読んでいない本について堂々と語る方法
ピエール・バイヤール(著者)
,大浦康介(著者)
/ちくま学芸文庫
作品情報
本は読んでいなくてもコメントできる。いや、むしろ読んでいないほうがいいくらいだ――大胆不敵なテーゼをひっさげて、フランス文壇の鬼才が放つ世界的ベストセラー。ヴァレリー、エーコ、漱石など、古今東西の名作から読書をめぐるシーンをとりあげ、知識人たちがいかに鮮やかに「読んだふり」をやってのけたかを例証。テクストの細部にひきずられて自分を見失うことなく、その書物の位置づけを大づかみに捉える力こそ、「教養」の正体なのだ。そのコツさえ押さえれば、とっさのコメントも、レポートや小論文も、もう怖くない! すべての読書家必携の快著。
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商品情報
- シリーズ
- 読んでいない本について堂々と語る方法
- 著者
- ピエール・バイヤール, 大浦康介
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま学芸文庫
- 書籍発売日
- 2016.10.06
- Reader Store発売日
- 2023.09.22
- ファイルサイズ
- 0.3MB
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この作品のレビュー
平均 3.8 (95件のレビュー)
-
この本はタイトルが胡散臭いなあと思いましたが、30か国で大ヒットしたフランス発のベストセラーだそうです。
かなり長い事積んでいて、読んでみると内容はしごくまっとうで、非常に良書だと思いました。
「読…んでいない本について堂々と語ること」は悪いことではなく、むしろ推奨されるものであるということがわかりました。
以下重要と思われた部分。
〇本書は<読んでいない本についてのコメントを求められるという状況に対するテクニックを提案する>
〇どんなに熱心な読書家でも、すべての本を読む時間はない。
〇教養があるとは、しかじかの本を読んだことがあるということではなく、全体のなかで自分がどの位置にいるかが分かっているということ。本の内容は知らなくてもその位置関係が分かっていること。『ユリシーズ』を読んでいなくても位置が分かっていればよい。
〇<共有図書館>を把握していることが書物について語るときの決め手となる。本を読まない人間と読書と無縁な人間とは本に対する態度においても、その奥にある動機においても違う。
〇ある本を深くは読むが、それを位置づけられない者と、いかなる本のなかにも入ってゆかないが、すべての本のあいだを移動する者の、どちらがよりよい読者といえるだろうか。
〇文学について考察しようとする真の読者にとって、大事なのはしかじかの本でなく、他のすべての本の全体であり、もっぱら単一の本に注意を向けることは、この全体を見失う危険をともなう。
〇一冊の書物は、私が<共有図書館>と呼んだ大きな全体のなかの一要素にすぎないので、評価するのにそれをくまなく読んでいる必要はない。大事なのは、それが<
共有図書館>のなかで占める位置に似ている。
〇しかじかの本を読んでいないとはっきり認めつつ、それでもその本について意見を述べるというこの態度は、広く推奨されてしかるべきである。
〇読んでいない本について語る方法を学ぶということが、創造の諸条件との出会いの最初の形である。教養に従事するすべての者にはこの実践の意義を説く責任がある。
〇学生たちは学校で本の読み方や、本についいて語る方法は教わっているが、読んでいない本について語る方法を教えることは学校のプログラムには欠けている。つまり、教育が書物を脱神聖化するという教育本来の役割を十分果たさないので、学生たちは”自分の本を書く権利”が自分たちにあるとは思わない。
〇本書の目的のひとつは「読書コンプレックス」からわれわれを解放することである。
〇「読んでいない本について語る」行為がめざすべきゴールとしてむしろ「自分自身について語ること」に結びつけられている。
〇本がわれわれの内部にすでに書かれてあるのだとしたら、それを「読んで」いなくても自信をもって語っていいのだ。続きを読む投稿日:2021.03.19
〈流〉◯
ブクログも「積読」とか「読み終わった」とか分けている時点でこの著作の境地には至っていないですね!投稿日:2024.04.03
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