小説
裏閻魔
シリーズ内の平均評価:
(130)
時は幕末。長州藩士・一ノ瀬周は、新撰組に追われ瀕死の重傷を負うが、刺青師・宝生梅倖が掌に彫った〈鬼込め〉と呼ばれる呪いの刺青で命を救われる。周は不老不死の運命を背負うこととなり、明治から昭和へと激動の時代を刺青師・宝生閻魔として人目を憚るように生きていく。傍らには常に、友人の遺児・奈津の姿があった。その奈津を狙うのは、姉の仇で同じ鬼込めの技を持つもう一人の刺青師・夜叉。 少女だった奈津もやがて女として閻魔を意識しつつ、純愛を貫きながら彼の歳を追い越し老いていく・・・・・・。
便利な購入方法
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昭和三十二年。京都で夜叉との再会を果たした閻魔は、奈津が沖縄にいることを知らされる。アメリカ統治下の沖縄に渡るも、そこに奈津の姿はなかった。同じ頃、〈不老不死〉を科学的に追求する青年・皆藤浩一郎が、夜叉を追い詰めていた。己の寿命を悟った夜叉の脳裏に、走馬灯の如く浮かぶ記憶。それは戦時中の奈津との邂逅だった・・・・・・。閻魔、奈津、夜叉――不老不死の運命に翻弄された三人が交錯するとき、運命が大きく動きだす!
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1945年、広島。奈津を探すも叶わず、閻魔は失意のまま東京へと戻ってくる。その頃、東京では奇妙な自殺騒ぎが続いていた。自殺者たちの右手に『鬼込め』があることに気づいた閻魔と夜叉は、梅倖にかつて破門された男の弟子を探しはじめる。一方、〈不老不死〉を求める者たちの魔の手が、牟田家を継いだ惠子にまで伸びようとしていた。死期を悟った信正から、奈津の居所を託された夜叉。戦後復興期の日本で、新たな不死者が誕生する。
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時は幕末。長州藩士・一ノ瀬周は、新撰組に追われ瀕死の重傷を負うが、刺青師・宝生梅倖が掌に彫った〈鬼込め〉と呼ばれる呪いの刺青で命を救われる。周は不老不死の運命を背負うこととなり、明治から昭和へと激動の時代を刺青師・宝生閻魔として人目を憚るように生きていく。傍らには常に、友人の遺児・奈津の姿があった。その奈津を狙うのは、姉の仇で同じ鬼込めの技を持つもう一人の刺青師・夜叉。 少女だった奈津もやがて女として閻魔を意識しつつ、純愛を貫きながら彼の歳を追い越し老いていく・・・・・・。
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