教養
「9th Note /Senri Oe」シリーズ
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ショウウインドウに映った自分をみて、彼は愕然とする。自分が50歳になった時、どんな顔をしているだろう。47歳のとき、今までのキャリアを、続いていく日常を、身の回りの荷物99%のすべてを捨て、愛犬ぴーす(ぴ)と共にニューヨークで音大生としての生活を始める。ブラッド・メルドー、ロバート・グラスパーらを輩出したニューヨークの音楽大学ニュースクール。世界各国から集まるジャズを志す若者たち。もちろん、彼は最年長だ。課題曲に選んだソニー・ロリンズの「セイント・トーマス」はソロを丸覚えして弾いたのがよかったの・・・
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50歳を目前にして、大江千里は考えた。このまま年をとってもいいのだろうか、と。定期的なライブと創作活動。気心の知れた友人。行きつけのレストラン。都会での犬との暮らし。2008年、大江千里はNYの音楽大学・ニュースクールに留学する。今までの一切合財を捨て、愛犬1匹をつれて。ところが、レベルテストに寝坊し、「ジャズができていない人がいる」と20歳の同級生に言われ。歯をくいしばって練習すると、肩が動かなくなる。タイの留学生テップとのルームシェア、現役ミュージシャンによる刺激的な授業、アンサンブルの発表会、同級生の歌姫たち、愛すべきスタンダードナンバー、そして愛犬・ぴ。「ジャズ」にまつわるものに囲まれて、ひとつひとつ、できるようになっていった。登場するスタンダードナンバー、ミュージシャンは100を越える。留学生活の最初の2年間を綴る「カドカワ・ミニッツブック」の連載12編に処女小説「いたち」を収録したコンプリートバージョン。【読了時間 約270分】目次B♭ 憂鬱のはじまり。E♭ 痛み分けはジャズの味A♭ ジャズ学校の異邦人D♭ ジャズに焦りは禁じ手か?G♭ ジャズをひと休み。陽はまた昇るB 秋学期よ、こんにちはE 双子のフェニックスA 二ューヨークにいる亀D キンモクセイの咲く頃に 上G キンモクセイの咲く頃に 下 C 長いトンネルを抜けてF 9番目の音に誘われていたち大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。
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アンナ先生の基礎のプライベートレッスンをoutすると、憧れのミュージャンのレッスンが受けられる。そのためには、すべての音階を12のキーでできること、すべての伴奏のパターンを12のキーでできること、ジャズで最も大切なブルース、リズムチェンジの曲を選び12のキーで演奏できること、など基礎クラスで習った知識を試す実技試験がある。12のキーとはB♭、E♭、A♭、D♭、G♭、B、E、A、D、G、C、F。そう、この連載の順番と同じなのだ。ジャズができていない。リズムチェンジを知らない。試験を棄権する。オーディションに落ちる。でも、ひとつひとつ、クリアしてきた。仲間もできた。ジャズの「音」が「楽」しめるようになってきた。今回は「F」。連載も卒業になる。NYジャズ武者修行に愛犬「ぴ」と二人きりでニューアーク空港に降り立ったときから2年。「9 th Note最終章」はまた旅のはじまりでもある。【読了時間 約25分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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毎回、学期後半になると「ソフォモアジュリー」の季節がやってくる。ソフォモア(2年目)の学生を目安に、ジャズの実力がついたかどうかチェックする実技試験だ。そのテストにパスするかどうかは、3年次の授業に大きくかかわってくる。まず、譜面を見ずに演奏できる曲を10~12曲選ぶ。次にリードシートを用意する。そして、3人の百戦錬磨の審査員たちの前で、バンドリーダーとして曲を演奏する。僕は、「The Real Book」をめくって、片っぱしから弾いてみた。ジュリア先生のアドバイスを受け、猛特訓が始まる。イパネマの娘、コンファメーション、黒いオルフェ、ステラバイスターライト、枯葉、It good happen to youを始め18曲が登場!さて、試験当日弾いたのは!? 【読了時間 約25分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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東京は夜の6時。「大江千里 サタデーナイト・オーケストラ in 東京ジャズフェスティバル」が始まろうとしている。緊張が悪魔のように押し寄せてくる。面白くないジョークを言うもの、それに爆笑するもの、鏡を何度も覗きこむもの、楽器を磨くもの。「さあ、みんな緊張してますよ。これは楽しく記念撮影しといたほうがいいでしょう」シャーリー(日本男子)がみんなに呼びかける。シャリーは25年来の友人。持つべきものは友だ。開演30秒前、誰からともなく集まって手を重ねた。Let's enjoy the moment! 僕らは前を向いて舞台へ出て行った。東京ジャズの舞台裏を大江千里自らレポートするスペシャルバージョン。永遠の歌姫、シーラ・ジョーダンのお茶目な一面も! 【読了時間 約15分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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2013年9月7日、東京国際フォーラムA。今年もまた東京ジャズに出演が決まった。しかも、ビッグバンド「大江千里 サタデーナイト・オーケストラ 」としての出演だ。そのために、新しいアルバム『Spooky Hotel』を作った。そして、何よりも歌ってほしかったシーラ・ジョーダンがスペシャルゲストに加わる。「女は知的に恋をする」--彼女のために書いた曲。夢のような時間がもうすぐ始まる。この企画が持ち上がったのは、まだ冬のニューヨークだった。「これでいいかしら? マイリトルボーイ」シーラ・ジョーダンが言う。50歳をすぎてもリトルボーイなのだ。ジャズは秋の夜長のように奥深い。NYジャズ武者修行第9弾は、スペシャルバージョンでお届けします。【読了時間 約20分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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朝起きると「C(ド)~」とロングートーンの声を出してみる。ピアノのCとピタリとあえば、宝くじで1等賞が当たった気分だ。僕は「絶対音感」の持ち主ではない。フレーズ、和音、何をとってもジャズにはなっていない。ほかの生徒はできあがっている人もいるというのに。ポップスの血をジャズの血に入れ替えなければならない。アンナ先生に訴えると、彼女はこう言ったのだ。「あなたはジャズを始めたばかりでしょ。死ぬほど練習して、これからなのよ。それから人と比べるのはナンセンス。あなたにはあなたの培ってきたポップセンスと作曲があるでしょ」僕の目から熱いものがこぼれた。エリザベス・ローニンガー、ジェラルド・ダンジェロ、チャールズ・トレヴァー。新しい先生たちがぞくぞく登場!【読了時間 約15分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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人ひとりが来なくなるなんて、誰もなんとも思っていない空気が音楽学校にはある。フランス人のギタリスト、レミ。年上のサックス奏者。そして、韓国人のギタリスト、リー。秋学期が始まって程なく、リーは学校に来なくなった。ある日、練習室でピアノを弾いていると、コンコンとドアをたたく音がする。リーだった。僕はリーを授業に誘ってみる。おせっかいなおじさんではあるが、そうせずにはいられなかった。そして、リーが本当に来なくなる理由を知る・・・。【9 th Note】シリーズ第7弾のでは、もうひとつ大きなトピックが!? なんとニュースクールにパット・メセニーが講義に来るらしい!【読了時間 約22分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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ジャズを知らなかったということを、全く知らなかった半年前の自分。音楽に対する想いも遠のき、腕も動かず、存在すら見失うという事態になろうとは誰が想像しただろう。アリゾナへの小旅行を経て、心も体もリフレッシュして迎えた秋学期。新しい先生(ピーターザックやブーカス)、新しい仲間(アンソニー、ハンナ)、新しい学び(ブラジル音楽)。タイ人のドラマ―、テップとのルームシェアも始まった。作曲の課題発表では、割れんばかりの拍手をもらい、自分がここにいてもいいんだと、心から喜びがわいてきた。でも、ここで甘んじてはいけない。50歳目前でNYジャズ留学を決行した大江千里の修行は続く。登場曲は「Stopin’ at the Savoy」「All the things you are」ほか。【読了時間 約24分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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「ピアノを弾いてはダメですよ」NYのカイロプラクティックの先生はそう言った。50歳を目前にして、ニューヨークへガチでジャズ留学を決行した大江千里。20代のクラスメイトたちと切磋琢磨したものの最初の期末テストで腕が動かなくなってしまう。断腸の思いでテストをパス。日本で検査したが原因はわからなかった。夏休みの大学で、音楽を聴くことに専念してみると、「ジャズ」と格闘ばかりしていて、「音」を「楽」しむことを忘れていた自分に気づく。気分を変えよう。日本から来た、たちなみと一緒にアリゾナドライブへ。NYジャズ修行第5弾は、グランドキャニオン、サウスリム、セドナ、アンテロープを巡るスピリチュアルトリップ。BGMはカーラジオから聞こえてくるカントリーミュージック。【読了時間 約23分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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千里の場合、ポップスが骨まで身についているから、まずは「ジャズのノリ」を身につけることね。個人レッスンのジュリア先生は、そう言った。春学期の最大イベント、リスニングセッション(発表会)がやってくる。その前には中間試験。ジャズの生き字引、ビル・キルヒナーの「ジャズの歴史」の授業も面白い。肩や背中の筋肉も強化したい。やるべきことが目白押しだ。僕らはにわかジャズバンドを結成し、練習にいそしんだ。曲は「ナイト・ドリーマー」「ブラック・ナイル」、そして、ピーターのオリジナル。ところが、ときどき、指の感覚がなくなることがあった・・・。50歳目前にしてNY音楽大学に留学した大江千里。ジャズ武者修行第4弾のテーマ曲はレッド・ガーランド「アイ・ガット・リズム」【読了時間 約28分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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このクラスに、ジャズができていない人がいます。――僕だ。アンサンブルのクラスで、僕ひとりがジャズじゃなかった。コードの重ね方が違う。縮こまる僕に声をかけてくれたのは、タイから来たドラマー、テップ。一緒に練習したチャーリー・パーカーの「ビリー・バウンズ」は少しだけ勇気をくれた。「格好悪いふられ方」「Rain」(アニメ『言の葉の庭』エンディング)「十人十色」などで知られるポップミュージシャン大江千里。50歳直前で、今までの一切合財を捨てNYへジャズ留学する。武者修行中の第3弾でもまた困難が・・・・・・。登場曲は、フランク・シナトラ「君を想いながら」、ウェイン・ショーター「ブラック・ナイル」「ナイト・ドリーマー」、ソニー・ロリンズ「セイント・トーマス」ほか、スタンダードナンバーがたくさん。しかし、NYジャズ武者修行の道は想像以上に険しかった。【読了時間 約22分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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「格好悪いふられ方」「Rain」(アニメ『言の葉の庭』エンディング)「十人十色」「太陽がいっぱい」(光GENJII提供曲)などで知られるポップミュージシャン・大江千里。50歳直前に今までの一切合財を捨て、愛犬・ぴとNYへジャズ留学を決行。ところは、ブラッド・メルドー、ロバート・グラスパーらを輩出したジャズの名門大学ニュースクール。前に住んでいたカップルがインドへの長い放浪の旅に出るので、家具もベッドもシーツも置いていった部屋で、愛犬・ぴとの生活がスタートした。いよいよニュースクールのオリエンテーションが始まる。タイのドラマー、スウェーデンの歌姫、韓国のピアニスト、イタリアのピアニスト、アメリカからは白人、黒人の新入生たちが集まる。音楽と英語のレベルをチェックするテストがまる2日間。しかし。新学期2日目のレベルテストに、なんと寝坊してしまったのだ!うずくまる千里に学生課のジャッキーが声をかけた。なに、悲しそうにしているの?NYジャズ修行は波乱の内に幕を開けた。【読了時間 約20分】大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
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