実践 チェンジマネジメント 変革プログラムを成功に導き、変化に俊敏な組織をつくる
芝尾芳昭(編)
,小野弘貴(編)
,香川隆(編)
,高村智(編)
,清水雅也(編)
/日本能率協会マネジメントセンター
作品情報
【内容紹介】
・イノベーション、企業統合、組織改革、プロセス改革、DXなど変革を必要とする活動は年々増える傾向にあり、それらの変革活動のほとんどはプログラム・プロジェクトによって行われている。これらの変革活動は通常業務の延長線上にはない新価値を追求する活動であり、不確実性は高く、予想できないさまざまな問題に直面することが想定され、その成功の確率も低い。これらの変革活動が失敗する原因が、単にビジネス的な要因や技術的な要因以上に、これらの変革活動にかかわる多くのステイクホルダーに起因することを理解している人は思いのほか少ない。この変革活動に関わるステイクホルダーへの対応こそが変革を成功に導くためのカギであり、本書で説明する「チェンジマネジメント」の要諦である。
・変革活動をプログラムととらえ、プログラムのライフサイクルを通してどのようにステイクホルダーをマネージしていけばよいのかをプログラムのステージごとに示した。プログラムのライフサイクルは、日本プロジェクトマネジメント協会で策定された『プログラム&プロジェクトマネジメント(P2M)標準ガイドブック』の定義に準拠し、構想・検証、実行、定着のステージに合わせて価値創造までの実践的な手順を示した。さらに、読者が実際の変革プログラムにおいて実践しやすいように、これまでさまざまな変革活動で活用された実践ツールの使い方を含めて準備した。
・ステイクホルダーの母体となる変革プログラムを所有する組織についても、チェンジマネジメントの視点から掘り下げた。組織そのものが変化に対して硬直である場合、その影響は大きい。変革プログラムは人の行動変容を求めるものであるが、組織そのものが行動変容への受容度が低い場合、変革プログラムの難易度は大きく跳ね上がる。変革プログラムを成功させるには、もう1つの視点として組織カルチャーを含めた組織の変革への対応能力も重要な要素となる。本書では、これをチェンジアジリティと定義し、チェンジアジリティの能力要素を定義し成熟度モデルを設計した。そのモデルを理解することで、組織の現状レベルを認識し、変化に強い組織を創り上げあるための処方箋を示した。さらに、チェンジアジリティの成熟度モデルは30社以上の協力を得てベンチマーキングを行い、その傾向も示した。
【目次】
第1章 変革の時代
1 変革の環境変化の理解
2 変革の意味
3 変革に向けて
4 変革とプロジェクト
5 組織チェンジアジリティ
第2章 チェンジマネジメント概論
1 チェンジマネジメント概論
2 チェンジマネジメントの価値
3 変革活動成否への影響因子
4 プログラムベースのチェンジマネジメント
5 チェンジアジリティ向上への取組み
第3章 チェンジマネジメントの実践
1 チェンジマネジメントの枠組み
2 構想・検証フェーズにおけるチェンジマネジメント
3 実行フェーズにおけるチェンジマネジメント
4 運用定着フェーズでのチェンジマネジメント
第4章 チェンジマネジメントと組織論
1 チェンジマネジメントとは組織カルチャーをマネジメントすること
2 心理的安全な組織をつくる
3 行動/やり遂げる組織をつくる
4 学習する組織をつくる
5 チェンジアジリティ成熟度調査
付録:チェンジアジリティ成熟度モデル
第5章 チェンジマネジメント実践事例
1 旭酒造 リーダーのコミットメントと社員のエンゲージメント
2 パナソニック コネクト 組織カルチャーの変容へのチャレンジ
3 星野リゾート 学習する組織への転換
4 みずほ銀行 変革プロジェクトでの呪縛
5 レノボ 変革プロジェクトの成功要因
Column
変革の功罪
ハードパワーとソフトパワー
キャラバンによる説明行脚の旅
チームの生産性の実態調査
ドラムカフェのチームビルディング
心理的安全性が低い組織の実態
ビジネスアーキテクトというワクワクする仕事
学習する組織への道程
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商品情報
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