大学論 いかに教え、いかに学ぶか
大塚英志(著)
/講談社現代新書
作品情報
大学というのは思いの外、可能性に満ちている場所ではないか。大学全入時代のいま、世間から関心が集まるのは「就職に有利かどうか」一辺倒。学び・教えが軽視されてしまった。でも、大学ならではの「学びの本質」があるのではないだろうか。まんが原作、小説、批評など他ジャンルで活躍する人気筆者が、みずからの体験と実践を紹介しながら、大学の役割を考え直す。(講談社現代新書)
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 大学論 いかに教え、いかに学ぶか
- 著者
- 大塚英志
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社現代新書
- 書籍発売日
- 2010.03.20
- Reader Store発売日
- 2013.07.26
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 254ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.1 (24件のレビュー)
-
大学教員になるのに、教員免許はいらない。なぜかと言えば、教員は教えるプロではないが、学生の君たちはすでに学ぶプロなのだから。そういうことを、1年生によく話す。
大学教員は、体系的に教え方を学んでいない…。だから、自分の授業をひねりだす時も、カリキュラムを考えるときも、自分の学びの経験を参考にすることが多いと思う。師匠の影響も強く受けるし、社会人になってからの経験を援用する人も多い。
また、大学関係者であるなしに関わらず、最近の大学(改革)について語る言説の多くも、そのような自分の学びの経験をベースにしていることが多いと感じる。
結局、それらの大学論は、客観性のない個人的経験である。
一方で、そのような傾向を憂い、個人的経験に基づかない客観的な「そもそもの大学論」をすべきとの主張もある。
さて。この本は、大塚氏自身の学びの経験をベースにした学びのプロセスが語られている。また、自分の大学/学科の学びを説明しているともとれる。学生集めのための本ではないか、といぶかしく思う部分もある。
なぜ、大塚英志ともあろう人が、このようなものを著してしまったのだろう。
大塚自身が、大学という場で、教えたり学んだりする学生と関わりのなかで、ちょっとばかりハイになっているため、という可能性もあるが、それは巻末で「錯覚」と自分で書いているので、それは却下しよう。
おそらく、なんと言われようとも、大塚自身が、自己の学びのプロセスをベースとすることが、出発点として重要と考えたからだろう。
そもそもの大学論を議論しようとする者たちからの批判にさらされようとも。
おそらく、自己の学びを出発点にすることが、教える側の能力を最大限に引き出すことができる。(なにしろ、教え方を学んでいないんだから。)
この本は「大塚英志の大学論」っていう本なんだ、きっと。そして、たぶん、この主張はアドミッションポリシーだ。アドミッションポリシーは、教える側だけでなく、教わる側にもよいメッセージとして伝わるだろう(と文科省もいっている)。だから、これから大塚氏の元で学ぼうとする者は読んでおくべき。(読まない方が、大学はおもしろいと思うけど。)
大塚氏のこの思いと情熱(そしてそれを維持できるのか、どう変化していくのか)たのしみ。続きを読む投稿日:2010.05.30
大学での学生との日々や学生たちを美しく書きすぎているような気がするのは、ひがみか?
ちょっと変わった学科だからこの本のようなことになるのか、
他の大学でこういう盛り上がりがないところは教える側がダメな…のか?
いずれにせよ、教える側として時間や労力を割いているのはすばらしい。
続きを読む投稿日:2018.10.08
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。