを感じてしまいました。続きを読む投稿日:2017.02.25
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