※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。仏教を成立、発展させた基盤はインド亜大陸にある。古来より多種多様の民族が移動し、ヒンドゥー文化を形成しながら、そこから生まれてきた仏教。古代の歴史と社会、宗教の起源、儀礼と文化などの諸相に着眼しながら、仏教が世界史上に出現した背景を考察する。【目次】第1章 ヒンドゥー世界の仏教第2章 古代の歴史と社会第3章 宗教の・・・
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文明が及ぼす地球規模の急速な変化とともに様々な問題に直面する現代仏教。大蔵経デジタル化や修行論など仏教に内在する問題、また民俗、科学、教育・福祉、ジェンダー、医療など、仏教史は単に宗教史の問題に留まらず、社会の諸分野にとっても大きな意味をもって展開してきた。仏教はどう考え、何をしてきたか、そして未来に向けて何を提言できるのか。これからの仏教の行く末は……。【目次】第1章 大蔵経の歴史と現在 第2章 民俗と仏教―「葬式仏教」から「死者供養仏教」へ 第3章 科学と仏教―『般若心経』をめぐって 第4章 教育・福祉と仏教
第5章 社会参加と仏教 第6章 現代日本の仏教とジェンダー―フェミニスト仏教は開花するか 第7章 医療と仏教 第8章 仏教修行の意味と創造
第9章 アメリカに渡った仏教―現代仏教の象徴 第10章 日本仏教における「批判」 第11章 これからの仏教 -
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近代仏教は神仏分離と廃仏毀釈に始まる受難からの出発であった。近代化、そして資本主義の発展とともに顕在化する社会の矛盾。仏教はようやく新たな思想形成に着手し、禅は知識人に大きな影響を与え、新しい文学も芽生えた。明治維新と仏教、近代仏教の形成とその展開、戦争と仏教など広い視野に立つ論考から近代仏教の真実の姿を探求する。【目次】第1章 明治維新と仏教 第2章 近代仏教の形成と展開 第3章 仏教者の海外進出 第4章 国民国家日本の仏教―「正法」復興運動と法華=日蓮系在家主義仏教 第5章 戦争と仏教 第6章 戦後仏教の展開。 特論 仏教研究方法論と研究史 -
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「近世仏教堕落論」は超え難い大きな壁であったが、近年の新しい研究によりそれは乗り越えられつつある。
近世国家の幕開けとなったキリシタンとの邂逅、そして仏教との交渉、研究が進む寺檀制度の新たな姿、民衆の中に根付いた勧進の宗教者などの多様なアプローチ。
「近世こそが仏教が民衆化した時代である」。近世における民衆仏教信仰、寺院の生き生きとした仏教世界を探る。
【目次】
第1章 キリシタンと仏教
第2章 近世国家と仏教
第3章 仏教と江戸の諸思想
第4章 教学の進展と仏教改革運動
第5章 幕府寺社奉行と勧進の宗教者―山伏・虚無僧・陰陽師
第6章 「葬式仏教」の形成
特論Ⅰ 仏像を通して見る古代日本の仏教
特論Ⅱ 仏教建築の変遷
【執筆者】
編集協力・松尾剛次、佐藤弘夫、林 淳、大久保良峻
黒住 真、曽根原 理、前田 勉、西村 玲、林 淳、岩田重則、長岡龍作、藤井恵介、大桑 斉、水上文義、中野三敏、渡辺麻里子、松下みどり、真鍋俊照、辻 惟雄 -
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かつて鎌倉時代の新仏教登場は中世仏教の幕開けを告げる画期的出来事と捉えられた。しかし、その解釈は近年大きく変化してきている。思想や教学だけで語る時代は終わり、仏教は文学や都市論などさまざまな分野からのアプローチによりその世界の豊饒さを紡ぎだす。 -
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仏教の伝来は、思想のみならず寺院建築・仏教美術・仏教文学等さまざまな分野で日本文化を大きく開かせた。また盂蘭盆や彼岸などの仏教行事は、現在でも多くの宗派の年中行事として連綿と受け継がれている。日本仏教の基礎を築いた仏教伝来から日本仏教が形作られる平安院政期までの仏教の展開を多角的に論じその深層を探る。【目次】第1章 仏教の伝来と流通 第2章 奈良仏教の展開 第3章 最澄・空海の改革 第4章 仏教の日本化 第5章 神仏習合の形成
第6章 院政期仏教の展開 特論 女性と仏教【執筆者】編集協力・松尾剛次、佐藤弘夫、林 淳、大久保良峻,吉田一彦、曾根正人、大久保良峻、上島 享、門屋 温、三橋 正、勝浦令子、新川登亀男、杉本一樹、藤井 淳、梯 信暁、ブライアン・小野坂・ルパート、冨島義幸、石井公成 -
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従来のインド、中国、日本という三国への「仏法東漸」という仏教史の常識においては、朝鮮半島とベトナムといった周辺諸国の果たしてきた役割や、諸国間における相互影響などが見過ごされてきました。本書では、多様な特色をもった漢字文化圏である朝鮮半島とベトナムにおける仏教信仰の変遷を、中国と周辺諸国の仏教を通じた盛んな交流史とその相互影響について探りながら、古代から現代まで時代別に検証し、紹介していきます。
【目次】
第1章 仏教受容と民間信仰
第2章 統一新羅時代の仏教
第3章 高麗大蔵経の背景
第4章 朝鮮時代の仏教―統合と弾圧
第5章 「韓国近代仏教」近代化と独立の道
第6章 朝鮮半島の仏教美術
第7章 ベトナムの仏教
【執筆者】
福士慈稔、佐藤 厚、金 天鶴、中島志郎、崔 鈆植、朴 亨國、石井公成、森 博達、平井宥慶、藤本幸夫、厳 基珠、小林芳規、桜井由躬雄、ファム・ティ・トゥ・ザン -
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観音菩薩が守護するチベットの歴史は、インドの正統な仏教思想を取り入れ、膨大かつ精緻な密教の修行体系を確立する歩みでもあった。また歴代ダライ・ラマの存在は仏教教理に基づく政治外交を成し遂げた。その根本に位置する独自の仏教文化、四大宗派の思想哲学からダライ・ラマ十四世の平和活動に至るまで、チベット仏教の真実を全角度から詳解する。 -
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宋代以降、仏教は儒教との思想的融合が顕著となり、国家の統制下で命脈を保っていきます。一方、モンゴル族の王朝である元代には、新たにチベット仏教が伝来し、独自の文化を形成しました。ほかにも、貿易を介した日本との交流、現代にまで息づく民間信仰、仏教美術、そして現代中国仏教が抱える問題に至るまで、くわしく紹介します。【目次】第1章 宋代の思想と文化第2章 元・明の仏教第3章 仏教民間信仰の諸相第4章 日中交流史
第5章 仏教美術第6章 中国仏教の現在
【執筆者】編集協力・菅野博史,土田健次郎、野口善敬、陳 継東、西尾賢隆、肥田路美、小島 毅、馬淵昌也、程 正、磯部祐子、張 文良、邢 東風 -
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中国の隋唐時代は、シルクロードを経て伝来したインド仏教が中国的変容を遂げ、空前の発展を見せた転換期。
禅・浄土・天台・華厳・密教など、今日の私たちが知る“宗派”というものの姿も示されました。
皇帝中心の統一国家と仏教の関係、中国独自の教学、民衆に広まった信仰の姿を通じて、中華大帝国の歴史に刻まれた仏教興隆の様子を明らかにします。
【目次】
第1章 隋唐仏教とは何か
第2章 インド仏教の中国的変容
第3章 教学仏教の様相
第4章 民衆仏教の系譜
第5章 禅宗の生成と発展
第6章 密教の伝播と浸透
第7章 士大夫の仏教受容
【執筆者】
編集協力・菅野博史
吉川忠夫、青木 隆、奥野光賢、吉村 誠、林 鳴宇、吉田叡禮、齊藤隆信、西本照真、小川 隆、岩崎日出男、中嶋隆藏、藤井教公、塩入法道、礪波 護、伊吹 敦、氣賀澤保規、松森秀幸、藤丸智雄 -
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中国では、インド伝来の仏教思想を「漢訳」(サンスクリット語から漢語に翻訳する)という形で受容しました。
そのことが、日本をはじめ東アジア全域への仏教伝播を可能にしたと言えます。その一方、目まぐるしく交替する歴代王朝においては、皇帝権力と仏法の摩擦、儒教・道教・仏教の三教にまつわる優劣論争が激化しました。
伝来から漢訳事業、三教論争の経緯を通じて、中国初期仏教の真実の姿を追います。
【目次】
第1章 中国の仏教
第2章 仏教伝来
第3章 東晋・南北朝の仏教の思想と実践―仏教受容初期の具体像
第4章 三教の衝突と融合
第5章 仏典漢訳史要略
第6章 経録と疑経
第7章 王法と仏法
【執筆者】
編集協力・菅野博
木村清孝、釆睪 晃、菅野博史、河野 訓、船山 徹、沖本克己、横井克信、入澤 崇、堀内伸二、丘山 新、邢 東風、神塚淑子、張 文良、古勝隆一 -
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20世紀初頭、ヨーロッパや日本の探検家により幕が開いた中央アジア仏教の歴史。
しかし、多民族による歴史と言語と文化をもつこの地ならではの複雑な事情が、仏教研究の大きな前進を阻んできました。
現在も中央アジアの各地では積極的な発掘が行なわれており、近年、さまざまな分野の専門家による共同研究が進んだことにより、新たな仏教の歴史が複合的に解明されつつあります。
その中央アジア仏教研究の最新の成果を紹介します。
【目次】
第1章 インダス越えて―仏教の中央アジア
第2章 東トルキスタンにおける仏教の受容とその展開
第3章 中央アジアの仏教写本
第4章 出土資料が語る宗教文化―イラン語圏の仏教を中心に
第5章 中央アジアの仏教美術
第6章 仏教信仰と社会
第7章 敦煌―文献・文化・美術
【執筆者】
山田明爾、橘堂晃一、松田和信、吉田 豊、宮治 昭、蓮池利隆、山部能宜、沖本克己、川崎ミチコ、濱田瑞美、坪内栄夫、大西磨希子、冨谷 至、池田 巧、上山大峻、松原 朗 -
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スリランカ及び東南アジアの諸国家ミャンマー(ビルマ)、タイ、カンボジア、ラオスを中心に、また複数の国家にまたがる地域―中国雲南からミャンマー、ラオスとの国境の山地―にも目を向け、生活の中に生きている仏教を詳しく解説します。
フィールドワークを重ねた最新の研究成果を盛込み、女性の出家修行者と在家の修行についても現在の様子を詳細に知ることができます。
臨場感あふれる写真も多数。
【目次】
第1章 東南アジア仏教徒の世界
第2章 上座部仏教教団の相互支援と交流
第3章 スリランカの仏教と歴史
第4章 ミャンマーにおける仏教の展開
第5章 タイの仏教世界
第6章 カンボジアとラオスの仏教
第7章 西南中国におけるパーリ仏教
第8章 仏教、民俗宗教、少数民族
第9章 女性と仏教寺院
【執筆者】
編集協力・林 行夫
林 行夫、森 祖道、遠藤敏一、藏本龍介、村上忠良、小林 知、吉田香世子、長谷川清、小島敬裕、片岡 樹、高橋美和、外川昌彦、大塚伸夫、安藤 充、青山 亨 -
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