選ばれる会社になる ブランディング経営
川﨑英樹(著)
/あさ出版
作品情報
「たまたま客」を「わざわざ客」に!
中小企業だからできるブランディング戦略
中小零細企業経営の本質は、究極のところ「ブランディング経営」。
価格競争・豊富な品揃えで君臨する大企業経営とは一線を隠し、
「選ばれる商売」を成すにはブランディングが不可欠。
しかし、ブランディングに関してはさまざまな見解があり、
「デザイニングやコピーラーティングでブランディングができる」という考え方が主流であるが、
ブランディングを決定づけるものはあくまでも「品質」。
ブランディングは「高品質・高価格・高付加価値」にアプローチした取り組みがその成否を分ける。
本書で、さまざまな業種の企業の事例を挙げながら、
中小企業経営のブランディング戦略の正しい方向性を訴求する。
本書の主張や実例を参考に、ブランディング戦略をプロセスとして、
「いい会社づくり」に邁進するヒントとしていただければ幸いです。
■事例として登場する企業
・1足100万円でも売れる靴
NIHIL ⇒ 佐賀県佐賀市
・最高級の室内履き
南田産業産業株式会社 ⇒ 佐賀県神埼市
・バラのリキュール、アイスクリーム
株式会社ローズテラス ⇒ 佐賀県佐賀市
・「あなたから買いたい」と言われる接客
株式会社ダケシタ ⇒ 長崎県長崎市
・暮らしのホームドクターに
田島株式会社 ⇒ 佐賀県佐賀市
・害獣駆除をプラスのイメージに
あい営繕 ⇒ 福岡県北九州市
・障がい者を警備員として雇用
ATUホールディングス ⇒ 福岡県福岡市
■目次
●第1章 真のブランディングとはなにか
・中小企業が求められるブランディング戦略
・真のブランディングに近道はない
・経営理念こそ勝負どころ
・高品質と高価格
●第2章 ブランディングに取り組む中小企業
●第3章 中小企業ブランディングの15 STEP
■著者 川﨑英樹
中小企業診断士、株式会社エイチ・コンサルティング代表
1970年生まれ。法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科修了。
MBA(経営学修士)。
小さくてもキラリとヒカル中小企業に光を当てるべく、常に現場に赴いて取材し、
躍進のためのコンサルティングサービスを提供。
人の優れた知恵(叡智)を導き、人幸福の企業経営を支援するという理念をコンサルティングの指針としている。
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商品情報
- シリーズ
- 選ばれる会社になる ブランディング経営
- 著者
- 川﨑英樹
- 出版社
- あさ出版
- 書籍発売日
- 2022.09.20
- Reader Store発売日
- 2022.10.19
- ファイルサイズ
- 4.5MB
- ページ数
- 240ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
ブランディングの本質を学べる本です。
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高付加価値化は大事だと言われ、行政の施策の中でも度々出てくる言葉となっていますが、実際には簡単にできるものではありません。
ブランディング戦略として、キャッチコピーやデザインといった「見せ方」がよく取り上げられますが、本質はもっと深いところにあります。
経営理念という、会社が最も大事にしているものが商品・サービスという形になることで、お客様に選ばれることを教えてくれます。
中小企業の経営支援に多く携わってきた著者が、自身の実際の体験を紹介していますので、具体的にその大事さを知ることができます。
どうブランディングすればいいかわからない、停滞感をどうにかしたいといった企業の経営に関わる方が読むと、その解決のヒントが得られる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「本当の商品は、人の『想い』。顧客は、その『想い』の詰まった商品に『お金を払おう』と思う。その『想い』こそが『価値』で、顧客に歩み寄ろうとする企業努力から生まれる。企業価値を端的に表したのが『経営理念』で、建前ではなく、究極のキャッチコピーそのものになる。」
「経営理念は建前ではなく、会社全体の価値観を表現したもの。志がはっきりしていないと、スタッフは真剣に、熱意を持って働くことができない。独特の価値観を練り上げて、その経営理念を実現するために商品・サービスを提供しないと勝負にならない。」
「企業がこだわっているファクターに、ブランディングのシーズがある。自社の『コダワリ』『トンガリ』を、遠慮なく徹底的に磨く。商品ではなく『ヒト=人財』でもブランディングは可能。新商品の開発は、未来を創る取組のため、前向きになり、停滞感が打破される効果もある。」
→ブランディングとは、経営理念という、会社が最も大事にしているものが商品・サービスという形になること。そうなることで、社員も熱心に取り組める。まさにそうだと思いました。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・「やってみなければわからない」というのは、頭で考えて議論することではなく、現場に行って、その時に起きている現象を五感で確認するのが大事。井戸を掘って水が出るか石油が出るかは、掘ってみないとわからない。
・ブランディング戦略では、小手先の見せ方やテクニックではなく「品質」が一番大事。中小企業だからこその独自の武器、強みを生かした高い品質の商品・サービスを開発し、創り上げる。そのプロセスの中に仕事のやりがい、社員の幸福、顧客の幸福も存在する。
○中小企業が求められるブランディング戦略
・本当の商品は、人の「想い」。顧客は、その「想い」の詰まった商品に「お金を払おう」と思う。その「想い」こそが「価値」で、顧客に歩み寄ろうとする企業努力から生まれる。企業価値を端的に表したのが「経営理念」で、建前ではなく、究極のキャッチコピーそのものになる。
・売上は「客数と客単価の掛け算」。両方上げるのは難しいので、最初に「客数」を上げる。客単価は顧客の財布の中身で、予算には限界がある。ブランディングで「たまたま客」を「わざわざ客」にすることで、売上がアップする。
○真のブランディングに近道はない
・キャッチコピーやデザインは「見せ方」にすぎず、いちばん大事なのは商品の品質(クオリティ)。まずは自分たちだけの、誇りと想いを詰め込んだ商品・サービスを1つでも開発する。大変な労力を要するが、高付加価値を実現できる。
・ブランディングの本質は高品質・高価格・高付加価値で、順番がある。高品質が高価格のエビデンスとなり、高付加価値を実現する。高品質の商品ができたら、迷わず高価格を設定する。高価格が、高付加価値(高粗利)の水源となる。
○経営理念こそが勝負どころ
・経営理念は建前ではなく、会社全体の価値観を表現したもの。志がはっきりしていないと、スタッフは真剣に、熱意を持って働くことができない。独特の価値観を練り上げて、その経営理念を実現するために商品・サービスを提供しないと勝負にならない。
・経営理念という幹さえしっかりしていれば、その枝葉にあたる業種、サービスの種類をどんどん広げ、展開していくことも可能。社員の幸せを考え、顧客の幸せを真剣に考えていく”いい会社”になれば、どんなジャンルの仕事であっても、業績は結果的についてくる。
・経営理念を創る際のコア・ポイントは、「仲間への約束」「お客様への約束」「関係先への約束」の3点。
○高品質と高価格
・企業がこだわっているファクターに、ブランディングのシーズがある。自社の「コダワリ」「トンガリ」を、遠慮なく徹底的に磨く。商品ではなく「ヒト=人財」でもブランディングは可能。新商品の開発は、未来を創る取組のため、前向きになり、停滞感が打破される効果もある。
・本当にモノ自体を創ってしまう。今あるモノを磨き上げ、ゼロからイチを創ることが真のブランディングに直結する。そこに情熱と覚悟、これまで培ったストロングポイントがあれば、どんな企業でも挑戦することは可能。
・中小企業にとって最大の売り物は「ヒト=人財」。働き手から、顧客から、関係先から選ばれる企業となるかの分岐点は、人(社員)を大切にする「人財特化戦略」にある。社員のモチベーションが企業の業績の鍵を握る重要なファクターになる。
○ブランディングの種を見つけ、育て、形にする
・プロジェクトチーム作りからスタートする。有志で、多くても7〜8名まで。経営者のやり方に限界を感じていることが多いので、現場を知る幹部がリーダーか主要メンバーになるのが理想。柔軟な対応ができる若い幹部、社員、客観的視点を持つコンサルが入るとベター。
・経営者の役割は、ブランディングの必要性を社員に伝え、やる気を起こさせること。チーム外からの不満が出ないよう、社内へのアナウンスも重要。チームに入るのが理想だが、社員に緊張を与える、リーダーに任せず仕切る恐れがある場合はケースバイケース。
・ブランディング・コンセプトが、ブランディングの大きな方向性を決める。「モノ」で特化するか、「ヒト」で特化するかが基本になる。コンセプトを曖昧にせずキーワード化し“見える化”することが具体化の最初の一歩。
・プロジェクトメンバー全員が納得する商品・サービスになっているかどうかを注意する。その商品のクオリティに対して、みんなの「想い」がひとつになることが大切。終わりの時期のスケジューリングはしつつ、納得が行かない点はそこまで徹底的に検証したい。
・販売前に販売戦略をしっかり立てる。コストを惜しまず、パッケージのキャッチコピーや写真、デザイン等、高品質の内容を伝え、感じさせる見せ方を工夫する。ホームページはブランディングの最終的な仕上げ。読むものでなく「見る」ものという認識で、写真や動画を使う。投稿日:2023.06.16
エイチコンサル代表の本で人に勧められたから読んだ。選ばれる会社なぁ…ブランディング経営って、市場調査と、ポジショニング確認、targeting、concept Design、イメージ統一、訴求ポイント…の解像度をあげた明確化、事例もあり読みやすかった。続きを読む
投稿日:2023.09.05
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