身体知―カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる
内田樹(著)
,三砂ちづる(著)
/講談社+α文庫
作品情報
男手一つで子育てした内田樹と「オニババ」論の三砂ちづるが“おじさん”“おばさん”として提言! 「いいから黙って結婚しなさい!」……なんで?――大きな価値観の変動のなかで個人が幸せになるための条件を、気鋭の学者たちがそれぞれ一人のおとなとして、家庭人として提言。結婚や出産にも流行があり、悲しい思いやつらい経験をした前の世代へのいたわりの視線をもちつつ、日本人が培ってきた身体の知恵、日本文化のもつ他者への愛情や距離の取り方についてまとめていく。結婚したり出産したり、家庭をもったりして見えてくる人生の味わいを若者たちに見失わせてはならない。
●変なおじさん、おばさんが役に立つ
●ネガティブなオーラから逃げる武道の感受性
●結婚の相手は結局誰でもいい
●何でオニババになっちゃうの?
●夫婦のエロス的結びつきから家庭がはじまる
※本書は2006年バジリコ株式会社から刊行された『身体知――身体が教えてくれること』を文庫化したものです。
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商品情報
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社+α文庫
- 書籍発売日
- 2010.10.21
- Reader Store発売日
- 2023.09.29
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (23件のレビュー)
-
内田樹と疫学の専門家・三砂ちづるの対談。非常におもしろかった。
面白い部分は多々あったが、出産関連の話が面白かった。
自分は第一子の出産の際に、妻の分娩に立ち会ってへその緒まで切ったのだが、なんと…なくしっくりこないものがあった。なんとなく、「これは違う」と思っていた。ただ、その感情は誰にも言わないで来た。そうしたらこの本にそれについて書いてあってびっくりした。
三砂氏いわく
「私は出産というものはもともと猫が押し入れの隅で産むように、女性がそっと自分だけの世界にはいって、必要ならば誰か親しい女性の手を借りて産むものだと思っているので・・・。男はいらないのではないかと思っているのです」
おそらく妻のお産の時に自分が感じたのも、この感覚に近いものだと思う。
何か「私はこの場にいるべきでない」感じがしたのだろう。
それぞれが日ごろ考えているだろうことを中心に、それなりに相手の話にリンクさせて自分の考えを語っていく。二人の話はかみ合っていそうで、かみ合ってなさそうで、その辺の微妙さが愉快だった。
あとがきで内田氏が以下のように書いている。
「私たちがそのおしゃべりに熱中したのは、「あなたの言う通りの身体の感覚を私も有している」からではなく、むしろ「あなたの言うような身体の感覚について、私は今はじめて聞いた」と私たちが感じたからであり、それらの言葉をきっかけにして、私たちそれぞれの身体の中に新しい未聞の記号的分節が始まったことを愉しんでいたからだと思う。」
ほんと、この一節がこの本の内容を端的に語っている。続きを読む投稿日:2013.04.07
子供を育てるというのは、「世の中思いどおりにならない」ということを骨の髄まで味わうということですからね(内田)
ポルトガル語で「マオ・レゾルビーダ」という言葉があります。英語で無理やり言うと、bad…ly resolvedとでもいうのでしょうか。ある地位を得て、ひとかどの人間のように思われているけれども、実際には、自分の個人的な生活とか人間的成長を大事にしていない人、自分ではそういうことを解決したと思っているけれども、本質的には何も解決してない人のことをさすんです。(三砂)
評価コストって、けっこう深刻なシステム問題なんですよ。精密な評価をするということが自己目的化すると組織の中の人間は活気を失って、消耗していくんです。エビデンスもアセスメントもいいんですけれども、人間は有限なリソースしか持っていないということをwすれちゃいけない。大切なのは精密な査定にどこまでコストを使えば「勘定が合う」のかということなんです。査定のための負荷で本来の仕事に回すべきリソースが食われるというのは本末転倒なんです。(内田)
「妥協」と「許容」って、違うでしょう。自分と違うものが自分の世界に入ってきた時に「そういうものもありか」と思って自分の範囲を広げて応援するのは「許容」であって「妥協」じゃない。(略)異質のものを受け入れることが人間の自然だと言うことがわかっていない。それが人間にとってある種の尽きせぬ快楽であることがわかっていない。(内田)続きを読む投稿日:2019.10.07
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