インド外交の流儀:先行き不透明な世界に向けた戦略
S・ジャイシャンカル(著)
,笠井亮平(訳)
/白水社
作品情報
現職のインド外相がその「手の内」を明かす
本書は、台頭著しいインドがどのような外交を展開していくのか、そして変貌する世界の中でどのような役割を果たしていくのかについての見取図を示したものである。著者は、インドの現職外務大臣(2019年の第二次モディ政権発足時に就任)。もともと外交官としてインド外務省で駐米大使や駐中国大使をはじめ要職を歴任し、事務方トップの外務次官を務めた。
本書では、多極化する世界の中で国益を冷徹に追求するとともに国際的地位の向上をめざし、国際社会との調和を図っていくというインド外交の要諦が明確に論じられている。ときに叙事詩『マハーバーラタ』を援用して、友好と競争が併存する国との接し方や二国間関係のパワーバランスを変えるための外部要因の活用法など含蓄に富んだ外交論を展開する一方、日米豪が推進する「インド太平洋構想」に対していかに関わっていくかについても別途一章を立てて詳述する。「インドならではの手法」とは何か――現代インドの政治・外交に内在する論理・思考を理解するための必読書だ。
齋木昭隆氏(元外務事務次官・日印協会理事長)推薦!「インド外交の過去・現在・未来がこの一冊で的確に示されている」
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
-
インドの外務大臣(外交官出身)によるインド外交論。台頭する大国は世界をどう見ているのか?を知るために読んでみました。
IT大国であるインド、「高度な人材を育成し、世界経済に送り出していける現実的な供給…源はインドしかない」と言い切る自信は凄いモノだなと。
さて本著、読む前には「主人公を日本に置き換えて読むとどうか」「インドが日本をどう見ているのか」の2点を意識して読んでみようと思っていたのですが、前者に関しては「考えが違い過ぎて、ムリ!」と思いました(笑
例えば、本著に出てくる以下の表現は「悪法と言えども法なり」バリにルールを守りまくる日本人の思想とは相容れない感覚を持ちました。とは言え、グローバルスタンダードはこっちなんだろうなぁ。。
「ルール遵守のメリットとルール違反のコストをめぐる議論の…」
「ときどき違反する程度の国であれば、いつでも逸脱行為を正当化することができる」
「自分たちは拘束されずに行動する一方で、相手国に高い規範を守らせ続けるという戦術」
しかし、マハーバーラタを例に「インディア・ウェイ」を訴えた次の章で、真の障害は「教条主義的な考え」なのだと述べる…講演録が中心のようなので、その時々に色々な事情があったんだろうとは思いますが…
ある種一貫した考えはなく、その時々で是々非々の選択をしていく…まぁプラグマティズム宣言なんでしょうか。国の評判ってモノはこれで上がるのでしょうか…。
あと、翻訳については恐らく元の文章が格調高い感じなのか、訳文もそこまで読みやすくはなく、という感じでした。
細かいトコロで2点ほど。「煙突国家として」という表現は、注もなく、検索しても解説がなく、良くわからない表現だなぁと思ったり、「インドはかつて活力に富んでいた少しずつ生態系という意識をもたらそうとしている」は語順がおかしい?と思ったりもしました。
地政学やインドの政治面に関心がある向きは読んでみても良いのではと。続きを読む投稿日:2024.01.06
本書は、台頭著しいインドがどのような外交を展開していくのか、そして変貌する世界の中でどのような役割を果たしていくのかについての見取図を示したものである。著者は、インドの現職外務大臣(二〇一九年の第二次…モディ政権発足時に就任)。もともと外交官としてインド外務省で駐米大使や駐中国大使をはじめ要職を歴任し、事務方トップの外務次官を務めた。
本書では、多極化する世界の中で国益を冷徹に追求するとともに国際的地位の向上をめざし、国際社会との調和を図っていくというインド外交の要諦が明確に論じられている。ときに叙事詩『マハーバーラタ』を援用して、友好と競争が併存する国との接し方や二国間関係のパワーバランスを変えるための外部要因の活用法など含蓄に富んだ外交論を展開する一方、日米豪が推進する「インド太平洋構想」に対していかに関わっていくかについても別途一章を立てて詳述する。「インドならではの手法」とは何か――現代インドの政治・外交に内在する論理・思考を理解するための必読書だ。
齋木昭隆氏(元外務事務次官・日印協会理事長)推薦!「インド外交の過去・現在・未来がこの一冊で的確に示されている」
はじめに
第1章 アワドの教訓──戦略的充足感の危険性
第2章 分断の技法──フラット化する世界の中のアメリカ
第3章 クリシュナの選択──新興大国の戦略文化
第4章 インドのドグマ──歴史由来の躊躇をいかに乗り越えるか
第5章 官僚と大衆──世論と西洋
第6章 ニムゾ・インディアン・ディフェンス──中国の台頭をどうマネージするか
第7章 遅れてやってきた運命──インド、日本、そしてアジアにおけるバランス
第8章 パシフィック・インディアン──海洋世界の再登場
エピローグ──新型コロナウイルスを超えて続きを読む投稿日:2022.12.27
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。