深川佐賀町の稲荷小路に『足柄屋』という小間物屋を構える与四郎と小里の夫婦。十三年前に無一文で江戸にやってきた与四郎は、立ち直りのきっかけとなった地蔵様からお恵みと縁を大事にすること、そして修行時代に出会い、互いに一目惚れした女房の小里に支えられた商いが誠実なことで、周囲から評判だった。しかし深川祭りで、小僧の太助が争いに巻き込まれたことから恨みを買ってしまい、撒かれた悪評から商売が傾きつつあった……。共に助け合う夫婦の仲睦まじさと、周囲の人々の人情で解決される事件を、実力は作家が描く心温まる物語・・・
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おしどり夫婦の与四郎と小里が小間物屋『足柄屋』を営む深川佐賀町に以前住んでいた、九歳の長吉が姿を消した。棒手振りが、旅姿の大人に連れ去られて行くのを見たという。女手一つで長吉を育ててきた母・お筋の悲嘆に、元岡っ引きの千恵蔵が探索に乗り出す。横山町の鳥九郎の過去が関わっていると睨んだ千恵蔵は日光街道へと彼を追っていく。そんな折、千恵蔵が実の娘であることを隠しながら目をかけていた小里に、病魔が襲いかかる。思いがけない事態に与四郎は小里を助ける手段を探し始める――。大人気時代小説第四弾!
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与四郎が小間物屋の『足柄屋』を営む深川佐賀町で、旅籠の『日高屋』が火事となった。焼け跡から蘭方医の死体が発見されるが、確たる殺しの証拠もなかったため、跡地の取次を与四郎が、持ち主の銀次から託された。やがて日比谷葉蔵と名乗る侍が、その土地で剣術道場を開きたいとやって来た。道場の普請を棟梁の久太郎に頼むものの、久太郎には悩みがあった。若手の大工・八郎が仕事場にやってこないという。それは、『日高屋』の家事のころからのようで……。大人気時代小説第三弾!
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『足柄屋』という小間物屋を、深川佐賀町の稲荷小路に構える与四郎と小里。互いに一目惚れで結ばれてから、誠実な商いと絆の深さで様々な困難を乗り越えてきた。しかしある晩、酔いつぶれた浪人が店に来て以来、周囲で不可思議なことが起こり始める。『足柄屋』で働く太助の様子もおかしい。大店の養女・お華と付き合っているのだが、話したがらぬ事情があるらしい。おしどり夫婦と、市井の人々の人情で解決される事件を、心温かく描く新シリーズ第二弾。
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深川佐賀町の稲荷小路に『足柄屋』という小間物屋を構える与四郎と小里の夫婦。十三年前に無一文で江戸にやってきた与四郎は、立ち直りのきっかけとなった地蔵様からお恵みと縁を大事にすること、そして修行時代に出会い、互いに一目惚れした女房の小里に支えられた商いが誠実なことで、周囲から評判だった。しかし深川祭りで、小僧の太助が争いに巻き込まれたことから恨みを買ってしまい、撒かれた悪評から商売が傾きつつあった……。共に助け合う夫婦の仲睦まじさと、周囲の人々の人情で解決される事件を、実力は作家が描く心温まる物語。新シリーズスタート。
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